園芸部類 | 野菜 |
形態 | 一年草 |
樹高 | 60~80cm |
花の色 | 白 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 弱い |
栽培難易度 | ★★★☆☆ |
ピーマンの大きな特徴は、果肉が空洞という点です。一般的にピーマンは緑色ですが、緑色は未成熟な果実です。熟すと赤色に変化します。また、ピーマンはトウガラシの栽培品種で、辛み成分を含まないという特徴もあります
ピーマンの名前の由来は、フランス語の「ピマン」もしくはスペイン語の「ピメント」といわれています。どちらも、トウガラシを指す言葉です。
タキイ種苗 ピーマン ニューエース 1000粒
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ニューエースは張りのある中型のピーマンです。早生品種で、植え付けてから収穫までが早いです。果実にはつやがあります。
植え付け時期 | 5月上旬~中旬 |
花が咲く時期 | 6月上旬~10月中旬 |
剪定する時期 | 6月中旬 |
実がなる時期 | 6月上旬~10月中旬 |
ピーマンの種まきは2~3月、植え付けは5月が適期です。花は6月頃に咲き始めやがて実になり、その後10月頃まで収穫できます。ピーマンの栽培適温は20~30℃なので、5月のゴールデンウィーク以降に植え付けるのが適しています。
ピーマンは、プランター栽培・露地栽培が可能です。プランター栽培をする場合は、根が窮屈にならないように大きめで土がたくさんはいるプランターを用意しましょう。サイズは奥行き、幅とともに30cm以上のものが理想です。
ピーマンは屋外で育てるのに向いています。熱帯アメリカ原産のため、高温性で暑さに強いです。日本の夏にもよく耐えます。しかし、多湿には弱いので水はけのよい土壌を選びましょう。
ピーマンの置き場所は、日当たりがいい場所が適しています。半日以上は日に当たるような場所を選びましょう。日当たりが悪い場所では、日照不足により果実が大きくならないことがあります。
ピーマンは、ナス科の野菜なので連作障害があります。同じナス科の野菜を植えていた畑でも同様です。3~4年以上はナス科の野菜を育てられなくなるので注意が必要です。連作障害を避けるためにも、ピーマンを育てた後は、違う分類の野菜を育てる輪作をしましょう。
ピーマンを露地栽培するときは畝を作ります。畝幅60cm、畝の中央に深さ20cmの溝を作ります。この溝に肥料を入れ、高さ10cmの畝を作ったあとマルチングしましょう。
ピーマンの用土には、培養土を使います。酸性土壌を嫌うので、露地栽培で庭の土を使う場合は苦土石灰を散布しましょう。
ピーマンの定植は株間50~60cmで植えていきます。定植する前に、苗の根鉢にはたっぷりと水を含ませておくのがポイントです。
ピーマンは、定植するときに支柱を立てます。株の脇に支柱を立て、株元から高さ10~15cmのところで誘引しましょう。この支柱は整枝するときに抜きます。
ピーマンの水やりは、葉に当たらないように根元にするのがポイントです。葉に水がついていると、腐ってしまうことがあるためです。水やりの頻度は土の表面が乾いてからで、与えすぎには気を付けましょう。また、水不足でも乾燥によりカルシウム不足を起こすことがあります。夏場は、ピーマンの様子をよく見ながら水の管理をしてください。
ピーマンの支柱立ては、主枝と脇芽2本の3本仕立です。主枝と一番下の花の勢いのある脇芽を2本残します。そのほかの脇芽はすべて摘み取るのがポイントです。すべて摘み終えたら150cmくらいの支柱を立て、高さ30cmほどのところで誘引します。
肥料は、最初の果実ができ始めてから9月まで、月に1~2回を目安に化成肥料をひと握り与えます。株が小さいうちは株元に、大きくなったら畝の側に施肥しましょう。
開花後、小・中果種では15~20日前後、大果種では60日前後で収穫が可能です。株を疲れさせないために若採りをします。果実の大きさが5~6cmになったら収穫時期です。
ピーマンは、枝が折れやすいです。そのため、ハサミなどで果実の付け根の枝を切って収穫します。収穫する際に脇芽を切り取ってしまえば、長期栽培が可能です。
収穫量が多くなると、実が曲がったピーマンができることがあります。ピーマンの実が曲がる原因は、気温や日光の強さ・水不足・肥料不足によるものです。実を曲がらせないためには、花数の管理が必要です。花が多くついているところは減らしてください。
花が咲くのに実がならないときは、肥料切れや水不足を疑ってください。また花が咲いているときにときに極端な低温や高温にさらされると、花が落ちてしまうことがあります。果実がつきすぎても、株の負担になり実ができなくなることがあるため、果実は若採りをして管理しましょう。
モザイク病はウイルス病ともいい、感染すると葉や花にモザイク状の模様を発生させます。アブラムシや、感染した野菜の汁に触れたハサミなどで伝染します。一度かかってしまうと治せないため、感染した株は捨てるしかありません。
葉が黄化し、褐色のえそ斑点が出る病気です。アザミウマ類の害虫が媒介となり発生します。最悪、枯れてしまうことがあるので早めの対策が必要です。
その他の病気 | |
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うどんこ病 | 葉の表面に、うどん粉をまぶしたような白い粉上のカビでおおわれる病気です。被害が広がると枯れてしまうことがあります。 |
アブラムシはさまざまな野菜に寄生する害虫です。小さな害虫で、色も緑色や赤色と多くの種類がいます。アブラムシは植物の汁を吸うために群がり、ときには病気を媒介するので駆除が必要です。
ヨトウムシは、ヨトウガの幼虫です。夜に出てきて葉を食べてしまいます。株ごと食べられることがあるため、被害を見つけたら駆除しましょう。
その他の害虫 | |
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カメムシ | 葉や茎から汁を吸う害虫です。7~8月に発生しやすいです。 |