フィロデンドロンの育て方!水やりや増やし方など管理のポイント | 植物図鑑

学名Philodendron
和名ヒトデカズラ、ヒメカズラ、ヤッコカズラ、ビロードカズラ、サトイモカズラ、ボウカズラなど
別名和名の欄に記載
英名Philodendron
科・属名サトイモ科・フィロデンドロン属
原産地熱帯~亜熱帯地域
花言葉華やかな明るさ、壮大な美など

フィロデンドロンの情報

Photo byHans

「フィロデンドロン」は、サトイモ科・フィロデンドロン属の属名ですが、観葉植物として栽培されている数種類の園芸名としても使われています。多くは、つる性ですが、ほふく性や直立性のものもあります。

基本情報

園芸部類 観葉植物
形態 つる植物(ほふく性、直立性のものも有り)
樹高・草丈 10cm~10mくらい
花の色
耐寒性 普通
耐暑性 強い
特性・用途 カラーリーフ、 常緑性・ハンギングバスケット、寄せ植えなど
栽培難易度 ★★★☆☆

特徴

品種数がとても多く、葉の形や葉色もさまざまであるという特徴があります。花序は、ミズバショウなどにみられる、仏炎苞(ぶつえんほう)を持つ肉穂花序(にくすいかじょ )です。

  • 仏炎苞とは肉穂花序を包む大形の苞のことです。
  • 肉穂花序とは多肉質の花軸のまわりにに柄のない多数の花が密生するもののことです。

フィロデンドロンの代表品種・種類

①フィロデンドロン・セローム

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大きくて切れ込みのある葉が、とても印象的な直立性品種です。流通量も多く、古い葉がはがれ落ちた跡が目玉のような模様に見えるといった特徴があります。大きく葉を広げるような形で成長するため、置き場所にはそれなりの広さが必要です。近年では、矮性種も市場に出回るようになり人気の高まりをみせています。

②フィロデンドロン・オキシカルディウム

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つやのあるハートの形をした葉をつける、つる性品種です。葉色には、ライムグリーン、黄色の斑入り、濃緑色などがあります。ハンギングバスケットのようなかたちで管理されることも多い小型の品種です。

③フィロデンドロン・ロジョコンゴ

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葉の表側はダークグリーンですが、裏側は褐色を帯びています。茎がワインレッドで、色彩的にとても個性的な品種です。最近、市場に出回り始めた新しい種類のフィロデンドロンであるため、流通量としては少なめです。

フィロデンドロンの育て方①時期

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植え付けから開花までの時期

植え付け時期 5~8月
植え替えの時期 5~8月
施肥の時期 4~10月
剪定の時期 1~12月
花が咲く時期/開花時期 不定期

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定

栽培適期は?

植付けと植え替えは、5~8月が適期です。生育がおう盛であるため、1~2年に1度は、1~2サイズくらい大きな鉢に植え替えるようにしましょう。つる性品種の場合は、サイズに見合った支柱に取り替えてから、つるの誘引を行います。

フィロデンドロンの育て方②栽培環境

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栽培方法

鉢植え

フィロデンドロンの耐寒温度は、品種によっても多少異なりますが、5°C~10°Cくらいであるといわれています。そのため、庭植えで管理するのではなく鉢植えが一般的です。

育てる場所

置き場所・日当たり

置き場所は、季節や気温によって違ってきます。春から秋にかけての季節は、ベランダ等を利用し屋外で育てられますが、寒くなったら室内に入れるようにしましょう。耐寒気温といわれる5°C~10°Cに注意をはらい、枯れないよう気をつけます。夏は強い日差しをさけるため、明るい日陰で管理するのがおすすめです。室内では、レースのカーテン越しに柔らかい日射しが当たるような場所に置くのが適しています。

