マクワウリ(真桑瓜)とは?切り方や食べ方を紹介!メロンとの違いは?

マクワウリ(真桑瓜)とは?切り方や食べ方を紹介!メロンとの違いは?

マクワウリ(真桑瓜)という植物をご存知ですか?名前は聞いたことがあっても、種類や食べ方、産地など意外と知らないこともあるのではないでしょうか。今回はマクワウリの種類や食べ方、メロンとの違いについてご紹介します!自宅でも育てられるので、参考にしてみてください。

記事の目次

  1. 1.マクワウリ(真桑瓜)とは
  2. 2.マクワウリ(真桑瓜)の収穫
  3. 3.マクワウリ(真桑瓜)の種類
  4. 4.マクワウリ(真桑瓜)の主な産地
  5. 5.マクワウリ(真桑瓜)とメロンの違い
  6. 6.マクワウリ(真桑瓜)の食べ頃は?
  7. 7.マクワウリ(真桑瓜)の切り方
  8. 8.マクワウリ(真桑瓜)のおいしい食べ方
  9. 9.まとめ

マクワウリ(真桑瓜)とは

出典:写真AC

マクワウリはウリ科キュウリ属のつる性の植物で、縄文時代の初期にはすでに食されていたといわれています。現在流通しているプリンスメロンやアンデスメロンなどは、このマクワウリを交配させて作られたものです。まさに、メロンの祖先ともいえます。

マクワウリ(真桑瓜)の収穫

 出典:写真AC

マクワウリは、メロンに比べると栽培しやすい植物です。収穫できる量は減りますが、プランターで栽培することも出来ます。長方形のプランターを使用するのがおすすめです。つるが絡まるように、支柱を立ててあげます。水やりや肥料切れに気をつけて大事に育てれば、初心者の方でも簡単に栽培できます。初めて栽培する場合は、ポット苗を購入し育てた方が成功率が高いでしょう。

マクワウリの収穫時期

 出典:写真AC
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マクワウリは4月に植え付けを始めます。植え付けから30日~40日ほどで花が開き、それからさらに30日ほど後に収穫時期を迎えます。早いところでは、6月頃から市場に出回ります。収穫のピークは8月中旬頃で、この頃になるとお盆のお供え物として利用する地域もあります。

マクワウリの収穫が遅くなると

マクワウリの適切な収穫時期は、着果してからおよそ40~50日ほどなのですが、素人が見た目で判断するのは少々難しいかもしれません。万が一、収穫の適期を逃してしまうと、腐ってしまうのはもちろんのこと、病気や害虫被害を起こす原因にもなってしまいます。せっかく大事に育てたのですから、適切な時期に収穫し、おいしく頂きましょう。

マクワウリ(真桑瓜)の種類

出典:写真AC

マクワウリには皮が黄色いものや、緑色のもの、スイカのような縞模様のものなど様々な品種があります。地域によっても出回っている種類が限られていることがあります。マクワウリの主な種類をいくつかご紹介します。

皮が黄色いマクワウリ

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皮が黄色いマクワウリの中には、「黄金まくわ」「金瓜」などの品種があり、果肉は白色をしています。その見た目や色の美しさから、お盆のお供え物としても用いられてきました。「銀線まくわ」は、北陸地方の伝統野菜とされています。

皮が緑色のマクワウリ

 出典:写真AC
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皮が緑色のマクワウリには、「なり駒」や「なりくら」と呼ばれる品種があります。果肉は薄い緑色で、メロンに一番近い見た目をしています。特に「なりくら」は、主な産地である滋賀県では近江野菜とされています。

皮が縞々のマクワウリ

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スイカのような縦縞模様が特徴で、「タイガーメロン」や「虎まくわ」などがあります。果肉は薄い緑色をしています。こちらは、マクワウリと西洋メロンを掛け合わせた品種です。関西地方に広く出回っており、未熟なものを漬物として用いることがあります。

マクワウリ(真桑瓜)の主な産地

出典:写真AC

マクワウリは日本全国で収穫することができる植物ですが、特に岐阜県や愛知県などの中部圏で多く栽培されています。マクワウリの名前の由来は、岐阜県の真桑村(現在の本巣市)からきているとされ、岐阜県の特産物として扱われています。

地方によって呼び名が変わる

商店などでは主にマクワウリ(真桑瓜)として売られていますが、地方によっては「あじうり」や「まっかうり」など違った呼び方があります。いくつかご紹介します。

あじうり

あじうりという呼び方は、主に北海道や東北地方、中国地方で使われています。色や品種に関わらず、マクワウリそのものをあじうりと呼んでいます。

甘瓜

富山県などの北陸地方や、長野県の一部では「甘瓜(あまうり)」と呼ぶことがあります。主に、皮が黄色く果肉が白い金瓜などの品種のものを呼んでいます。

まっかうり

まっかうりは、関西地方で使われている呼び名です。主に果肉が黄色いものをさしています。他にも「マッカ」「金マッカ」「黄マッカ」などと呼ぶこともあります。

マクワウリ(真桑瓜)とメロンの違い

出典:写真AC

瓜はインドの辺りが原産地だとされています。インドを境に、西側へ伝わったものが「メロン」、東側へ伝わったものが「瓜」と呼ばれるようになりました。日本へは伝わってきたルートや時期が異なるため、「瓜」と「メロン」で呼び方を区別しています。

マクワウリ(真桑瓜)の食べ頃は?

