園芸部類 | ハーブ |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 40~50cm |
花の色 | 青、白 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
特性・用途 | 観賞用、食用 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ボリジは、地中海沿岸が原産のハーブの一種です。ボリジは目の覚めるような鮮やかな青い花が特徴で、聖母マリアの衣を描くときに使われていました。そのため、「マドンナブルー」と呼ばれることもあります。また、ボリジの花はミツバチなどが集まりやすいため、イチゴなどを近くに寄せ植えしておくと実の付きがよくなるといわれています。
ボリジは、葉も花も食用となるエディブルフラワーです。ボリジの葉は、キュウリのような味がするため、サラダや香りづけなどに利用できます。また、花はそのまま食べると自然な甘さを楽しむことができます。また、砂糖漬けにしてスイーツとして楽しんだり、ケーキやタルトにそのまま載せて食べられる飾りとしても使用できます。
ボリジの名前は、ラテン語の「剛毛」が由来です。ボリジの茎や葉に細かい毛が生えていることから、このように名づけられたといわれてます。
植え付け時期 | 4~5月、9月~10月 |
種まきの時期 | 3~5月、10~11月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4~7月頃 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
種まき | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||
開花期間 | ● | ● | ● | ○ | ||||||||
植え付け | ● | ● | ● | ● |
ボリジには秋と春の2回種まきの時期があります。耐寒性が高いため、寒冷地では春まきが適しています。その他の地域では夏の高温多湿を避けた秋まきがおすすめです。
ボリジは鉢植え、庭植えどちらにも適したハーブです。直根性という根がまっすぐに伸びるタイプの植物なので、鉢植えの場合は底が深いタイプを使用しましょう。
ボリジは室内、屋外どちらでも育てられます。屋外で育てる場合は湿気がこもらないような開けた場所に植えましょう。
ボリジを室内で育てる場合は、南向きの窓辺などの日当たりと風通しのいい場所に植木鉢を置きましょう。ベランダで育てるのもおすすめです。
ボリジはあまり用土を選ばずに育てられますので、特にこだわりがなければ市販の園芸用の用土で十分育ちます。自分で配合したい場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜたものがおすすめです。
ボリジは湿度に弱いため、乾燥気味に管理しましょう。地植えも鉢植えも、土が乾いたら水やりをする程度で問題ありません。
ボリジは肥料を与える必要はほとんどありません。肥料を与えすぎてしまうと、葉が多くなり、花がつかなくなる可能性があります。
ボリジを育てるときに気をつけたい害虫はアブラムシです。葉が混みあっていたり、肥料を与えすぎていたりなどで発生しやすいので、適時葉を摘み取って予防しましょう。
まれにうどんこ病が発生することがあります。気温が高く、乾燥している時期に発生しやすいため、見つけしだい病気にかかっている部位を取り除きましょう。
ボリジの花後は、すぐに花がらを摘むことで花の付きをよくできます。また、しぼんだ花をそのままにしておくと、どんどん種ができ、こぼれていくので、自然に発芽してしまいます。次にまく用の種を収穫できたら、花がらは早めに摘んだ方がいいでしょう。
ボリジの種は大きく、発芽しやすいので、初心者でも種から育てやすいハーブです。寒冷地では春に、その他の地域では秋に種をまくとよく育ちます。ボリジは草丈が大きめの種類なので、株同士の間隔は広めに開けて種をまきましょう。
ボリジの苗は、すでに開花しているものではなく、根付きやすい葉のみの若い苗を選びましょう。また、葉が黄色く変色しているものはすでに枯れかけている可能性があるため、避けましょう。
ボリジは根がまっすぐ生える直根性の植物なので、根が傷つくと枯れにつながります。そのため、植え替えは極力避けたほうが無難です。
ボリジは高温多湿に弱いので、株の蒸れを防ぐために適時剪定しましょう。葉が混みあってきたなというタイミングで行うといいでしょう。
ボリジは−5℃くらいまでなら耐えられますので、寒冷地以外では特に対策の必要はありません。寒冷地で育てる場合は、冬は室内で管理するか、種を春にまいて育てましょう。
ボリジの増やし方は種から行う方法が一般的です。花後に種ができるので、適時収穫しましょう。