はじめに
花束の定番、バラの花を家庭で育ててみたい方も多いのではないでしょうか。しかし「バラを育てているのは、大きな庭のあるお屋敷のイメージ」と、自分の家で育てられるか不安な人もいるようです。バラは、植木鉢でも育てられます。ここでは、家でバラの花を育てるときにおすすめの植木鉢を紹介していきます。植木鉢のアレンジ方法も併せてチェックしましょう。
バラの特徴
まず、バラの花の特徴を知っていきましょう。バラは背の低い花で、大きな特徴は茎に生えている無数のトゲです。トゲに毒はありませんが、指などに刺さったところから傷や化膿することもあります。トゲはバラの花とセットといってもいいものですが、どうしてもトゲが嫌だという方は、トゲの少ない種類のバラの苗を購入するとよいでしょう。
初心者におすすめの種類
バラの種を植えても、親に当たるバラと全く同じ花が咲かないことがあるのも特徴です。したがってバラの種が市販で売っていることは稀です。多くは品種がわかる苗で販売されています。初めてバラの花を育てようと思う方は、広い場所やこまめなお手入れの必要なツルバラよりも、比較的お手入れが簡単なミニバラがおすすめです。
バラにおすすめの鉢植え①
最初におすすめするバラと相性のいい植木鉢は、円筒型です。円筒型の植木鉢は、ポピュラーなものです。量販店でも売っており、手に入れやすいです。材質はシンプルなプラスチック製から石やレンガ素材の固いものまでさまざまにあります。プラスチック製は、無地の白色や黒色といった柄が描いていないものが多いため、植えたバラの華やかさを引き立ててくれるでしょう。
円筒型植木鉢は使いやすい
このタイプのプランターであればミニバラから、まだ成長途中のつるバラの育成用にも幅広く使用できます。ポピュラーなものといえど、どれを選べばいいか分からないときは「バラ用」と書かれているものを選びましょう。
円筒型植木鉢のアレンジ
おすすめアレンジは、植木鉢の周りにいろいろなものを巻き付けることです。円筒型は全体的に丸みがあり、表面になにかを描くのは大変です。したがって、描くのではなく、紐状ものなどを巻き付けるのがよいでしょう。マスキングテープ・太めのロープなど、鉢の雰囲気に合った装飾物を選びます。ただし水やりをしたときに、マスキングテープなどは剥がれてしまうかもしれません。防水加工など工夫しておくと安心です。
バラにおすすめの鉢植え②
次におすすめするバラと相性のいい植木鉢は、お椀型です。全体的に丸みを帯びている形で、見た目も女性的な優しさがあります。お椀型の植木鉢も材質はさまざまですが、ツルリとした表面の陶器でできたタイプはシンプルでおしゃれです。しかし、陶器はプラスチック製にと比べると重いため、こまめに植木鉢を移動したい人には不向きです。
お椀型植木鉢のサイズ選び
大きさはかわいらしいサイズの物を選べば、ミニバラを植えて机や棚の上に置いてインテリアとしても使えます。大きさのあるプランターを選べば、ベランダでも映えるバラの鉢を作ることができます。
お椀型植木鉢のアレンジ
お椀型植木鉢は、鉢カバーを使ってアレンジするとよいでしょう。鉢カバーとは、実際に土や花を入れるプランターとは別に、鉢をすっぽりと覆う入れもののことをいいます。この鉢カバーを使うことで、簡単に植木鉢の雰囲気を変えられます。市販の鉢カバーを買う場合は、入れたい植木鉢の大きさを測ってから購入しましょう。バラ用の鉢とセットで売っている鉢カバーを購入するのもおすすめです。
手作り鉢カバー
鉢カバーは手作りをすることも可能です。作る際には、材質や使い勝手などを考慮しましょう。材料は高額なものでなく、100円ショップに売っているものでも十分です。リーズナブルに作成できます。
バラにおすすめの鉢植え③
