葉水の役割とは?観葉植物への与え方やタイミング(頻度)をご紹介!

葉水の役割とは?観葉植物への与え方やタイミング(頻度)をご紹介!

観葉植物を育てる上で大事なのが水やりです。その水やりの中で葉水といった方法があります。葉水はご存じないという方も多いかもしれません。この記事では葉水の役割についての解説や、葉水することによりどのようなメリットや注意点があるのかを解説していきます。

記事の目次

  1. 1.葉水とは
  2. 2.葉水のやり方
  3. 3.葉水をするメリット
  4. 4.葉水の注意点
  5. 5.まとめ

葉水とは

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葉水というのは霧吹きスプレーなどを使って葉に水を直接吹きかけることにより、水分を補給することをいいます。植物は根っこから水分を補給するといわれていますが、根っこからだけではなくて、葉っぱからも水分を補給します。特に熱帯雨林が原産の植物は空中湿度が高いところに生えているので葉っぱから水分を補給する傾向が強いです。

葉水のやり方

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葉水の基本的なやり方

葉水は冒頭でも触れたように霧吹きスプレーなどを使用して葉に水を吹きかけることです。葉と根本の茎の部分に霧吹きでしっかり水を吹きかけるのが基本的な葉水のやり方です。注意点は、観葉植物の先端の空洞になっている箇所に水が入らないようにすることです。

どのような霧吹きを選んだらいいか

葉水に用いる霧吹きはさまざまな種類があります。葉水は水が霧状に出せればいいので、通常のホームセンターなどで売っている霧吹きで充分です。しかしここで1つポイントがあります。それは霧の粒子が細かい霧吹きを選んぶことです。理由は水滴が片寄ったりしにくく、水が葉の全体まで届くからです。

葉水のやり方のコツ

葉水をするときにはちょっとしたコツがあります。それは葉の表だけではなく、しっかりと裏の部分にも吹きかけてあげることです。このときに無理に葉をめくると葉を傷めたり折れたりする可能性があります。鉢を直接手に持って、上下に鉢を動かしたり、回したりしながら葉の裏にも水をかけていきましょう。

葉水の量について

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葉水は必要なお手入れですが、水の量はどれくらいが適正なのか把握しておかないと逆に植物を傷めてしまいます。また、量を間違えると根腐れを起こしてしまう原因になりますので注意が必要です。葉水の量は、水滴が固まって玉上になっているのは多すぎで、全体的に霧状に水がついているのが一番ベストといえます。水を付けてしまったらタオルやティッシュなどで拭き取りましょう。

葉水の頻度

葉水は毎日やる必要はありません。しかし湿度が少ないときや、乾燥しているときなどは毎日あげるとよいでしょう。夏場の室内は直射日光が強く、土の中から水分が蒸発してしまいます。日光が激しく照り付ける前の時間に水やりと葉水をすることで乾燥を防ぐことができます。朝の10時くらいの時間帯や日が落ちかける夕方などに1日2~3回葉水をするよう心掛けると植物の調子がよくなります。

種類別の葉水のやり方

ここまでは葉水の基本的なやり方やコツについて解説しましたが、実は観葉植物の種類によって葉水をするタイミングや量、そして与え方が変わる植物もありますので、種類別の葉水のやり方やコツについて解説していきます。

パキラの葉水について

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観葉植物として人気のあるパキラは最大2mにもなる大型の植物で育てやすいのが特徴です。パキラは日当たりのいいところで育てないと間延びを起こして、全体のバランスが悪くなってしまいます。日当たりのいい場所だと乾燥しやすいので、夏や湿気が少ないタイミングなら1日に2回ほど葉水をしましょう。

カジュマルの葉水について

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カジュマルは定番の観葉植物です。カジュマルは湿度が高いのを好みます。しっかり葉水が必要です。湿度が低く乾燥しているときだと1日に3~4回ほどやってもよいでしょう。しっかりといっても全体的に潤わせるイメージでするのがベストで、ベタベタにしてしまうと根腐れしてしまいますので注意しましょう。

