園芸部類 | 草花 |
形態 | 低木 |
樹高・草丈 | 1〜2m |
花の色 | 白、ピンク、イエロー |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
特性・用途 | 鉢植え、切り花、ドライフラワー |
栽培難易度 | ★★★★☆ |
セルリアは水はけ、風通し、日当たりがよい環境を好みます。南アフリカ原産の植物なので、日本の高温多湿が苦手です。花は秋から冬に咲き、ドライフラワーにもできます。またとがった花びらのような部分は総苞片(そうほうへん)と呼ばれる部分で、花ではありません。その中心にある部分が花です。「Blushing Bride」ともよばれることから、ブライダルの花としても用いられることも多いです。
セルリアの中でも美しいと一番人気の品種です。花色は白と薄いピンクで、とがった花びらの先が繊細な美しさをかもしだしています。ダイアナ妃のウェディングブーケに使われたことでも有名です。
セルリアの中では寒さに強く丈夫な品種です。少しの氷点下にも耐えることができますが、霜や雪にあたると葉が傷むので、屋根のある玄関先などにおすすめです。
カルメンはオーストラリアで品種改良された比較的新しい品種です。小ぶりの花がたくさんつき、コンパクトにまとまります。濃いピンクの花色が美しいです。
セルリアの中では地味な見た目ですが、クリーム色の糸状の花が広がり、珍しさからか人気の品種です。樹高1mほどに育ちます。
植え付け時期 | 5月〜7月 |
植え替えの時期 | 5月〜7月 |
花芽がつく時期 | 7月 |
剪定の時期 | 5月〜6月、梅雨前まで |
花が咲く時期/開花時期 | 12月〜4月頃 |
セルリアは日本の高温多湿を苦手とするので、梅雨入りする6月頃から暑さが残る10月頃までは管理に注意が必要です。この時期には肥料を与えたり、水をやりすぎたりしないように気をつけます。
四季のある日本でセルリアを栽培するには鉢植えが適しています。地植えでの栽培は難しいでしょう。
セルリアは季節によって室内に置いたり、室外に置いたり適宜場所を移動させて育てるとよいでしょう。日光を好むため、室内外問わず日当たりのよい場所で育てます。基本的に冬は日当たりのよい室内で、それ以外の季節は風通しのよい屋外で育てます。
日当たりがよく風通しのよい場所で育てます。日照不足になると花つきが悪くなり、株自体も弱ってきます。多湿を嫌うので、風通しのよさにも気をつけましょう。
用土は水はけのよいものを用います。また弱酸性の土壌を好むので、培養土に1割程度の量の鹿沼土を混ぜるとよいでしょう。鹿沼土は保水性、通気性、排水性に優れている酸性の土です。セルリアは痩せた土地で育つ植物なので、植え込みの際に肥料を混ぜ込む必要はありません。
多湿を嫌うので、しっかり表面が乾いてから水やりをします。花に水がかからないように株元に水やりしましょう。
セルリアは肥料をあまり必要としません。様子をみて与える場合は、リン酸が苦手なので、リン酸の少ない緩行性の肥料を与えます。与える時期はセルリアが苦手とする時期(梅雨入りする6月頃から、暑さが残る10月頃まで)を避けます。
セルリアにつく病気、害虫はほとんどありません。水のやりすぎによる根腐れで枯れないように注意しましょう。
セルリアは開花時期が長い植物です。咲き終わって枯れた花は一輪ずつ花の根元で切り落として美しさを保ちましょう。花後(花が全て咲き終わったら)、葉のある部分の長さを1/3くらいに切り戻します。花が枯れる前に花茎から切り、逆さに吊るしておくとドライフラワーができます。
セルリアは手入れをしないと下葉がなくなって、茶色い茎の部分が徒長してしまいます。茎が徒長しすぎていない苗を選びましょう。
セルリアは根が細く傷つきやすいので、根鉢を崩さないように植え替えます。植える鉢は大きすぎると水もちがよくなりすぎて、根腐れを起こしやすくなるので、苗がちょうど入るくらいの大きさを選びます。
剪定は梅雨前までのおこないます。花芽ができるのは7月頃なので、梅雨前までに終わらせるとよいでしょう。葉のある部分の長さを1/3くらいに切り戻し、枝の数は3〜5本くらいになるように剪定します。
梅雨入りする6月頃から暑さが残る10月頃までは、セルリアの管理に注意が必要です。梅雨の時期は雨がかからないように屋根のあるところで管理します。また蒸れないように風通しのよい場所に置きましょう。
セルリアは冬の寒さには少しは耐えることができますが、霜がかかると葉が枯れてしまうので、屋根のある場所で育てます。また気温が下がりすぎる場合は室内に取り込むとよいですが、日に当てないと花が咲かないので、日光に当たる場所に置きましょう。
セルリアの増やし方は種からと挿し木があります。種はあまり流通していないため挿し木がおすすめですが、管理が少し難しいかもしれません。挿し木の場合、発根までは水分をきらさないようにしますが、多湿にならないようにも気をつける必要があります。挿し穂には新しく伸びた枝を使いましょう。
出典:写真AC