ゴーヤのグリーンカーテン(緑のカーテン)を楽しもう!
さあ、プランターにゴーヤの苗を植え付けました。日々の成長を観察していきましょう。ゴーヤの苗はまっすぐ一本で上に上に伸びていきますが、ここで摘心します。摘心とはゴーヤの先端を切ることです。せっかく伸びている先端を切ってしまうのはなぜでしょう?
育て方のポイント:摘心でわき芽を増やす
親づる、子づるの摘心で孫づるにたくさんゴーヤがみのる
ゴーヤの苗の先端を切ってしまうと親づるは成長が止まります。すると茎と葉の間から子づるが成長を始めます。ここでも子づるの本葉が4~5枚になった時期に先端を切ってしまいます。すると孫づるが成長を始めます。ゴーヤは親づるや子づるには実がつきにくく、孫づるに実をたくさんつける性質があります。またわき芽をたくさん出すことでグリーンカーテンの葉が密集して茂るようになるのです。
育て方のポイント:ゴーヤのつるを誘引する
S字に誘引でネットに均等に葉を茂らせる
植物はまっすぐ上へ上へと伸びていきます。ネットに均等にグリーンカーテンを仕立てるにはつるをS字を描くように誘引してやるとうまくいきます。そして葉と葉が混み合ってきたら少し間引いてやるようにすると通気ができてムレる心配もなくなり、室内への風通しもよくなります。
育て方のポイント:マンションなどでの注意点
マンションではマナーも大切に
繁殖力が旺盛なゴーヤが伸びすぎて上の階や左右のお宅に顔を出すことがあるかもしれません。下の階へも垂れていくことも考えられますので伸びすぎたつるはその都度剪定しましょう。
実がつかないときは、人工授粉しよう
昆虫を介しての受粉が難しいとき
ゴーヤはウリ科の植物で、雄花と雌花があります。ハチや蝶などの昆虫を介して受粉されるのですが、そうした環境が整わないところ(例えば、高層マンションで虫たちがいないところ)では実がつきにくくなります。その場合、人工で受粉させてやることで結実させ、ゴーヤを収穫できるようになります。夏休みの自由研究にもなりそうですね。
毎日たっぷり水をやろう
毎日の水やりは欠かせません。葉の表面から水分を蒸発させることで周りの熱をうばい、気温の上昇を抑えています。そうした循環システムをうまく働かせるためにも多くの水が必要になります。
ゴーヤがなりすぎて困らないための工夫
植え付け前にする工夫
混植という育て方があります。ゴーヤだけをグリーンカーテンに育てるのではなく別のつる性の野菜を育てると夏の食卓が豊かになります。もう一つには、つる性の草花を育てることもできます。
おすそ分けという文化がある
隣近所やお友達に収穫したゴーヤをおすそ分けすると相手に喜ばれて無駄にもなりません。自分で育てたゴーヤからコミュニケーションが広がりますね。
ゴーヤのグリーンカーテン(緑のカーテン)を片付けよう
秋になると元気に茂っていた葉がだんだんと黄色くなってきます。そろそろグリーンカーテンも終わりの時期になります。プランターや鉢植えのゴーヤの茎を根元付近で切ってしまいましょう。みるみる枯れていき元気だったゴーヤもかさを減らします。
片付けのポイント
分別法に従い処分する
ネットをおろし絡まったつるをところどころはさみを入れて袋にまとめます。お住いの分別方法に従い処分しましょう。
再利用できるもの
ネットや支柱、プランターや植木鉢などはまた翌年も使えます。プランターや鉢に残った土はどうしましょう。鉢底石は再利用ができます。土は処分してもいいですが、古い根などを除いて腐葉土や肥料を混ぜ込んで秋冬の草花を植えてもいいでしょう。
再利用できないもの
残念ながら翌年もゴーヤを植える場合は土の使い回しは連作障害の心配があるので新しい土を使いましょう。
まとめ
ゴーヤを使ったグリーンカーテンを作る手順を紹介してきましたがいかがでしたか。室内から目をやるとグリーンの葉っぱから差し込む日差しの柔らかさはいいものです。毎日室内からゴーヤの成長を観察して、なった実の数を数えるのも楽しみの一つになりそうです。
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出典:写真AC