玉ねぎから出た芽は育てられる?
玉ねぎは球根植物のため、適度な温度や湿度が保たれており、日光が当たれば発芽します。また、玉ねぎの芽が伸びると同時に根も伸びてくるので、水に浸したり土に植えたりすれば栽培が可能です。適度な風通しと日当たりのよい場所ならば、屋外でも室内でも育てられます。
水耕栽培
玉ねぎの芽は鮮やかな緑色が美しく、室内のインテリアとして水耕栽培で育てるのもおすすめです。コップなどの空き容器を利用して、水を張って浮かべておくだけで育てられます。玉ねぎを丸ごと水に入れてもかまいませんが、芽が出ている場所でカットすれば、切り口から新しい根が出てきますよ。
水耕栽培で上手に育てるコツは?
玉ねぎの芽を水耕栽培で育てる場合は、毎日きれいな水に交換し、日当たりのよい場所で育てるのがコツです。玉ねぎの芽が出ている部分まで水が届くように、たっぷりと水を入れてください。2~3回は収穫できるので、キッチンで育てれば、薬味として使いたいときや、少しだけ料理に入れたいときにも便利です。
鉢植え
プランターや植木鉢を利用すれば、球根植物のように鉢植えでも育てられます。玉ねぎの芽が少しだけ地上に出るようにして用土に植えてください。用土は、市販されている「野菜用培養土」や「草花用培養土」を使用してもかまいません。芽の収穫を目的とする場合は、肥料を与えながら育てましょう。
玉ねぎの保存方法
玉ねぎは常温保存や冷蔵保存、冷凍保存などさまざまな保存方法があります。用途にあった、使いやすい方法で保存しておきましょう。
常温保存
玉ねぎの保存方法としておすすめなのが、常温で吊るしておく方法です。屋外に吊るしておくと、風通しがよく病害虫被害を受けにくくなります。直射日光に当たると玉ねぎが傷みやすくなるので、建物の陰や駐車場などの屋根のある場所に吊るしておきましょう。吊るして保存すると表面の水分が蒸発しやすくなり、芽が出にくくなります。
冷蔵保存
夏場に屋外に吊るしておくと、温度が高すぎて腐る場合があります。そのため、7月〜9月にかけては冷蔵保存すると安心です。湿度を嫌うため、玉ねぎを1つずつ新聞紙で包んで野菜室で保存しましょう。土がついている場合は、野菜室に入れる前ではなく、調理する前に洗ってください。
玉ねぎの芽も冷蔵保蔵できる?
玉ねぎの芽も冷蔵保蔵が可能です。玉ねぎから芽が出た状態で、そのまま新聞紙に包み冷蔵保蔵してもかまいません。薬味として使う場合は、細かく切って密閉容器に入れて保存しておくと便利です。密閉容器に保存した玉ねぎの芽は、3日〜4日で食べ切ってください。
冷凍保存
玉ねぎの芽を出したくない場合は、皮を向いて細かくカットしてから冷凍保存しましょう。冷凍した玉ねぎの賞味期間は、2週間〜1か月程度です。ほかの冷凍食品に臭いがうつらないように、密閉容器や保存袋に入れて、しっかりと蓋をしてから冷凍してください。
玉ねぎの芽も冷凍保存できる?
玉ねぎの芽を冷凍保存する場合は、水気をとっておくのがポイントです。水洗いした水が残ったままだと、玉ねぎの芽同士がくっついてしまい、使いにくくなります。調理に使う場合は、凍ったまま焼いたり煮たりしてかまいません。細かく刻んでから冷凍した玉ねぎの芽は、そうめんや冷やしうどんの薬味として使うと、つゆが冷えておいしく食べられます。
玉ねぎの芽を活用しよう
玉ねぎの芽には毒がなく、長ねぎの代わりとして薬味や料理に利用できます。キッチンで水耕栽培や鉢植えにすると、使いたいときに使えて便利です。芽が出たからといって捨ててしまうのはもったいない部分なので、ぜひ玉ねぎの芽を有効利用してみてください。
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出典:写真AC