ピーマンのプランター栽培(管理)
植え付けが終わったら一安心ですね。でもまだ十分ではありません。植え付け後の管理や育て方の注意点について簡単にご説明します。といっても特別難しいことではありません。水やりや肥料について少し説明します。
プランター栽培で注意したいこと
水やりの管理
育て方のポイントの一つは、植えたら1週間は毎日水やりを忘れないということです。しっかりと根が着くまでは水やりをしてください。その後はプランターが軽く感じられたら水やりをするようにします。だんだんピーマンが成長して、夏場にとても日差しが強くて土がカラカラになるようならば、朝晩に水やりをしてあげましょう。水やりはとても大切です。
追肥
ピーマンの植え付けから1カ月したら追肥をします。鉢植えやプランターのピーマンの苗木から少し離してできるだけ外側の土に2カ所小さく穴を掘ります。そこに肥料をひと握りずつぐらい入れて、上から土を薄くかぶせます。またその1カ月後は場所を変えて同じように追肥します。
脇芽かきをしましょう
2~3個実が付いたらその下の脇芽(主軸や脇軸以外に新しくできてきた新芽)は全部取り除きます。またその実の付いたところから分かれた2本の主軸と脇枝は残します。さらにその主軸から分かれた2本の主軸と脇枝も残します。それ以外の脇芽は取ってください。
3本仕立て
枝が伸びて大きくなったころにピーマンを3本仕立てにします。残しておいた主軸と脇枝に添うように支柱を斜めに刺します。これにバッテンになるように土に支柱を刺し、紐でキッチリと結んでください。これにピーマンを誘引して枝を支えられるように紐で結んでおきます。脇芽かきと3本仕立ての仕方が育て方のポイントです。
ピーマンのプランター栽培(病害虫)
ピーマンは比較的丈夫な野菜です。なので十分な日当たりがあり、加えて追肥や水やりをしていればほぼ何もしなくても収穫しやすいです。育て方も簡単です。しかし、アブラムシなどの害虫や雑菌などで病気になったりします。それについての対策をしましょう。
病害虫について
ピーマンはアブラムシなどが好む野菜です。病害虫は少ししか付いていなくても駆除しておきましょう。プランターでは風通しが悪くなりやすく、害虫は繁殖しやすいです。アブラムシなどの病害虫はピーマンの葉っぱから栄養を吸い取ってしまいます。このため葉っぱやピーマンの実が変色したり傷んだりします。
病気の種類
主な病気は斑点病、黒枯病、灰色かび病、炭疽病などです。どれも葉や実に害を及ぼす嫌な病気です。ピーマンが変色したり斑点が付いたりしたらしっかりと対策を打ちましょう。どのような症状かよく見て、それに合った薬剤などを施します。
病気の予防と対策
このような病気にならないようにするにはこまめな観察と予防が大切です。チッソを多く含む肥料を多く与えすぎるとアブラムシなどの害虫がよってきます。もっとも多く見かけるのはアブラムシです。
アブラムシ対策はどうしたら良いでしょうか
一般的には高脂肪の牛乳を薄めてスプレーしてアブラムシを窒息させて殺す方法があります。また粘着テープなどでアブラムをペタペタくっつけて取る方法などもおすすめです。天敵とされるてんとう虫を放つという方法もあります。
防虫、殺菌剤
防虫、殺菌剤の種類はとてもたくさん出ています。スプレータイプや粒状タイプ、植え付けるときに薬を撒いておくものなど多種多様です。お店の人に良く相談して合うものを選び安全に使ってください。ネットで検索すると驚くほどたくさんの薬剤が載っています。注文もネットでできます。
農薬散布
農薬と聞いただけでダメな人もいます。そのような場合はおすすめできませんが、あまり人体に害がないとされているものもあります。目的に応じてどの農薬を使うか検討し安全に使用してください。農薬は種類も豊富で病気によって使う薬剤も違います。
ピーマンのプランター栽培(収穫)
ピーマンが実ったら収穫しましょう。収穫するときは園芸用のハサミで実の付け根を切り取りましょう。ピーマンを引っ張って取らないことです。なるべく大きな実から取り、後は大きくなるごとに収穫します。十分な日当たりがあることはもちろん、水やりと追肥、病気対策をしておけば長くたくさんの実を収穫できることでしょう。
ピーマンを使っておいしい料理をしましょう
ピーマンを植える楽しさが伝わったでしょうか。収穫したピーマンを今度はおいしい料理に変身させてみんなでいただきましょう。夏野菜のピーマンをたっぷりと味わってみてください。
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出典:写真AC