用土

フィロデンドロンを育てるのに適した用土は、水はけがよいものです。
配合例

  • 小粒の赤玉土7割と腐葉土3割の割合で混ぜたもの
  • 小粒の赤玉土6割、腐葉土3割、川砂1割の割合で混ぜたものなど

フィロデンドロンの育て方③管理のポイント

水やり

春から秋の間は、土の表面が乾燥していたら、たっぷりの水を与えます。葉の裏側にも水がかかるような水やりの仕方をするとよいです。ハダニがつくのを予防するための対策としてもおすすめです。冬の期間はほとんど成長しないので、控えめな水やりで乾燥気味にして管理します。

肥料

施肥を行う時期は、4~10月です。2か月に1回、緩効性化成肥料を与えます。または、1~2週間に1回ほど、液体肥料を与える方法でもよいです。

害虫対策

カイガラムシ、ハダニなどによる被害があります。

カイガラムシ

カイガラムシは、茎や葉につき吸汁し植物を弱らせる害虫です。放置すると葉枯れなどを起こし枯れてしまうこともあります。さらに、カイガラムシの排泄物は、すす病の発症原因やアブラムシを呼び寄せる原因となることもあるので、発見したら早めの駆除が不可欠です。成虫には殺虫剤もあまり効果がないため、ヘラや歯ブラシなどでこすり落とします。

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ハダニ

葉裏に寄生することが多い害虫で、吸汁し植物を弱らせます。放置すると葉色が悪くなり枯れてしまう恐れもありますが、寄生数が少ない場合は、ガムテープなどに貼りつけ駆除することも可能です。ハダニは水に弱いので、ホースなどを使い水をかけても数を減らす効果があります。葉水も防除効果があるので、時々行いましょう。

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病気対策

春から秋にかけての季節には、軟腐病(なんぷびょう)が発生することがあります。地ぎわ部や葉の一部などが褐色で溶けたようになり枯れていく病気です。病変した箇所は、すぐに取り除き広がるのを防ぎましょう。傷ついた箇所から細菌感染するため、剪定後などは要注意です。

フィロデンドロンの育て方④詳しい栽培方法

苗の選び方

葉につやがあり生き生きした苗を選びます。また、害虫にも注意が必要です。ハダニなどは、とても小さくてみつけにくいため、苗の状態を念入りにチェックしてから購入するようにしましょう。

植え替え

生育盛んな植物であるため、1~2年に1度(5~8月頃)は植え替えたほうがよいです。また、鉢の底から根が出てのびてしまっているようなときにも、冬以外の季節であれば、根詰まりを防ぐための植え替えをします。鉢から抜いたフィロデンドロンの根についた土を、少しだけ落とし、1~2サイズほど大きめの鉢に植え替えましょう。使用する用土は水はけのよいものにします。

剪定

成長に伴い、葉数が増えて通気性が悪くなります。草姿もくずれてくるため、時々古い葉や茎、つるなどを剪定します。傷ついた箇所から細菌感染する軟腐病などもあるので、剪定時には必ず切れ味のよい清潔なはさみを使いましょう。

夏越し・冬越し

夏は、明るめの日陰で育てます。冬は、室内で育てますが、ガラス越しに日光が当たるような場所に置いて管理するのが適しています。

増やし方

増やし方は、挿し木が最も適しており、5~8月頃が適期です。

挿し木(つる性)

つる性品種の場合、手順は以下のとおりです。

  1. バーミキュライトとパーライトを同量混ぜた用土をつくる
  2. 10~15cmほどの長さでつるをカットする
  3. 先端部の葉を2~3枚ほど残しすべての葉をとりのぞく
  4. つるの切り口部分に水苔を巻きつける
  5. 1の用土につるを挿す
  6. 用土が乾かないよう注意して管理する
  7. 根が育つのを待ってから鉢植えにする

挿し木(直立性)

直立性品種の場合、手順は以下のとおりです。

  1. バーミキュライトとパーライトを同量混ぜた用土をつくる
  2. 付け根の部分から茎を切り取る(葉が大きければ、半分くらいに切る)
  3. 切り口部分に水苔を巻きつける
  4. 1の用土に茎を挿す
  5. 用土が乾かないよう注意して管理する
  6. 根が育つのを待ってから鉢植えにする

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