ソフォラ・リトルベイビーはマメ科の植物で、観葉植物として人気があります。常緑樹なので一年を通して美しい緑を楽しめるでしょう。とくに剪定などをせず、のびのびと育てれば2mほどにまで成長します。定期的な剪定でコンパクトに育てれば、50cmほどの樹形をキープできます。
園芸部類 | 観葉植物 |
形態 | 常緑 |
樹高・草丈 | 低木 |
花の色 | オレンジ |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 鑑賞用 |
栽培難易度 | ★★★★☆ |
ソフォラ・リトルベイビーは、ニュージーランドに自生していた植物です。観葉植物として日本に輸入した会社が「メルヘンの木」と名付けて流通させました。繊細な枝ぶりと直径3mmほどの小さな葉が寄せあって育つかわいらしい姿は、まさに「メルヘンの木」と呼べるでしょう。以来、おしゃれな観葉植物として日本に定着しました。
植え付け時期 | 5~6月 |
植え替え時期 | 5~6月 |
肥料の時期 | 5~10月 |
剪定の時期 | 4~5月 |
花が咲く時期/開花時期 | 5~9月頃 |
ソフォラ・リトルベイビーの剪定の時期は?
ソフォラ・リトルベイビーの剪定は、新芽が出始め、本格的な成育期をむかえる前にあたる4~5月、または、成育を終えて休眠期に入る12月以降にするのがよいでしょう。
ソフォラ・リトルベイビーの開花時期は?
ソフォラ・リトルベイビーの開花時期は初夏から夏の終わりにかけてが一般的です。ただし、日当たりや温度、湿度によって開花時期は左右されます。また、ソフォラ・リトルベイビーが花をつけることは珍しいとされています。
ソフォラ・リトルベイビーは冬の霜や冷え込みに弱いため、管理は地植えよりも鉢植えがよいでしょう。鉢植えで管理すれば、季節や日当たりに応じて鉢を移動できます。
ソフォラ・リトルベイビーは日陰でも管理ができますが、健康に大きな株に育てるにはある程度の日当たりが必要です。直射日光による乾燥には弱く、葉の枯れにつながるため、室内での管理が向いています。
ソフォラ・リトルベイビーの鉢植えの置き場所は、日当たりがよい場所で直射日光を避けられる場所がおすすめです。レースカーテン越しにやわらかな日差しが当たるような場所を選びましょう。ソフォラ・リトルベイビーは乾燥しすぎると葉が枯れて落ちてしまうので、エアコンの風が直接当たる場所も避けます。
ソフォラ・リトルベイビーは、水はけが悪いと根腐れを起こしやすいです。用土は赤玉土と鹿沼土を2:1くらいの割合でブレンドして、水はけのよい環境に整えましょう。ホームセンターなどで販売されている観葉植物用の土は、そのまま単品で使用できるのでおすすめです。
水やりはソフォラ・リトルベイビーを枯れから守り、健康に育てるための重要なポイントです。土の表面が乾燥してきたら、鉢底から水があふれてくるまでたっぷりと水やりをします。鉢受けの皿にたまった水をそのままにしておくと根腐れの原因となるので、水やりをするたびに皿の水は捨てましょう。
ソフォラ・リトルベイビーの葉の表面積は株のサイズに対して大きく、葉から多くの水が蒸散されます。とくに生育期にあたる春~夏は蒸散量が多くなるため、霧吹きなどで葉水を与えてやると極端な乾燥が防げます。葉水はハダニの発生や、葉の日焼け防止にもなることから、1週間に2~3回は様子を見ながら行いましょう。
生育期にあたる春~夏はこまめな水やりを心掛けますが、成育が落ち着き休眠期にはいる冬(5~10℃になるころ)は水やりの頻度を控えめにしましょう。休んでいる根は水を吸い上げきれず根腐れを起こす可能性があるからです。葉の乾燥をみながら夏場よりは水やりの回数を減らします。
ボタニ子
ソフォラ・リトルベイビーの施肥は、成育旺盛な春~秋にかけて行います。頻繁な施肥は必要ありませんが、葉が黄色く変色してきたり、成育期にもかかわらず成長スピードが落ちたりするような場合は養分不足が考えられます。観葉植物用の液肥を2週間に1回ほど与えましょう。化成肥料を株元に置き肥しても構いません。休眠期の施肥は肥料焼けを起こすおそれがあるので避けます。
ソフォラ・リトルベイビーを室内で育てる場合に、注意すべき害虫はハダニです。定期的な葉水でハダニの発生をおさえましょう。また、ハダニなどの害虫の養分になりやすい有機肥料を使用せず、化成肥料を使用することで繁殖もおさえられます。
ソフォラ・リトルベイビーを室外で管理しているとアブラムシやカイガラムシが発生することがあります。少量であれば手で駆除します。大量に発生してしまった場合は、害虫駆除用薬剤を散布しましょう。
ソフォラ・リトルベイビーがかかりやすい病気はとくにありません。
ソフォラ・リトルベイビーは、順調に生育すると夏に黄色い小さな花を付けます。花後は枯れた花柄を摘みとりましょう。さらに順調に生育が進むとサヤをつけ、種がとれることもあります。
ソフォラ・リトルベイビーの苗を選ぶときは「葉が黄色く変色していないか」「枝の先端が枯れていないか」「ハダニやアブラムシなどの害虫がついていないか」などを観察して選びましょう。
ソフォラ・リトルベイビーは根詰まりをおこしやすいため、定期的に鉢の様子を確認します。1~2年に1回の植え替えを心掛け、時期は5~6月に行いましょう。現状使用している鉢よりも一回り大きな鉢へ植え替えます。根についている土はある程度落とし、根をほぐしてから植え替えましょう。順調な根の活着をうながすために発根剤を使用しても構いません。
ソフォラ・リトルベイビーは成育スピードは緩やかですが、何も剪定をせず育てると2mほどの樹高に成長します。50cm程度の大きさでキープしたい場合は枝先を落とし、混んだ枝を剪定しましょう。本格的な成育期を迎える前の4~5月か、休眠期にはいる冬に剪定します。
ソフォラ・リトルベイビーは葉焼けをおこしやすく、極端な乾燥下では枯れてしまいます。猛暑期には、室外から室内に取り込んで夏越しの対策をとりましょう。最初から室内で育てている場合は水切れや葉の乾燥に気を付けます。
ソフォラ・リトルベイビーはある程度の寒さには耐えますが、0℃を下回る環境や霜にあたると枯れてしまうことがあります。室外で管理している場合は室内にとりこみ、冬越しの対策とします。
ソフォラ・リトルベイビーの一般的な増やし方は挿し木です。6月ごろに成育旺盛な若い枝を10cm程度に切り落とし、枝の下側を斜めにカットしたら、水に挿します。水あげした枝を挿し木用の土に挿しましょう。発根率は高くありませんが、成功すれば2カ月ほどで根が出てきます。
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