スリット鉢とは?
スリット鉢というのは、鉢のサイドから鉢底にかけて長く切れ込みの入った鉢のことをいいます。プラスチック製のものが多く、「根張り鉢」「とんでもないポット」とも呼ばれ、長く利用されてきた鉢です。「スリットが入っているだけ?ただのプラ鉢でしょ!」と思う方も多いかもしれません。他の鉢との違い、植え方や使い方などの特徴を、この記事で詳しく解説します。
素材はプラスチック製
スリット鉢の多くは、プラスチック製です。プラ鉢の特徴は軽くて丈夫、そしてリーズナブルな価格にありますね。軽いので持ち運び安い反面、倒れやすいのも特徴です。普通のプラ鉢は通気性が悪く夏場は蒸れやすくなりますが、スリット鉢は余分な水分が抜けやすく蒸れにくいので根腐れしにくいという効果があります。
特徴は通気性
スリット鉢の最大の特徴は、水はけと通気性がよいことです。スリット鉢は土質を整える働きのある、植物の根の成長に特化した効率のよい鉢といえます。水をやりすぎて根腐れさせてしまう方には、スリット鉢への鉢替えがおすすめです。水はけと通気性のいい土は、根っこが丈夫になり植物が元気に育ちます。
スリット鉢の種類
「根張り鉢」「とんでもないポット」という名前でも販売されているスリット鉢には、サイズや形状などたくさんのバリエーションがあります。似たような見た目の水耕栽培ポットもあるので、よく確認して購入しましょう。(価格は2020年4月時点)
サイズ | 2号(直径6cm)〜10号(直径30cm)以上まで各種 |
価格 | 2号 14円/1個〜、3号 17円/1個〜 など |
色 | 黒、グリーン、ネイビー、白など |
材質 | ポリポット(柔らかい)、プラスチックポット(硬い) |
形状 | 丸型、角型、六角形や八角系、ロングサイズやトールサイズもある |
スリット鉢はこんな人におすすめ!
スリット鉢はこんな人におすすめ
失敗が多くて、水やりのタイミングがわからない!
- なるべくコストをかけずに、効率よく育てたい!
デリケートな植物を、長く丈夫に育て続けたい!
スリット鉢のメリット&デメリット
スリット鉢のメリットとデメリットを具体的に挙げていきましょう。プロの生産者さんがよく使っているのは、ちゃんとした理由があるからです。
スリット鉢のメリット
メリット①根っこが丈夫に育つ
上の画像は根詰まりした状態です。一見よく成長しているようにも感じますが、このままでは栄養が吸収できず枯れてしまいます。特に「サークリング現象」を防ぐのが、このスリット鉢の効果です。スリットから光が入ること、内側にフィン(出っ張り)があることで、サークリング現象が起きず鉢全体にバランスよく根が広がります。
根鉢の底の部分に根っこがぐるぐると回って、堅くなってしまうのが「サークリング現象」ね!
ボタ爺
植物全体に栄養が行き届かなくなる、やっかいな現象じゃな。
メリット②水はけと通気性がよい
たてや斜めに空いたスリットから余分な水分や湿気が抜けて、空気の循環がよくなり根の代謝が高まります。根の呼吸や栄養の吸収がよくなって、植物全体が元気に成長できるのもスリット鉢の効果です。水はけと通気性は、植物の成長にとても大切なポイントになっています。
メリット③値段が安い
観葉植物たちの植替え用スリット鉢を揃えました。
— 植物時間の夏休み (@botanical_time) April 14, 2020
植物が増えたので、今年からはコスパ重視と根の発育重視でスリット鉢です。 pic.twitter.com/tVLlv3bOqt
スリット鉢はもともとプロの農家さんが使うための、資材として開発された鉢です。生産ロット(単位)が大きいため、1つあたりの価格が安く設定されています。バラ売りよりもまとめ買いすると、さらにお得に購入できますよ。
メリット④鉢底石が要らない
スリット鉢は使い方にも特徴があります。鉢底石を入れずに、用土だけで植物を育てるという点です。根に日光が当たると成長を止めるという性質を利用して、スリットから光が入る構造にしています。鉢の中で根がバランスよく広がるので、土の栄養をしっかりと吸収できる効果もあり効率的ですね。
メリット⑤丈夫で軽い
プラスチック製の鉢で、内部にはフィン(出っ張り)もあって丈夫で軽いのも特徴です。移動が楽に行えるというメリットもあります。季節にあわせて置き場所を変えたい、デリケートな植物にぴったりですね。
出典:写真AC