園芸部類 | 観葉植物 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 5〜200cm |
花の色 | 黄 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 常緑性、初心者でも育てやすい |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
アガベは、北アメリカ南部~中央アメリカ、南アメリカ北部、西インド諸島に約200種が分布しています。乾燥地に生育する多肉植物で、葉は放射状(ロゼット)に広がり、するどいトゲがあります。日本では観葉植物として親しまれており、関東以西の暖かい地域では庭植えにして楽しめる品種もあります。また、品種によってはアガベの樹液を「アガベシロップ」という甘味料として利用できます。
アガベ アオノリュウゼツラン 8号
参考価格: 8,700円
アオノリュウゼツランはアガベの中でも代表的な品種で、樹高は3〜4mにまで成長します。メキシコ原産ですが耐寒性が強く、暖かい地域では年間を通して屋外で育てられます。数十年かけて成長し、一度だけ花を咲かせて枯れてしまいます。開花まで要する時間は、原産地である熱帯地域では10〜20年、日本では30〜50年です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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全高 | 70cm |
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植物横幅 | 60cm |
鉢サイズ | 8号(口径24cm) |
アガベ・テキラーナ(テキーラの原料) 7号
参考価格: 5,500円
アガベ・テキラーナは、テキーラの原料となる品種です。大きさは70cm程度で、屋内でも十分育てられます。耐寒性が強く、暖かい地域であれば屋外で育てることや地植えが可能です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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全高 | 70cm |
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植物横幅 | 60cm |
鉢サイズ | 7号(21cm) |
植え付け時期 | 4〜5月 |
肥料の時期 | 4月〜10月 |
追肥の頻度は?
2ヶ月に1回、緩効性肥料を施肥してください。
開花時期はいつ頃ですか?
「花は100年に一度しか咲かない」といわれているため、正確にいつ咲くかはわかりません。
アガベは熱帯地域原産の植物なので、植え付けや追肥などの管理作業は暖かい時期にしましょう。品種によっては耐寒性が強いのですが、寒い時期に植え付けなどをしてしまうと根を傷めて枯れる原因となってしまいます。
アガベは鉢植え、地植えの両方で育てられます。鉢植えやプランターの大きさは、根詰まりを起こさないようにアガベの大きさにあったものを選びましょう。
アガベは屋内、室内の両方で育てられます。耐寒性の強い植物ですが、屋外で冬越しさせるためには0〜3℃の気温が必要です。冬場にこの気温を下回る地域では、室内に移動して管理する方がいいでしょう。暖かい地域では冬場も室内に入れる必要がないため、屋外での地植えが可能です。
アガベが好むのは風通しと日当たりのよい場所です。日当たりが悪いと、葉がひょろひょろと間延びして見栄えが悪くなります。また、湿気が苦手なので雨にずっと当たる場所に置いてしまうと、根っこや葉が腐って枯れてしまいます。
アガベの生育には、水はけのよい用土が最適です。アガベは乾燥した環境を好み、肉厚の葉にたくさんの水分をため込む性質を持っています。そのため、保水力が高い土でアガベを育てると、根が腐って枯れてしまいます。アガベを育てる際は、ホームセンターなどで多肉植物専用の用土を利用するのがおすすめです。一から自分で作る場合は、赤玉土の小粒5:軽石の小粒4:腐葉土1の割合で配合しましょう。
アガベは肉厚の葉にたくさんの水をため込む機能を持ち、乾燥に強いため、水やりは控えめにしましょう。夏場であっても、土が乾いていたらそこから数日程度経ってから水やりをする程度で大丈夫です。水やりをするときは、プランターの底から水があふれるくらいたっぷりと行うのがポイントです。また、冬場は休眠期に入って生育が止まるため、月に1〜2回程度の水やりで十分です。
成長期にあたる4〜10月に、緩効性肥料を2ヶ月に1回与えるようにしてください。また、即効性のある液肥でもOKで、その場合は10日に1回を目安に施肥しましょう。
アガベに発生しやすい害虫は、アザミウマとカイガラムシです。アザミウマは夏場の高温時に、カイガラムシは年間通して発生し、アガベの葉を食べます。また、株元の根について、栄養分や樹液を吸い取ってしまいます。対策としては、薬剤を散布して駆除するか、歯ブラシでこすり落とす方法が有効です。
アガベには秋〜冬にかけて「さび病」が、春〜夏にかけて「黒星病」が発生しやすくなります。どちらも見つけ次第、病気の部分を取り除きましょう。
アガベの苗を選ぶときは、葉が元気のよいものを選びましょう。
育苗に関しては、特別な管理は必要ありません。季節に応じた水やりや追肥をしていれば、すくすくと育ちます。
アガベの植え付け適期は4〜5月です。プランターや鉢植えで育てていると、そのうち根が鉢全体に広がって根詰まりをおこしてしまいます。そのため生育に応じて適切な植木鉢、またはプランターに植え替えます。植え替えのときは、鉢の土を1/3ほどに落とした後、1〜2回り大きいサイズの鉢に移して土を被せれば完了です。
アガベを冬越しさせるときのポイントは、休眠状態を保つことです。休眠に入ると株の下のほうから葉が枯れるので、枯れた葉を剪定バサミで切り落として管理しましょう。そのままにしておくと害虫が付着して、枯れる原因となります。
アガベの増やし方は株分けを用いた方法です。株へのストレスを抑えるために、植え替えと同じタイミングで行いましょう。株分けの方法は、親株から子株が出ていたら、園芸用のハサミで丁寧に切り分けて、違う鉢に植え付けます。子株に根がついた状態になるように切り分けましょう。