ピーマンは生で食べられる?
新鮮なピーマンは、種もワタも含めて全部生で食べられます。ピーマンは苦みがあるために、加熱して濃い味付けをする料理がポピュラーです。しかし、生食のピーマンには栄養をそのまま摂取できるメリットがあり、工夫すればサラダなど生食でもおいしく食べられます。
新鮮なピーマンの見分け方
- 色が濃く艶がある
- 肉厚でハリがある
- ヘタが変色していない
生でも苦くないピーマンの下ごしらえ
ピーマンは、ポリフェノールの一種のクエルトリシンという渋みを感じる成分と特有の香りが合わさって、苦みとして感じられるといわれます。生食にしても苦く感じないように工夫して、おいしいピーマンを食べるために、下ごしらえをしましょう。
ボタニ子
生食用にピーマンを切るときは、清潔なまな板と清潔で切れ味のよい包丁を使います。
ピーマンの下処理①縦に切る場合
生食にするピーマンは、はじめにきれいに水洗いをして下処理をします。水洗いしたピーマンは、ヘタの部分を含めて半分になるように縦に切りましょう。次に、指でヘタ、わた、種を全部取り除き、残ってしまった種は軽く洗い流します。
ボタニ子
ピーマンのワタや種は苦いです。しっかり取り除きましょう。
ピーマンの下処理②輪切りにする場合
輪切りで生食するピーマンは、表面をきれいに水洗いして、ヘタより3~4mmのところを切り落とし、中のワタや種を取り除きます。下処理をせずに、ヘタと反対の方向から輪切りをして、途中でワタと種を取り除く方法も簡単でおすすめです。
ピーマンの生でも苦くない切り方
切り方①細切りにする
生食で苦く感じにくいピーマンの切り方は、縦方向の細切りです。ピーマンは、縦の方に(ヘタの部分から長い方に)向かって繊維があります。繊維をつぶしたり断ち切ったりすると、クエルトリシンや香りが出て苦いと感じやすくなります。
ボタニ子
ピーマンの下の部分に2~3カ所縦に切込みを入れると、切りやすくなります。
切り方②輪切りにする
生食のピーマンを輪切りにして使うときは、スライスするようにできるだけ薄く、繊維をすりつぶさないように切りましょう。
生でも苦くないピーマンの食べ方・味付け【あえる】
ピーマンのクエルトリシンという渋みを感じる成分は、油に溶けやすい性質があるとされています。サラダなどピーマンを生で食べるときは、油の入ったドレッシングを使ったり、ごま油などであえたりすると、苦くない、おいしいピーマン料理に仕上がります。
食べ方①生ピーマンのナムル
材料(2人分)
- ピーマン:4個
- 塩:小さじ1/2
- ゴマ油:小さじ2
- すりおろしにんにく:小さじ1/2
- いりごま(白):小さじ1(お好みで)
作り方
- 下ごしらえ後のピーマンを縦に細切りにする
- ピーマンをボウルに入れて塩をふり、揉みこんで5分程度おく
- ピーマンがしんなりしたら水分をしぼる
- ごま油、すりおろしにんにく、いりごまを入れて混ぜ合わせる
食べ方②生ピーマンとしらすのゆず胡椒あえ
材料(2人分)
- ピーマン:4個
- しらす:大さじ3~4
- ポン酢:大さじ2
- ごま油:大さじ1
- ゆず胡椒:小さじ1
作り方
- ポン酢、ごま油、ゆず胡椒を混ぜておく(①)
- 下ごしらえ後のピーマンを縦に細切りにする
- ボウルにピーマンとしらすを入れて①であえる
食べ方③生ピーマンの塩昆布あえ
材料(2人分)
- ピーマン:4個
- 塩昆布:2~4つまみ(お好みで)
- ごま油:大さじ1
- いりごま(白):少々(お好みで)
作り方
- 下ごしらえ後のピーマンを縦に細切りにする
- ピーマン、塩昆布、ごま油をボウルに入れてあえる
- 盛り付け後に白ごまをふりかける
生でも苦くないピーマンの食べ方・味付け【のせる】
ボタニ子
半分に切った生ピーマンに、お好みの具をのせておいしいピーマン料理をつくりましょう。
ボタ爺
半分に切った新鮮でジューシーな生ピーマンは、中に含まれる水分で、口の中で苦み成分を押し流してくれるのじゃ
食べ方①生ピーマンの肉みそのせ
材料(2人分)
- ピーマン:3個
- 豚ひき肉:100g
- ねぎ:1/4本
- にんにく:1片
- しょうが:1片
- 味噌:大さじ2
- 砂糖:大さじ2
- 酒:大さじ1
- みりん:大さじ1/2
- しょう油:小さじ1/2
- 水:25cc
- ごま油:小さじ2
- いりごま(白):お好みの量
下ごしらえ
- ねぎ、にんにく、しょうがをみじん切りにする(①)
- ピーマンは縦半分に切りへた、ワタ、種を取り除く
作り方
- フライパンにごま油を入れて、①を炒める
- 香りが出たら、豚ひき肉を入れて炒める
- 豚ひき肉の色が変わったら、水、味噌、砂糖、酒。みりん、しょう油を入れてさらに炒める
- 水分が減って好みの硬さになれば火を止める
- 半分に切った生ピーマンの上にのせて、いりごまをふりかける
食べ方②生ピーマンとキーマカレー
ボタニ子
市販のキーマカレー用のルウーを使うと簡単です。
材料(2人分)
- ピーマン:3個
- レタス(あれば):お好みで
- あいびき肉:150g
- たまねぎ:中1個
- トマト:中1/2個
- サラダ油:大さじ1
- ドライキーマカレーのもと(市販品):1袋
- ミックスベジタブル:お好みで
下ごしらえ
- たまねぎとトマトをみじん切りにする
- ピーマンは縦半分に切りへた、ワタ、種を取り除く
- レタスはきれいに洗って、カレーがのせやすい大きさにちぎる
- ミックスベジタブルを熱湯で2分程度ゆでる
作り方
- フライパンにサラダ油を入れ、強火でたまねぎを2分ほど炒める
- あいびき肉を入れて、中火で4分ほど炒める
- トマトを入れて、つぶしながら3分ほど炒める
- 一度火を止めて、ドライキーマカレーのもとを入れよく混ぜる
- 再度強火~弱火で水気がなくなるまで、焦げないように炒める
- 半分に切ったピーマンの上にのせる
- ミックスベジタブルを飾るようにのせる
- 残りのカレーはレタスに添える(お好みのスタイルで)
食べ方③生ピーマンとウインナー
材料(適宜)
- ピーマン
- ウイナーソーセージ(お好みのもの)
- スライスチーズ(お好みのもの)
- ケチャップ
作り方
- ピーマンは縦半分に切りへた、ワタ、種を取り除く
- チーズはピーマンにのる大きさに切る
- お好みのウインナーソーセージを、袋に記入されている調理方法に従って加熱する
- ピーマンの上にチーズ、ウインナーソーセージを乗せる
- お好みでケチャップをつける
ボタ爺
次は生ピーマンを使ったサラダの紹介じゃ。
出典:写真AC