カスミソウの育て方!おすすめの置き場所や水やりのポイントなどを解説 | 植物図鑑

カスミソウの花
カスミソウの花束
学名Gypsophila
和名霞草(カスミソウ)
別名花糸撫子(ハナイトナデシコ)、群撫子(ムレナデシコ)、小米撫子(コゴメナデシコ)
英名Baby’s breath
科・属名ナデシコ科・ギプソフィラ属
原産地地中海沿岸、アジア
花言葉清らかな心、無邪気、感謝

カスミソウの概要

Photo bypixel2013

基本情報

園芸部類 草花
形態 一年草、二年草、多年草
樹高・草丈 20~100cm
花の色 白、ピンク、紫、赤
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
特性・用途 花壇、鉢植え、切り花、ドライフラワーなど
栽培難易度 ★★★☆☆

特徴

カスミソウは地中海沿岸~アジアを原産地とした草花です。品種が多いことが特徴で、現在では125種類ほどあるといわれています。高温多湿が苦手な植物のため、日本の梅雨や夏には弱いですが、その分寒さに強く、比較的育てやすい草花です。花に特有の臭気があり、ほかの花と寄せ植えをしたり、切り花にしたりするなどで利用する際は、香りへの配慮が必要になります。

カスミソウの代表品種・種類

①パニクラータ

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パニクラータは別名「宿根カスミソウ」とも呼ばれています。多年草で、種から育てられることが多い品種です。花色は白です。ひと重と八重の種類があり、切り花などでよく使用されます。カスミソウの中でも高温多湿に特に弱いので、やや育てにくい品種です。

②エレガンス

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エレガンス系のカスミソウは、花が大きいことが特徴です。種だけではなく、苗でもよく出回っています。背丈が50~80cmほどなので、室内でも育てやすいです。花色は白とピンクの2種類があるので好みのものを選べます。丈夫で育てやすいので、初心者も挑戦しやすい品種です。

③ムラリス

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ムラリス種は一年草で花が小さいことが特徴です。葉が細かく、茎も細めで、草丈も15~30cmほどまでしか成長しません。そのため、寄せ植えなどによく使用されます。

カスミソウの育て方①時期

Photo byBru-nO

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 10~11月
種まきの時期 9~10月
植え替えの時期 2~4月、10~11月
肥料の時期 3~5月、10~11月
花が咲く時期/開花時期 5~7月頃

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
開花時期

栽培適期は?

カスミソウは高温多湿に弱いため、植え付けや植え替えは夏を避けた涼しい時期に行いましょう。10~11月、2~4月の間ですませることをおすすめします。

カスミソウの育て方②栽培環境

Photo bycocoparisienne

栽培方法

カスミソウは、鉢植え、庭植えどちらでも育てられます。高温多湿が苦手なので、庭植えの場合は雨の当たりにくい場所を選ぶとよいでしょう。鉢植えで栽培する場合は、風通しのよい場所で育てます。

育てる場所

室内・屋外

カスミソウは、室内、屋外どちらでも問題なく育てられます。

置き場所・日当たり

室内でカスミソウを育てる場合は、日当たりと風通しのよい窓辺がおすすめです。カスミソウの種類によっては草丈が100cmになることもあるので、置き場所にあわせたサイズを選ぶことをおすすめします。屋外で育てる場合は、長雨が防げるような屋根があり、かつ日当たりのよい場所で育てましょう。ベランダでの栽培もおすすめです。

用土

カスミソウは水はけがよい土を好みます。自分で配合する際は、赤玉土と腐葉土を混ぜたものを使うとよいでしょう。また酸性の土は苦手なので、用土を配合するときに少量の石灰を混ぜておくのが望ましいです。

カスミソウの育て方③管理のポイント

Photo byStevebidmead

水やり

カスミソウを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。庭植えの場合は特に水やりの必要はありません。多湿に弱いため、乾燥気味に管理することがポイントです。

肥料

カスミソウは、肥料がなくても問題なく育ちますが、与えることで株の成長を促します。与える時期は開花前の3~5月、休眠期前の10~11月がおすすめです。

害虫対策

カスミソウの主な害虫は、ハダニとアブラムシです。風通しが悪いと発生しやすいので、適時葉を間引くか、葉水を与えることで予防できます。もし発生してしまったら、そのままにしておくと枯れてしまうため、見つけしだい駆除しましょう。

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病気対策

カスミソウの主な病気は立枯病(たちがれ病)です。罹患すると草花が萎れ、枯れてしまいます。真夏以外の全ての季節でかかりやすいため、注意しましょう。多湿になるとこの病気の脅威が増すため、梅雨時期や湿気が多い時期はできるだけ乾燥気味に育てることが予防となります。

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花後の管理

5~7月頃、花後は花茎を株元まで切り戻しましょう。

カスミソウの育て方④詳しい栽培方法

Photo byHans

種まき

種まきの適期は、春の2~3月、秋の9~10月の2回です。気温が20℃前後になったら種まきしましょう。

苗の選び方

カスミソウの苗を選ぶときは、葉がしっかりついているもので、茎が太く、根腐れしていないものがおすすめです。また、葉がすでに枯れているものも避けたほうがよいでしょう。

植え替え

カスミソウは植え替えが苦手な草花なので、控えたほうが賢明です。どうしても植え替える場合は、2~4月、10~11月の多湿を避けた時期を選びましょう。

夏越し

カスミソウは高温多湿に弱いため、夏場は株が蒸れないように風通しのよい場所で管理しましょう。

冬越し

一年草のカスミソウは冬に枯れるため冬越しの必要はありません。多年草のカスミソウは花後に花茎を株元から切り戻しておきましょう。

増やし方

カスミソウの増やし方は、種まきと挿し芽の2種類です。

種まき

種で増やす場合は2~3月、9~10月に、4~5粒ほどの種を3cm間隔でまきましょう。覆土はごく薄くで問題ありません。

挿し芽

挿し芽で増やす場合は、3~5月、9~10月が適期です。カスミソウの新芽の先を2~5cmほど切り、用土が入ったさし床に挿して増やします。

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