山形の郷土料理「芋煮」の人気レシピをご紹介
人気の芋煮レシピを3つご紹介します。定番の作り方から、めんつゆを使った簡単レシピまでぜひご覧ください。
下ごしらえポイント「里芋の洗い方」
里芋が主役の郷土料理ですから、ここは土の付いた新しい里芋を使いたいところですね。手がかゆくなりにくい里芋の洗い方を確認しておきましょう。
①土を軽く落として皮をむく
まずは軽く土を手やキッチンペーパーでぬぐってから皮をむいてしまうのがおすすめです。里芋のかゆみのもとである「シュウ酸」は水に触れるとぬめりとなって流れ出てくるからです。
②好みの大きさに切り分ける
芋煮の里芋は大きめに切ったほうがほくほくとした食感が楽しめておすすめです。火の通りが均一になるように、大きさをそろえて切りましょう。
③塩を振ってもみながら洗う
皮をむいてから残っている土を水で洗い流します。さっと洗って水を切った塩を振ってもみこみます。塩があるとぬめりがおさえられます。下茹でする場合はこのあと行いましょう。
山形の郷土料理「芋煮」人気レシピ①
めんつゆを使った簡単に味付けのできる人気レシピです。味が決まりやすく、失敗が少ないですよ。
材料(5人分)
- 土を落とした里芋…1kg
 - 牛こま(又はバラ)肉…500g
 - こんにゃく…200~300g
 - 長ネギ…2本
 - ごぼう…1本
 - 舞茸…1パック
 - 3倍濃縮めんつゆ…200cc
 - 酒…50cc
 - 砂糖…大さじ2
 - 水…1500cc
 
作り方
- 里芋は1口大に切る。
 - こんにゃくは味が染み込みやすいように1口大に手でちぎる。匂いが気になる人は下茹でを。
 - ごぼうはささがきにして軽く水にさらす。皮は全部剥かず、たわしでこする程度にすると土の香りが楽しめます。
 - ネギは斜め切りに、舞茸は1口大に割く。
 - 鍋に水を張り、里芋、こんにゃく、ごぼうをいれて火にかける。
 - 沸騰してきたところで酒、砂糖、めんつゆを加える。
 - あくを取りながら里芋に火が通るまで煮る。
 - 里芋に火が通ったら牛肉、ネギ、舞茸を加えてさっと火を通して完成。
 
山形の郷土料理「芋煮」人気レシピ②
こちらも味噌と酒だけで素材のうまみを引き出す簡単人気レシピです。味噌の種類によっても風味が変わって楽しめそうですね。
材料(5人分)
- 土を落とした里芋…1kg
 - 豚小間…200~300g
 - ごぼう…1/2本
 - にんじん…1本
 - しいたけ…6個
 - こんにゃく…200g
 - 厚揚げ…1枚
 - ネギ…1/2本
 - 味噌…適宜
 - 日本酒…少々
 - 塩…適宜
 - 水…1000cc
 
作り方
- 里芋は1口大に切る。
 - こんにゃくは味が染み込みやすいように1口大に手でちぎる。匂いが気になる人は下茹でを。
 - ごぼうはささがきにして軽く水にさらす。にんじんも同様にささがきにする
 - ネギは斜め切りに、しいたけは1口大に切る。
 - 鍋に水を張り、里芋、こんにゃく、ごぼう、にんじんをいれて火にかける。
 - 沸騰してきたところで酒を加える。
 - あくを取りながら里芋に火が通るまで煮る。
 - 里芋に火が通ったら豚小間、ネギ、しいたけ、厚揚げを加えてさっと火を通す。
 - 味を見ながら味噌を加える。
 - 塩で味を調えて完成。
 
山形の郷土料理「芋煮」人気レシピ③
最後はだしをたっぷりきかせたレシピです。かつお節や煮干しなどの魚介を多めに使うのがおすすめです。
材料(5人分)
- 土を落とした里芋…500g
 - 牛肉(バラ)…300g
 - こんにゃく…200g
 - 舞茸…1パック
 - 長ねぎ…1本
 - 酒…大さじ3
 - みりん…大さじ5
 - 醤油…大さじ8
 - 砂糖…大さじ1
 - 塩…適宜
 - だし汁(カツオと昆布で)…1000cc
 
作り方
- 里芋は1口大に切る。
 - こんにゃくは味が染み込みやすいように1口大に手でちぎる。匂いが気になる人は下茹でを。
 - ネギは斜め切りに切る。舞茸は小さく割く。
 - 鍋に水を張り、里芋、こんにゃくをいれて火にかける。
 - 沸騰してきたところで酒、砂糖を加える。
 - あくを取りながら里芋に火が通るまで煮る。
 - 里芋に火が通ったら牛肉、ネギ、舞茸を加えてさっと火を通す。
 - 味を見ながら醤油、みりんを加える。
 - 塩で味を調えて完成。
 
気になる芋煮のカロリー
芋煮は里芋をふんだんに使うだけあって、カロリーが高いと思われますね。実はイモ類の中でも里芋は水分量が多く、比較的カロリーが少なく食物繊維はたっぷりとつまった健康にうれしい根菜です。芋煮1杯あたりのカロリーは450~500kclです。8枚切り食パンにサラダ、茹で卵と大体同じカロリーになります。

人気の芋煮イベントをご紹介
船頭と商人たちが生み出した、山形県民たちがこよなく愛する芋煮を大勢の人で囲む「芋煮会」。芋煮の季節になるとあちらこちらで風物詩として開催されますが、フェスティバルとして大きな規模で行われる芋煮会もあります。最後はそんな芋煮フェスティバルについてご紹介します。
日本一の芋煮フェスティバル
毎年山形県が開催する芋煮フェスティバルは、直径6.5mにもなる大鍋で芋煮を作るお祭りです。何と調理には重機を使います。使用される食材は、里芋3トン、牛肉1.2トン、コンニャク3,500枚、醤油700リットル、お酒50升と実に3万食分にのぼります。2018年には1万2695人にふるまったとしてギネスにも登録されました。
まとめ
季節の恵みを楽しむ「芋煮」についてご紹介しました。山形県の郷土料理でしたが、地域によって味付けや具材が異なるのも興味深いポイントでした。野菜がふんだんに摂れる芋煮をぜひご家庭でもお試しくださいね。
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1杯で肉、野菜、でんぷん質ととれるからランチなどにもぴったりだね。芋煮がおいしくて、ついつい何杯もおかわりしてしまうからそこは要注意だね!