出典:写真AC

マクワウリの食べ頃は7月~8月です。甘い香りがしていることが、おいしく食べられるサインです。6月頃から出荷が始まりますが、未熟な状態で収穫されていることもあります。マクワウリは追熟することができる植物です。未熟な状態の場合は、常温で保管して食べ頃を待ちます。露地栽培の場合は、つるの辺りが丸くひび割れてきた頃が、最高においしい食べ頃と言われています。

マクワウリはどんな味?

マクワウリはメロンに比べると、甘みが少ないのが特徴です。さっぱりとした味わいは、メロンの甘みが苦手だと感じる方におすすめです。

シャキシャキの食感を楽しもう

マクワウリの食感は、メロンほど柔らかくはなく、キュウリほど硬くもなく、その中間くらいのシャキシャキとした食感が特徴です。

マクワウリ(真桑瓜)の切り方

出典:写真AC

マクワウリの切り方は、メロンなどと同じように行います。使い方に合わせて輪切りや縦方向へ切り分けることで料理の幅が広がります。中身をくり抜いて、デザートを盛り付ける器代わりに用いることもできます。

マクワウリ(真桑瓜)のおいしい食べ方

マクワウリの味や食感を楽しむには、デザートのトッピングやサラダなど生で食べるのが一番です。メロンほど甘みが強くないのでジュースなどには向きませんが、未熟なものを漬物にしたりと楽しみ方はさまざまです。こちらで食べ方をいくつか紹介します。

マクワウリの天ぷら

未熟のマクワウリでもおいしいですが、完熟したものを使うと玉ねぎの天ぷらのような甘みを感じることができます。

【作り方】

  1. マクワウリは皮をむき、薄くスライスします。
  2. 天ぷら粉をつけて、180度の油で揚げます。

マクワウリのサラダ

マクワウリの切り方を千切りにしてみたり、合わせる野菜を変えてみたりとアレンジがしやすいです。調味料もお好みに合わせて分量を変えてみてください。

Photo by ketou-daisuki

【材料】マクワウリ、トマト、生ハム(ベーコンでも可)
【調味料】酢大さじ1、砂糖小さじ1/2、レモン汁少々
【作り方】

  1. マクワウリの皮をむき、一口サイズにカットします。
  2. お好みの野菜と合わせて、ボウルにいれて調味料を混ぜ合わせます。
  3. ベーコンを使用する場合は、一度加熱をし、冷ましてから混ぜ合わせます。

マクワウリの漬物

糠漬けは少々ハードルが高いですが、浅漬けなら簡単に作ることができますよ。お好みで酢を加えると、また味わいが変わります。

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【材料】マクワウリ
【調味料】塩小さじ1/2、昆布だし小さじ1、白だし小さじ1
【作り方】

  1. マクワウリの皮をむき、半月型に切ります。
  2. 調味料と真桑瓜をジップロックに入れて、軽く揉みます。
  3. 冷蔵庫で30分ほど冷やします。

マクワウリのシャーベット

使う材料はマクワウリのみで、調味料もいりません。飾りにミントの葉を添えると、おしゃれに見えてインスタ映えにもなります。

Photo by k14

【材料】マクワウリ
【作り方】

  1. マクワウリを半分にカットし、種とわたを取り除きます。
  2. わたを濾して、出来る限りの水分を取ります。
  3. マクワウリの実を、荒くみじん切りにし、濾し取った水分とともに冷凍できる保存容器に入れます。
  4. 時々、冷凍庫から取り出しスプーンなどで軽く混ぜます。
  5. お好みの硬さに凍らせたら、完成です。

まとめ

出典:写真AC
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今回はマクワウリについてご紹介しました。プリンスメロンなどの登場で出番が少なくなってしまったマクワウリですが、実はカリウムやビタミンCなど栄養価が高い、優れた植物です。現在は、栽培している地域も少なくなり、土地によっては手に入らないこともあるかもしれませんが、見かけたらぜひ食べてみてくださいね。

ぺぺ
ライター

ぺぺ

ズボラ人間ですが、子育ての傍ら趣味でもあるガーデニングやDIYを楽しんでいます。日々、子どもと植物の成長を見守っています。

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