ポーチュラカは、赤色やオレンジ色、黄色や白色などカラフルな花をたくさん咲かせる多年草です。多肉質な葉が特徴で、暑さや乾燥に強く、夏の花壇に欠かせない植物として親しまれています。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 10cm〜15cm |
花の色 | 赤、白、オレンジ、ピンク、紫、黄 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 開花時期が長い、グランドカバーに利用できる |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ポーチュラカは開花時期が長く、初夏〜秋のはじめまで次々と花を咲かせてくれます。草丈は10cm〜15cmほどで、寄せ植えにする場合は花壇の前面に植えるのがおすすめです。茎を長く伸ばす性質があり、ハンキング仕立てにしても育てられます。
マジカルキューティーは、白色やピンク色の班入りの葉が美しい品種です。鮮やかなピンク色の花を咲かせ、乾燥し始めると葉の色が濃くなります。雨に強く、梅雨時期でも病気にかかりにくいのがうれしいポイントです。管理が簡単なため初心者にもおすすめです。
フェリーチェは、花弁の中心部分にたてじま模様が入っているのが特徴です。イタリアで品種改良された品種で、一重咲きの小ぶりな花を咲かせます。
植え付け時期 | 4月〜8月 |
種まきの時期 | 5月 |
挿し木の時期 | 5月〜10月 |
花が咲く時期/開花時期 | 5月〜10月 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け 植え替え |
○ | ● | ● | ● | ● | |||||||
開花期間 | ○ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ○ | ||||
肥料 | ● | ● | ● | ● | ● | ○ | ||||||
成長期 | ● | ● | ● | ● | ● | ○ | ||||||
休眠期 | ● | ● | ○ | ○ | ● | ● |
ポーチュラカは、地植えでも鉢植えでも育てられます。地植えの場合は、茎を伸ばして広がっていく性質を利用してグランドカバーにするのもおすすめです。プランターや植木鉢だけでなく、ハンキング仕立てにして壁やフェンスにかけると、茎を下に長く伸ばして成長する咲き姿が楽しめます。
ポーチュラカは基本的に屋外で育てましょう。花後に花がポロポロと落ちるため、室内で育てると床を汚してしまう恐れがあります。夏場に屋外で育てても直射日光や西日に強く、枯れる心配が少ないのが特徴です。
ポーチュラカは日当たりと風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪い場所で育てると、茎だけが徒長してしまい、花付きが悪くなるため注意しましょう。冬場に霜や雪が当たってしまうと葉が傷んで枯れてしまう恐れがあります。地植えの場合はビニールなどでマルチングをしてください。鉢植えの場合は、室内や軒下へ移動させてから冬越しさせると安心です。
ポーチュラカは、排水性の高い用土を使用して育てましょう。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土を使用してください。
ポーチュラカを地植えで育てている場合は雨水のみで十分なため、水やりの必要はありません。しかし、雨がまったく降らずに地面が乾燥しすぎているようならば、様子をみながら水を与えてください。鉢植えやハンキングの場合は、土の表面が乾燥し始めたら、たっぷりと水やりをしましょう。
5月〜10月にかけてが成長期のため、肥料切れを起こさないように管理するのがポイントです。月に1回の割合で、リン酸を多く含んでいる肥料を施します。植え付けの用土に、元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。
アブラムシは年間を通して発生しやすい害虫です。集団で寄生し、ポーチュラカの成長に必要な栄養分が吸い取ってしまいます。発見が遅れると大量発生してしまう恐れがあるため、見つけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除しましょう。
灰色カビ病は、名前のとおりカビが原因で発生する病気です。感染した部分が灰色の楕円形状に変色し、腐敗が進むと悪臭を放つようになります。感染した部分は薬剤を散布しても治せないため、早めに切り取って処分してください。
ポーチュラカは、花が終わると自然に花がらが落ちる性質があります。葉の上などに落ちた花がらを放置しておくと病気や害虫被害の原因となるため、早めに取り除いて処分してください。
ポーチュラカは、ほとんどがポット苗の状態で売られています。苗を選ぶときは、茎が太くて張りがあり、たっぷりと水分を含んでいるものを選びましょう。葉が変色していたり、虫に食われていたりする苗は避けてください。
ポーチュラカは成長スピードが早く繁殖力も強いため、定期的に剪定をして形を整えながら育てましょう。丈夫な植物で、気になったときにいつ剪定しても枯れてしまう心配はありません。込み入っている部分や、伸びすぎた茎を切り戻し剪定すると風通しが確保でき、病害虫予防にもなります。
ポーチュラカは、挿し木で簡単に増やせます。挿し木での増やし方に適した時期は5月〜10月のため、剪定で切り取った茎を使用して増やすのがおすすめです。健康で若い茎を選び、先端から10cm〜15cmの部分で切り取ります。赤玉土などの挿し木用の用土に挿し、発根するまで水切れに注意して育てましょう。