園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 3cm~15cm |
花の色 | 白、赤、ピンク、青、紫、複色 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
特性・用途 | 常緑性、開花期が長い、インテリアグリーン |
栽培難易度 | ★★★☆☆ |
セントポーリアは、暑さ寒さに弱い植物です。適温は人間が快適に感じる気温と同じで、18℃~25℃くらいです。10℃以下もしくは30℃以上の気温は、枯れる原因となるため気をつけましょう。
セントポーリアの品種数は1万を超えています。一重咲きや八重咲き、フリル型やベル型など種類が豊富です。品種改良によりラプソディー系、オプティマラ系、メロディー系、バレー系のように、比較的丈夫な種類が流通しています。株の育ち方による品種の分け方や、草姿によるスタンダード系、ミニ系、トレイル系(はい性)などもあります。
セントポーリア オプチマラ チコ 3.5号(1鉢)
参考価格: 1,010円
オプチマラシリーズの特徴は、より多く花が咲くように改良され、一重でも落花しない性質を持っていることです。流通量が多い品種です。
おすす度 | ★★★★☆ |
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花色 | 紫×白 |
セントポーリア キメラ種
参考価格: 3,520円
キメラ種の特徴は、花びらのストライプ模様です。繁殖ではストライプ模様がでないため、この品種だけは葉挿しで増やすことができません。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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花色 | ピンク×薄紅 |
植え付け時期 | 3月~6月、9月~10月 |
植え替え時期 | 3月~6月、9月~10月 |
肥料の時期(鉢植え) | 9月~5月 |
葉挿しの時期 | 4月~6月、9月中旬~10月 |
花が咲く時期/開花時期 | 9月~6月 |
セントポーリアは「室内花の女王」と呼ばれるように、室内で鉢植えにして育てます。植え付け時期は、3月~6月と9月~10月です。植え付ける前に根の状態をしっかり見ましょう。白い根が根鉢のまわりに張っている状態がベストです。根が黒くなっている場合は傷んでいるため、ハサミで切り落とします。傷んでいる葉や茎も一緒に取り除きましょう。
セントポーリアを育てるのに適する場所は、レースカーテン越しの明るい風通しのよい窓辺です。直射日光に当たると、葉が焼けて枯れてしまいます。暗い場所では、20cm~30cmぐらい上に蛍光灯などを設置しましょう。花つきをよくするためには、1日に12~14時間の日光や蛍光灯の光が必要です。
用土は、水はけと水もちのバランスのよい有機質を多く含んでいる土を使います。市販のセントポーリア専用の培養土を使うのもよいでしょう。配合するなら、バーミキュライト5:パーライト5、または、バーミキュライト5:ピートモス3:ビーナスライト2を混ぜて使います。鉢底に「ケイ酸塩白土」を敷いておくと根腐れ予防になります。
用土の表面が乾いたら、土に水を直接かけ鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。水温は室温と同じ、20℃~25℃にしましょう。
夏と冬は少し乾燥気味にします。鉢が軽くなったと感じたら、水を与えましょう。ただし、冬は室内が暖かく株が旺盛に成長していたら、春や秋と同じように水を与えます。
セントポーリアは、冷たい水が葉にかかると斑点ができ枯れてしまいます。葉に埃がたまったときは、湿らせたガーゼなどで優しく拭き取りましょう。
9月〜5月は、液体肥料を月に1回〜2回与えます。追肥にあたる2回目の目安は、株の大きさや成長の具合をみましょう。液体肥料は、容器に表示されている使用濃度の一番薄い倍率にします。10月~11月は緩効性化成肥料を与えます。真夏と真冬は、肥料焼けを起こすため控えてください。肥料を与えすぎると、花つきが悪くなります。
アブラムシは風通しが悪く、肥料過多になると発生します。数が少ないときは、見つけたらガムテープなどで取り除きましょう。多いときは、薬剤を散布し駆除します。
ホコリダニは高温で乾燥した環境が続くと発生します。対策方法は湿度を高めることです。鉢は、水を含ませた軽石の上に置きましょう。
灰色カビ病は、風通しが悪く湿度が高いと発生します。対策方法は、花がらをこまめに摘み、花びらが落ちていたら取り除くことです。
花後は、こまめに花がら摘みをします。そのままにしておくと株が蒸れて、病気の原因になるからです。花が残っていない茎があれば、根本から切り取りましょう。
種まきは、ピートモスを主体とした用土を使ってプラスチック容器で行います。ピートモスにはハイフレッシュをふり、その上に種をまくのがポイントです。乾燥しないよう注意しましょう。
開花株は、花芽がたくさんついているものを選びます。開花していない株は全体が締まり、葉や茎があまり伸びていない艶のあるものを探します。また、葉色が濃く、中心の新しい葉が上を向いているものを見つけましょう。葉が黄色く変色している株は避けてください。
セントポーリアは生育旺盛で、根が回りやすい植物のため、年に一度は植え替えます。花が少ない3月~6月もしくは9月~10月、気温が15℃~25℃の時期に行いましょう。まず鉢から株を抜き出し、根についた古い土を落とします。根の中心が黒く腐っていたら、その部分をハサミで取り除きましょう。外側についている葉を取り、株を一回り小さくして植え付けます。
セントポーリアは芽かきをすると、花つきがよくなります。下の方の葉が落ち、露出する茎を「ワサビ茎」といいます。そこから新しい芽が出ると、栄養が分散するため切り取りましょう。
夏は、北側の窓辺など涼しい場所で管理します。また、室温は18℃~25℃くらいを保ち、エアコンの風が直接あたらない場所を選びましょう。
真冬は、寒気を避けるため窓から離します。また、エアコンの風が直接当たらない場所を選びます。テーブルの上など明るい場所で管理しましょう。
葉挿しの適期は、気温が20℃以上になると発根するため、3月~5月もしくは8月~9月です。傷のない立派に育っている葉を選びます。茎を1cm~2cmほど残して株から切り取りましょう。次に、葉の下1/3ほどが埋まるように傾けて、バーミキュライトに挿します。1ヶ月後に発根し、芽が出るのはさらにその1ヶ月後です。葉が2枚~3枚になったら鉢に植え替えましょう。
挿し芽の適期は3月~5月、もしくは8月~9月です。葉挿しだと模様が消えてしまうキメラ種のような覆輪園芸品種は、挿し芽で増やします。剪定でワサビ茎から取った芽をバーミキュライトに挿し、たっぷり水やりしましょう。