幸福の木とは
幸福の木(ドラセナ)は、熱帯のアジアやアフリカ地域を原産とする観葉植物です。人気の理由には、初心者でも育てやすいという点と、いろいろな品種があるため、気に入った形のものを選べるという点が挙げられます。幸福に関連した花言葉を持つことから、贈り物にもよく使われる観葉植物の1つです。
基本情報
名前 | 幸福の木 |
学名・英名 | Dracaena |
科名・属名 | リュウゼツラン科ドラセナ属 |
原産地 | 熱帯アフリカ |
開花時期 | 5年~10年の周期で花が咲く時期は不定 |
名前の由来
幸福の木と呼ばれる「ドラセナ(Dracaena)」は、ギリシア語で「メスの竜」という意味があります。ドラセナの種類の1つであるドラセナ・ドラコという植物が、赤い樹液を流すことに由来します。この樹液を固めたものを「竜血」として、珍重されていました。そんな「竜血」が採れるということから「竜血樹(ドラセナ)」という名前がついたとされています。
幸福の木の花の特徴
幸福の木は、大きく育つと花を咲かせることがあります。しかし、花が咲くこと自体が珍しいとされる観葉植物です。毎年花が咲くことはなく、早ければ2~3年、長ければ5~10年の周期で花を咲かせます。また咲く季節も決まっていません。白い小さな花をまとまって咲かせるものや、枝から垂れるように花を咲かせるものなど、種類によって異なります。
花の匂い
幸福の木は、花が咲くととても強い匂いがします。花が閉じると匂いはしなくなるのが特徴です。夕方に開花した場合は、より匂いが強くなる傾向があります。頭が痛くなるほど強烈なときもあり、幸せの木の花の香りというような、甘いものではないようです。
花言葉
幸福の木という名を持つこともあり、花言葉は「幸福」です。種類ごとの花言葉もあります。たとえば、ドラセナ・フラグランスの花言葉は「幸福」「隠しきれない幸せ」、ドラセナ・サンデリアーナの花言葉は「開運」「金運アップ」です。これらのよいイメージの花言葉が、贈り物にも喜ばれる理由です。
幸福の木の縁起がいい理由
ハワイでの言い伝え
コルディリネ・テルミナリス・ティーというハワイのドラセナは縁起のいい植物とされ、古来の儀式やフランダンスの飾りなどで利用されてきました。また幸福のシンボルとして玄関先に置く、祝い事の際に飾るなどと幸せを象徴するように使用されているのです。これがドラセナが「幸福の木」として日本では広まった由来とされています。風水的にも、上に伸びていく幸福の木は、よいエネルギーを出すとされています。
花が咲くことが珍しい
花を咲かせることがとても珍しい植物のため、あまり見られない花が咲くと、縁起がいいといわれています。長い間育てている幸福の木に花が咲いたら、縁起がいいと思う人も多いでしょう。幸福の木は、「幸福」にまつわる花言葉をたくさん持つことも、縁起がいいとされる理由の1つです。
ボタニ子
続いて、幸福の木の品種を紹介していきます。