ポトスの葉水について

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ポトスは観葉植物の中でも育てやすいなどの理由から初心者にも好まれている植物です。ポトスは乾燥が嫌いなのでしっかり葉水をしないといけません。夏には1日に1~2回ほど葉水をし、冬は1日に1回やる程度にするとよいでしょう。他の植物と比べて水はそれほど与えなくてもいいのですが、適度な水分は必要ですので気を付けましょう。

モンステラの葉水について

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モンステラはインテリアとして人気が高い観葉植物で、成長すると葉に切れ込みが入るのが特徴的です。モンステラは日光に弱く、半日蔭のような場所を好む耐陰性が強い観葉植物です。好む環境から土が乾くといったことがないので、葉水はそれほど必要ありません。葉水をする回数は湿度が低い日でも1日に1回で、冬には3日ほど間隔を空けてやるといいでしょう。

葉水をするメリット

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葉水にはいろいろなメリットがあります。ここからは植物に葉水をする意味や、行うことによってどのような効果が期待できるのかを説明していきます。葉水をする意味とメリットを覚えて実行すれば、観葉植物を美しく保てるので覚えておきましょう。

メリット①葉の汚れを落とす

葉水は観葉植物の葉に付着しているほこりを落とすことができます。特に観葉植物は室内に置いてあるので外に置いてあるものより、ほこりがつきやすいです。ほこりが付着していると葉に直接日光が当たりにくくなるので、光合成がうまくできず、葉の元気がなくなってしまいます。葉水をしてほこりを除去すれば、植物がしっかり光合成をできるようになります。

メリット➁害虫の予防

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観葉植物は室内に置いてあっても虫がつきやすいです。虫が植物につくと葉をかじられてしまい、植物にとって大切な栄養分が吸い取られてしまいます。特にダニは、葉を食べて弱らせてしまうので注意が必要です。ダニは水を嫌うため葉水をすることにより、観葉植物に近づけないようにすることができます。

メリット➂乾燥から守る

乾燥は観葉植物にとって大敵です。乾燥すると葉が枯れて黄色くなってしまい、葉が落ちることもあります。乾燥は通常の水やりでも防げるのですが、葉の全体までは水分が回らない可能性があります。葉水をすることにより葉の乾燥を防いで病気や腐敗から守ってくれますよ。

メリット④葉がみずみずしくなる

葉水は葉に直接水分を与えるので、根っこから届かなかった水分を補給させられます。根っこにのみ水を与えていても成長はしますが、どうしても葉に元気がなくなって、黄色くなってしまいます。これはしっかり葉にまで水分が届いていない証拠です。このような状態のときでも葉水をすることでみずみずしい葉に戻せます。

葉水の注意点

フリー写真素材ぱくたそ

葉水はメリットばかりではなく、気を付けなければいけないことがもあります。注意点をしっかり理解せずに葉水をしてしまうと、植物が傷んで枯れてしまう原因になります。葉水の注意点をしっかり理解して植物を健康に育てましょう。

水をたくさんかけてはいけない

葉水の量は多ければよいわけではありません。植物の葉に水をたくさん吹きかけると、水滴が集まって大きい玉のようになります。これが日光によって熱せられて高温になり葉を焼いてしまう可能性があります。これは理科の実験でやった日光を虫眼鏡に通すと紙が焼ける現象と一緒です。出る粒子が細かい霧吹きを選び、水の量を控えることで焼けを避けられます。

水をつけすぎてしまったら拭き取りましょう。

夜や冬の葉水は控える

冬や夜は温度が下がります。このようなときに葉水をすると根腐れを起こしてしまいます。温度が下がっているときは土や植物が乾くことがあまりありません。葉水をすると水の与えすぎになってしまいますので注意しましょう。その反対に夏や気温が上昇している昼間などには、葉水の回数を増やすといいです。

朝の10時くらいの時間帯や夕方にあげるのがベストだよ!

まとめ

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観葉植物を育てるうえで水やりは欠かせません。水やりの中でも葉水はあまり知られていませんが、たくさんのメリットがあります。特に湿気を好む観葉植物は葉水が必要不可欠です。これから観葉植物を育てようか迷っている方や、今観葉植物を育てていて葉に元気がないといった方は、今回紹介した葉水を試してみてはいかがでしょうか。

渡邉
ライター

渡邉

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