「ボリジ」とは？ハーブとしての特徴や効能・食べ方までご紹介！

ボリジは地中海沿岸地方が原産地の一年草のハーブです。高さは約1mほどに育ち、耐寒性があります。瑠璃色（るりいろ）の星形の花が特徴的で、花と葉がハーブとして利用できます。花蜜が甘いので、ミツバチが大好きな花ですのではちみつを採取することもできます。葉と茎は白い産毛でおおわれていて、きゅうりに似た香りがします。また、種からはボリジ油が採取でき、化粧品などに使われます。

ボリジの花の開花時期は4月から7月です。花の大きさは2〜3cmで瑠璃色（るりいろ）の星形の花をさかせます。また花色は咲きはじめとおわりでだんだん変化します。咲きはじめの花はピンク色で、だんだん瑠璃色（るりいろ）の花になります。アルバという純白の花色の品種もあります。花はエディブルフラワーとして料理に使われることで有名です。

ボリジは別名「ルリジサ」、「ルリヂシャ」「スターフラワー」、「星の花」とよばれています。花の色が星形で瑠璃色（るりいろ）であることからつけられた名前です。チシャはレタス（キク科）の意味です。

ボリジは栄養価に富むハーブで、その効能から勇気と喜びのハーブとよばれています。

ボリジはカリウム、カルシウム、鉄分、ビタミンB6、ビタミンCを含んでいます。そのため、強壮剤として用いられたり、血液をきれいにしたりする効果があります。ホルモンの調整、更年期障害の改善にもつながります。また、熱冷ましやストレス、不安感の解消にも効果があり気分が高まるとされています。

ボリジは憂鬱をやわらげ、勇気をもたらすハーブとして伝承のあるハーブです。古代ローマ人はボリジが不安をとりのぞく薬だと信じており、ケルト人の戦士は士気を高めるためにボリジを摂取していたそうです。また女性が意中の男性の飲み物にひそかにボリジをいれて、プロポーズする勇気を奮いおこさせることに使われたともいわれています。

1カップにつき小さじ2杯のボリジの乾燥ハーブか、15gの生ハーブを用意します。ハーブに熱湯を注ぎ、6分間蒸らしたあとカップに注いでいただきます。

ボリジの葉と花はサラダやスープの飾りや風味づけに使います。花はおもに飾りとして、盛り付けの最後に飾るとよいでしょう。ボリジの葉はきゅうりに似た香りがあります。サラダとしてそのまま食してもよいですし、刻んでオムレツいれてもよいです。

製氷皿にボリジの花を入れて冷凍庫で凍らせると、見た目もかわいいアイスキューブができます。冷たい飲み物にいれて食します。見た目もよく憂鬱をやわらげる効能のあるドリンクになります。

細かくちぎったボリジの葉と果物（桃やいちごなどなんでも）、レモンの薄切り、りんごジュースをガラスの水差しにいれ、冷蔵庫で冷やしておきます。いただく直前に炭酸水を加えます。グラスに注いで、飾りにボリジの花を飾ります。りんごジュース500mlに炭酸水600mlくらいの割合です。お好みで調節しましょう。夏にぴったりのさわやかなサイダーです。

ボリジの花を洗い、水気をしっかりきります。卵白をつけたあと、グラニュー糖をまぶしクッキングシートの上にならべ、乾燥させるために冷蔵庫にいれます。しっかり乾燥したら密閉できるタッパーなどに保管します。お菓子の飾りなどに使います。

ボリジはトマトのコンパニオンプランツです。いっしょに（近くに）植えるとトマトの害虫よけとして効果があり、農薬の散布を減らすことができます。ボリジの効果がある害虫はコナガ、コメツキムシなどの幼虫です。バジルやしそと同じような効果があるとされています。

ボリジはいちごのコンパニオンプランツです。いっしょに（近くに）植えることで互いの成長を促し、香りがよくなります。

ボリジの花言葉は「心変わり」「鈍感」「勇気」「無愛想」「保護」「安息」「心を刺激する」「不幸な愛情」「憂いを忘れる」「私はすべてを失った」とたくさんの花言葉があります。