園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草、宿根草 |
樹高・草丈 | 60㎝~150㎝ |
花の色 | 赤、白、ピンク、複色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 半常緑性、開花期が長い、グラウンドカバー、初心者向き |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ガウラの花弁は4枚で、下の2枚は水平に広がり、長い8本の雄しべが垂れ下がります。まるで蝶のように見えることから「ハクチョウソウ」という別名が付けられました。ひとつの花の寿命は3日ほどですが、花付きがよいため初夏~晩秋にかけて下から次々と咲き続けます。
ガウラは耐寒性と耐暑性が強く、冬越しと夏越しの対策は必要ありません。「夕映」などの一部の品種が半耐寒性ですが、日本全国で栽培が可能です。また宿根草のガウラは、12月に地上部が枯れます。厳寒期の1~2月はロゼット状になり半休眠状態です。
ベインズフェアリー
参考価格: 660円
ベインズフェアリーの草丈は40cmほどと、普通種の半分ほどです。花色は白にややピンクがかかり、かわいらしい花色が妖精を思わせ「ベインズフェアリー」と名付けられました。初夏~初冬まで長期間、たくさんの小花が咲き続きます。
Scarlet Gaura
参考価格: 1,350円
スカーレット・ビーブロッサムの草丈は20cm~60cmほどです。時間の経過とともに、花色が変わるのが特徴的です。最初は白ですが、しばらくするとピンクがかった花弁に変化します。また花弁にしわが寄る前になると、濃いサーモンピンクか赤に変色します。
植え付け時期 | 4月~6月 |
植え替え時期 | 4月~6月 |
肥料の時期 | 4月~6月、9月~10月 |
剪定の時期 | 6月~8月 |
花が咲く時期/開花時期 | 5月~11月(秋咲き種もある) |
植え付けの適期は4月~6月です。日当たりと風通しのよい場所を選び、苗がしっかり根付くまで水やりします。鉢植えは、苗よりも一回り大きな鉢を用意して植え付けましょう。地植えの場合は、株同士の間隔を10cm~15cmほど空けて植え付けます。
ガウラは室内でも、屋外でも栽培可能です。
日当たりのよい場所を好みます。日陰は花付きが悪くなるため避けたほうがよいでしょう。また地植えは、水はけがよい場所を選びます。根が張ると乾燥に強くなるため、やせ地でも育ちます。
ガウラは、水はけのよい土を好みます。鉢植えの用土は、市販の草花用培養土を用意しましょう。配合するなら、赤玉土(小粒)7:腐葉土3を混ぜて使います。地植えは水はけをよくするために、植え付ける前に土を少し掘り起こし、腐葉土や小粒の赤玉土などを少し混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えは、土の表面が乾いたら十分に水やりをします。地植えは根付いたら水やりの必要はなく、降雨で問題ありません。真夏の水やりは、朝夕の涼しい時間帯に行いましょう。気温の高い日中に行うと、水が鉢の中で温まり、根を傷める原因となります。
鉢植えは、成長期の春~秋にかけて緩効性の固形肥料を1カ月に1回、もしくは液体肥料を1カ月に3回ほど施します。地植えは、植え付けるときに元肥として緩効性化成肥料を、用土に少量混ぜます。追肥は必要ありませんが、元気がない場合は株元に緩効性の固形肥料を少し与えましょう。
アブラムシは春~秋にかけて発生し、栄養分を吸い取ります。また、アブラムシの排泄物はすす病の原因となるため、見つけたらすぐに駆除しましょう。
灰色カビ病は多湿の環境で発生しやすい病気で、空気感染します。株が混み合っていたり、風通しや日当たりが悪かったりすると発生します。見つけたら切り取って処分しましょう。また菌が土に残っている可能性があるため、新しい土に植え替えたほうが安全です。
花が咲き終わった花茎は、その都度切り取りましょう。すると新しく花茎が伸び、花が再び咲きます。また完全に咲き終わり立ち枯れたら、花茎ごと切り取り種を採取しましょう。収穫した種は、涼しい冷暗所で保管します。
ガウラの発芽温度は20℃~25℃です。種まきは4月~6月に行いましょう。秋まきの9月~10月中旬なら、翌年の春に開花します。
苗は根がしっかり張り、根元がぐらつかないものを選びます。また、葉の色が濃いものを選びましょう。
植え替えの適期は4~6月です。鉢植えは根詰まりを防ぐため、1年に1回植え替えます。一回り大きな鉢を用意し、株が根付くまで日当たりと風通しのよい場所で管理します。地植えは3年~4年に1回、株分けを兼ねて植え替えましょう。
剪定は梅雨の前の4月~5月に行います。ガウラは多湿を苦手とするため、2/3ほどの高さに草丈を剪定することで、風通しがよくなり病害虫からの被害を防げます。また花が咲かなくなったら、初冬前に地面から10cmほどの高さに切りましょう。切ることで、春になると新しい新芽が出てきます。
4月~5月に摘心します。ガウラは草丈があるため、低くすることで倒れにくくなります。
株分けの適期は4月~6月ごろです。植え替えと一緒に行いましょう。
挿し木の適期は4月~6月ごろです。