観葉植物で「幸せの木」「幸福の木」と呼ばれているのは、ドラセナの有名品種「ドラセナ・マッサンゲアナ」です。ハワイでは「玄関に飾ると幸福が舞い込んでくる」という言い伝えがあります。ドラセナは種類が豊富で葉姿が美しく、縁起がよいうえに初心者にも育てやすいため、人気が高い観葉植物です。
園芸部類 | 観葉植物 |
形態 | 常緑性低~高木、常緑性多年草 |
樹高・草丈 | 6m |
花色 | 白 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 鉢植え、グリーンインテリア |
栽培難易度 | ★★★☆☆ |
幸せの木ドラセナ・マッサンゲアナの特徴は、どっしりとした太い幹と、緑色に黄色い斑模様が入るシャープな葉です。ハワイでは「玄関に飾ると幸福を運んでくれる観葉植物」として、古くから大切にされていました。耐陰性と快感性が低いため、玄関で飾る場合は日当たりと気温に注意が必要です。
ドラセナ・コンシンネ(マジナータ)
参考価格: 11,000円
ドラセナ・コンシンネは「真実さ」という花言葉を持ち、「真実の木」という別名を持つドラセナの代表的品種です。複数の園芸品種があり、総称としてドラセナ・コンシンネ、またはドラセナ・マジナータと呼ばれています。先端が鋭く尖った細長い葉と、すらりと伸びた幹が大きな特徴です。スタイリッシュな印象があることから、グリーンインテリアとして人気があります。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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育てやすさ | ★★★☆☆ |
観葉植物 ドラセナ サンデリアーナ
参考価格: 1,270円
ドラセナ・サンデリアーナは、笹に似た光沢のある葉形に、ストライプ模様の鮮やかな葉色が特徴の品種です。非常に縁起のよい植物とされてきた品種で、台湾では「金運を呼ぶ植物」として珍重されていました。日本でも「開運竹」「萬年竹」「ミリオンバンブー」と呼ばれて親しまれています。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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育てやすさ | ★★★☆☆ |
植え付け時期 | 5月~8月 |
植え替えの時期 | 5月~8月 |
肥料の時期 | 5月~8月 |
剪定の時期 | 5月~7月 |
花が咲く時期/開花時期 | 不定期 |
幸せの木ドラセナ・マッサンゲアナの植え付け時期は?
幸せの木の植え付け時期は、5月~8月の暖かい時期です。ただし、暑い時期になると、根がダメージを負う恐れがあります。7月~8月に植え付ける場合は、猛暑日を避けましょう。
幸せの木の開花時期は?
幸せの木に決まった開花時期はなく、めったに咲きません。「数年~十数年に一度しか咲かない」といわれているほどレアな花です。夜に開花し、非常に強い香りを放ちます。香りは「青臭いフローラル系」と評される、好き嫌いが分かれる香りです。夜香性のため、日中は香りません。
幸せの木ドラセナ・マッサンゲアナの植え付け時期は5月~8月です。しかし観葉植物である幸せの木は耐暑性はありますが、強い日差しに当たると葉焼けを起こしてしまいます。そのため温暖な日が多い5月~6月が植え付けの最適期です。
幸せの木ドラセナ・マッサンゲアナは耐寒性が低い植物です。室内でも室外でも、気温は10℃を下回らないのが栽培環境の条件です。冬場でも5℃以下にならないように気をつけてください。寒冷地での栽培は地植えを避け、鉢植え栽培も冬になったら必ず室内へ移動しましょう。
幸せの木は耐寒性が低く、葉焼けしやすいため、鉢植え栽培がおすすめです。日照不足になると生育障害を起こすため、室内でも日当たりのよい場所に置きましょう。地植えの場合は、午前中日が当たり、風通しのよい場所がおすすめです。直射日光が当たらないように寒冷紗などで日差しをやわらげておきましょう。
幸せの木が好むのは、水はけがよい用土です。自分で用土を作る場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で作りましょう。鉢植え栽培の場合は、市販の観葉植物用の土で問題ありません。
幸せの木は生育期にあたる4月~10月は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりするのが基本です。休眠期にあたる11月~3月は水やりを控えます。土の表面が乾いて2日~3日たってから水を与えましょう。幸せの木は根腐れしやすいため、乾き気味に管理するのが水やりのコツです。
幸せの木への肥料は、生育期に施すのが基本です。2カ月に1回のペースで固形の緩効性化成肥料を置き肥するか、液体肥料を10日~15日に1回のペースで施します。成長が鈍る休眠期に肥料を施すと、肥料焼けを起こしてしまうため避けましょう。
幸せの木はハダニ、カイガラムシ、アブラムシの被害にあいやすい植物です。これらの害虫は乾燥する時期に発生しやすいため、普段から株の様子を観察し、発見したらすぐに殺虫剤で駆除しましょう。カイガラムシの成虫は殺虫剤がききにくいため、歯ブラシでこすって落とします。ハダニは水を嫌うことから、葉水を与えるのも効果的です。また、幸せの木は丈夫なため、警戒すべき病気は特にありません。
幸せの木の開花後は、花をつけた枝の根元まで切り戻します。幸せの木はめったに花をつけない植物です。そのぶん開花の際に、かなりのエネルギーを消耗します。そのため、咲き終わった花を枝ごと切り戻して株が弱るのを防ぐというわけです。しばらくすると切り口の下から新芽が伸びてきます。
幸せの木の苗は、葉がしっかりとして色も美しく、虫がついていないものを選びましょう。根があまり張っていない若い苗は水切れを起こしやすいため、鉢底に受け皿を置いて管理するのがおすすめです。
幸せの木の植え替えは、2年~3年に1回を目安に行いますが、根詰まりや根腐れを起こしている場合も植え替えましょう。適期は生育期にあたる5月~8月です。根詰まりを起こしている場合は、根鉢を少し崩してから植え替えましょう。根があまり張っていない場合は、根鉢を崩さずに植え替えてください。
幸せの木は分枝せず上へ伸び続けるため、放置していると背が高くなり過ぎて樹形が崩れてしまいます。2年~3年に1回のペースで剪定しましょう。適期は5月~7月です。清潔な剪定はさみで、好きな高さまで切り戻します。剪定作業終了後は切り口に保護剤を塗り、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。
幸せの木は気温が10℃を下回る場所に置いていると、衰弱して枯れてしまう恐れがあります。冬場は暖かい室内で管理しましょう。日当たりが悪いと徒長の原因になるため、日当たりのよい場所に置きます。成長が鈍ることから、水やりは控えめにしましょう。
幸せの木の増やし方は挿し木が一般的です。挿し木の適期は5月~7月で、剪定した枝を使うと効率がよいでしょう。新芽のついた枝を10cmほどの長さに切り、先端の葉を3枚~4枚残し、それ以外の葉を除去します。その後1時間ほど水揚げしてから、清潔な挿し木用の土に挿し、発根するまで土が乾かないように管理しましょう。発根後は鉢に植え替えます。
ドラセナ マッサン 7号鉢
参考価格: 6,980円
幸せの木ドラセナ・マッサンゲアナは、ドラセナ属の代表的品種でもあるため、ホームセンター、園芸店、ネット通販と幅広く流通しています。ほぼ通年出回っているため、購入には困ることはほぼありません。葉が美しく元気な株を選びましょう。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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育てやすさ | ★★★☆☆ |
出典:写真AC