次におすすめするバラと相性のいい植木鉢は、台形です。この植木鉢の特徴は、角があることです。丸みを帯びたものよりも、お部屋やベランダの隅などにフィットしやすいといえます。花を飾りたい場所と種類を考えながら、理想の台形の植木鉢を探しましょう。
台形植木鉢の機能性
台形の植木鉢は機能的にも優れています。同じサイズ同士の場合、台形は丸型に比べ土の入る量も多いようです。土が多く入ればその分根張りをするスペースも増えるため、バラの成長を考慮して形を決めるのもよいかもしれません。
台形植木鉢のアレンジ
台形の植木鉢のアレンジ方法は、面に描く、または貼るです。台形は四角で、丸みを帯びた植木鉢とは違い面があります。面である分イラストなどを描きやすいです。イラストを描く際には、植木鉢の材質に使える筆記具を用意しましょう。小さなシールをちりばめて貼るのもおしゃれです。また、同じ植木鉢を複数個並べて置くと、統一感が出てインテリア性が高まります。何株か育てたい方はこの方法も試してみてください。
バラにおすすめの鉢植え④
カゴ型もバラとの相性がぴったりです。カゴ型の植木鉢の特徴は、持ち手が付いていることです。デザイン性が高く、高級感を漂わせるにはうってつけといえるでしょう。
カゴ型植木鉢の取っ手利用
おしゃれな取っ手は耐久性がないことが多いため無理はできませんが、しっかりとした作りの取っ手なら持ち運びもできます。取っ手が付いていると、植木鉢の位置を変えたいときにも持ちやすいでしょう。また重さや大きさによっては、壁にかけることもできます。壁にかける場合は小ぶりなミニバラがおすすめです。
カゴ型植木鉢のアレンジ
吊すことを意識した装飾を施すアレンジは、かご形と好相性です。しかし、吊すとなると植木鉢の底を見せることになります。そこで底を覆えるような鉢カバーを用意しましょう。鉢カバーを使うことによって、見栄えがよくなるだけでなく、水が床にこぼれることも防げます。鉢カバー代わりにワイヤーでできたカゴに入れると、育成途中のつるバラの株が大きくなるまでの間、おしゃれに飾れるでしょう。
取っ手を工夫する
持ち手の部分に、邪魔にならない程度の飾り付けをするのもよいでしょう。ビーズなどのワンポイントになるものがおすすめです。手で持つところに付けるため、しっかり接着しましょう。
バラにおすすめの鉢植え⑤
最後におすすめするバラと相性のよい植木鉢は、長方形です。一般的にプランターといって通じる形です。長方形の植木鉢は横に長い分、台形よりも土の入る量が増え、根張りもしやすくなります。根張りがしっかりすると、植物の栄養分や水を吸収する力が強くなり、バラにとってもよい環境といえるでしょう。
置く場所の工夫
長方形は鉢植えは、室内に置くには少し場所を取ります。したがって、ベランダや庭に置くのをおすすめします。花が成長した後に、大きめの花壇に植え替えるのであれば、植えたい花壇に近くに植木鉢を置くとよいでしょう。植え替え作業がスムーズにできますよ。
長方形植木鉢のアレンジ
長方形の植木鉢のアレンジ方法は、寄せ植えです。寄せ植えとは、数種類の植物を同じ鉢に一緒に植えることです。バラの寄せ植えで一緒に植える植物は、バラと同じ生育環境で生きられる植物を選びましょう。生育環境が異なる植物を植えると、どれかの生育環境に合わせなくてはいけません。結果的に枯らしてしまう原因になりかねないのです。
バラが主役の寄せ植え
バラを寄せ植えの主役にしたいのであれば、大輪で華やかな色合いの花は避けましょう。バラといっしょに植えられていても圧迫感のない、小ぶりな花を植えてあげるとプランター全体のバランスが整います。
まとめ
家でバラを植えるときにおすすめの植木鉢を5種類ご紹介しました。気に入った形の植木鉢は見つかったでしょうか。植木鉢は花と切り離せない要素です。お店に行って花だけを見るのではなく、ぜひ植木鉢も見てください。きっとお気に入りの植木鉢が見つかるはずです。