バンジロウの育て方!温度管理や病害虫の対策方法もご紹介! | 植物図鑑

実
花
学名Psidum guajava
和名蕃石榴(バンジロウ)
別名グアバ、グァバ
英名guava
科・属名フトモモ科・バンジロウ属
原産地熱帯アメリカ
花言葉強運

バンジロウの特徴

Photo bynew_abdul17

基本情報

園芸部類 果樹、熱帯植物
形態 低木
樹高・草丈 100~300cm
花色
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
特性・用途 観賞用・食用
栽培難易度 ★★★☆☆

特徴

バンジロウはパパイヤやマンゴーと並ぶトロピカルフルーツの1つです。日本では「グアバ」の呼び名のほうがなじみがあるでしょう。バンジロウは果実が美味しいことが特徴です。初夏の花後に黄色~緑色の実をつけます。イチゴや桃を連想させるようなさっぱりとした味わいと、リンゴのような食感が楽しめます。原産地は熱帯アメリカです。近年では東南アジアや地中海沿岸、メキシコやハワイなどで多く栽培されています。

バンジロウの代表品種・種類

Photo by5851928

①バンジロウ(グアバ)

バンジロウ(グアバ)

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バンジロウは、皮が緑~黄色、果肉は赤と白の2種類があります。さくさくとしたリンゴのような食感が特徴で、みずみずしくさっぱりとした甘さが楽しめます。

②テリハバンジロウ(ストロベリーグアバ)

テリハバンジロウ(ストロベリーグアバ)

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ブラジル~ウクライナを原産とする果樹です。3~4cmほどの果実は熟すと赤く色づきます。香りもストロベリーのようになることが名前の由来です。バンジロウとは別種類ですが、果物のカテゴリーとしてはバンジロウの一種と数えることが一般的です。

③キミノバンジロウ(イエローストロベリーグアバ)

グアバ

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キミノバンジロウは、テリハバンジロウの変種だといわれています。皮と果肉が黄色く、熟すとあまいストロベリーの香りがします。果肉はとろりとしており、甘さと酸味を感じられます。

バンジロウの育て方①時期

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植え付けから開花までの時期

植え付け時期 4~5月頃
花が咲く時期/開花時期 4~5月頃
剪定の時期 2~4月頃
収穫の時期 9~11月頃

栽培スケジュールカレンダー

 

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
                 
開花期間                    
肥料                    
剪定                  
収穫期                  

栽培適期は?

バンジロウは熱帯植物なので、植え付けや植え替えは4~5月の十分暖かくなってからするといいでしょう。

バンジロウの育て方②栽培環境

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栽培方法

バンジロウの生育の適温は20~30℃ほどのため、九州南部以南であれば庭植えが可能です。それ以外の地域では鉢植えが一般的です。

育てる場所

バンジロウは気温が高いと元気に育ちます。春~秋の暑い季節は鉢植えの場合も屋外に出し、日光をしっかり浴びさせるとよいでしょう。逆に冬場は室内に戻し、リビングなどの温かい場所で管理します。

置き場所・日当たり

鉢植えの場合は、直射日光がしっかり当たる場所に鉢を置きましょう。最低気温が5℃以下になると生育できなくなるため、冬場は温度管理に注意が必要です。庭植えの場合も同様に、直射日光がしっかり当たり、風通しのいい場所に植えましょう。

用土

用土は水はけのいいものを選びましょう。赤玉土と腐葉土の混合土や、市販の観葉植物用の土でもよく育ちます。

バンジロウの育て方③管理のポイント

Photo byAshish_Choudhary

水やり

バンジロウはやや乾燥した土を好むため、水やりの頻度は少なめで問題ありません。春~秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬は根が冷えるのを防ぐため、さらに乾燥気味に育てましょう。

肥料

開花前の2月と収穫直前の9月に、有機肥料を与えましょう。肥料の与えすぎは実の付きが悪くなったり、実が落ちてしまったりする原因になるため、控えめで問題ありません。

害虫対策

バンジロウ栽培で注意が必要な害虫は、アブラムシとカイガラムシです。薬剤を塗布して駆除する方法が簡単ですが、抵抗があるかもしれません。アブラムシはテープで貼り付けるように、カイガラムシは歯ブラシでこそぎ落とすように駆除する方法もあります。また、実が熟し始めるとガやハチの被害にもあいやすくなるため、防虫ネットや袋がけをするなどで対策をとりましょう。

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病気対策

バンジロウがかかりやすい病気は、アブラムシやカイガラムシが原因のすす病です。葉が黒くなってしまう病気で、放置すると枯れてしまいます。防虫対策をしっかり行い、病気を防ぎましょう。

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花後の管理

花後は必要に応じて摘果(実を十分に成長させるために余分な実を取り除くこと)をします。葉が10~15枚につき果実が1~2個が目安です。

バンジロウの育て方④詳しい栽培方法

Photo bybalouriarajesh

苗の選び方

バンジロウは苗での販売が一般的です。葉がつやつやとして元気があり、染みや汚れのない苗を選びましょう。

植え替え

植え替えは、根詰まりを防ぐために2~3年に1回行いましょう。4~5月の温かい時期に、ひと回り大きい鉢に植え替えます。

剪定

バンジロウは定期的に剪定する必要があります。伸びすぎた枝や混みあっている枝を適時剪定しましょう。花をつける前の2~4月頃が剪定の適期です。

冬越し

バンジロウは耐寒性がやや弱く、5℃以下になると生育が難しくなります。冬場は室内の温かい場所で管理しましょう。

増やし方

バンジロウの増やし方は、種から増やす方法と挿し木で増やす方法の2種類があります。

種から増やす場合

完熟したバンジロウの果肉から種を取り出し、そのまま用土の上にまきます。土が乾かないように気をつけて管理しましょう。バンジロウは比較的発芽しやすい植物のため、2週間~1カ月ほどで芽が出ます。

挿し木で増やす方法

バンジロウの若い枝を10cmほど切り取り、用土に挿し木します。適期は4~9月頃です。

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