手順③仮伏せ
仮伏せとは植菌したしいたけ菌をしっかりと原木に定着させるための工程です。原木の数が多い場合は材木などで地面から浮かせた状態で原木を並べ、上から遮光ネットをかぶせましょう。原木の数が少なければそのままポリ袋に入れてください。この状態で梅雨が始まる前まで管理しましょう。菌が定着した原木は「ほだ木」と呼ばれます。
仮伏せのポイント
- 直射日光の当たらない場所で、5~20℃を保つ。
- 1~2週間ごとに様子を見て、原木がしっとり湿っていればOK
手順④本伏せ
梅雨の時期が近づいてきたら、ほだ木のシートを外して風通しのよい日陰に立てかけましょう。適度に雨に濡れる場所が最適です。梅雨と秋雨の時期にほだ木の上下をひっくり返す「天地返し」を行ってください。しいたけの原木栽培に肥料は必要ありません。原木の栄養分だけで十分育つので、しいたけの発生まで気長に待ちましょう。
手順⑤収穫
原木栽培の場合は通常2夏越したあとの秋には初収穫をむかえます。収穫のタイミングは、お好みのサイズに成長したところで構いません。なるべく根元から収穫しましょう。収穫後のほだ木はそのまま立てかけておけば、3~5年間ほど収穫し続けられます。
便利なしいたけ栽培キット
「いきなり原木栽培は難しそう」という方は、もっと手軽なしいたけ栽培キットからはじめるのもおすすめです。工具などを使う作業がないので、DIYに自信のない方でもチャレンジしやすいでしょう。栽培キットには「菌床栽培キット」と「植菌済み原木」の2種類があります。
①菌床栽培キット
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栽培難易度が低く、ご自宅のリビングでも育てられます。またしいたけ発生までの期間が短いので、お子さんと一緒に栽培してもよいでしょう。収穫は2~3回楽しめて、使い終わった菌床は肥料として再利用できます。
②植菌済み原木
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手軽に原木栽培のおもしろさを味わいたい方は、植菌済み原木にトライしてみてもよいでしょう。すでに駒菌が打ち込んであり作業を大幅にショートカットできます。本格的に原木栽培を始める方が、参考用に購入してもよいかもしれません。
まとめ
しいたけの栽培のいちばんのコツは適度な温度と湿度の管理です。しかししいたけ菌にとって育ちやすい環境は、カビや雑菌にとっても住みやすいので、これがいちばんの難しさといえるかもしれません。最適な環境づくりは地域によっても異なるので、試行錯誤しながらチャレンジを続けてください。