園芸部類 | 果樹、熱帯植物 |
形態 | 低木 |
樹高・草丈 | 100~300cm |
花色 | 白 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 観賞用・食用 |
栽培難易度 | ★★★☆☆ |
バンジロウはパパイヤやマンゴーと並ぶトロピカルフルーツの1つです。日本では「グアバ」の呼び名のほうがなじみがあるでしょう。バンジロウは果実が美味しいことが特徴です。初夏の花後に黄色~緑色の実をつけます。イチゴや桃を連想させるようなさっぱりとした味わいと、リンゴのような食感が楽しめます。原産地は熱帯アメリカです。近年では東南アジアや地中海沿岸、メキシコやハワイなどで多く栽培されています。
バンジロウ(グアバ)
参考価格: 1,450円
バンジロウは、皮が緑~黄色、果肉は赤と白の2種類があります。さくさくとしたリンゴのような食感が特徴で、みずみずしくさっぱりとした甘さが楽しめます。
テリハバンジロウ(ストロベリーグアバ)
参考価格: 3,300円
ブラジル~ウクライナを原産とする果樹です。3~4cmほどの果実は熟すと赤く色づきます。香りもストロベリーのようになることが名前の由来です。バンジロウとは別種類ですが、果物のカテゴリーとしてはバンジロウの一種と数えることが一般的です。
グアバ
参考価格: 3,278円
キミノバンジロウは、テリハバンジロウの変種だといわれています。皮と果肉が黄色く、熟すとあまいストロベリーの香りがします。果肉はとろりとしており、甘さと酸味を感じられます。
植え付け時期 | 4~5月頃 |
花が咲く時期/開花時期 | 4~5月頃 |
剪定の時期 | 2~4月頃 |
収穫の時期 | 9~11月頃 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け 植え替え |
○ | ● | ● | |||||||||
開花期間 | ● | ● | ||||||||||
肥料 | ● | ● | ||||||||||
剪定 | ● | ● | ● | |||||||||
収穫期 | ● | ● | ● |
バンジロウは熱帯植物なので、植え付けや植え替えは4~5月の十分暖かくなってからするといいでしょう。
バンジロウの生育の適温は20~30℃ほどのため、九州南部以南であれば庭植えが可能です。それ以外の地域では鉢植えが一般的です。
バンジロウは気温が高いと元気に育ちます。春~秋の暑い季節は鉢植えの場合も屋外に出し、日光をしっかり浴びさせるとよいでしょう。逆に冬場は室内に戻し、リビングなどの温かい場所で管理します。
鉢植えの場合は、直射日光がしっかり当たる場所に鉢を置きましょう。最低気温が5℃以下になると生育できなくなるため、冬場は温度管理に注意が必要です。庭植えの場合も同様に、直射日光がしっかり当たり、風通しのいい場所に植えましょう。
用土は水はけのいいものを選びましょう。赤玉土と腐葉土の混合土や、市販の観葉植物用の土でもよく育ちます。
バンジロウはやや乾燥した土を好むため、水やりの頻度は少なめで問題ありません。春~秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬は根が冷えるのを防ぐため、さらに乾燥気味に育てましょう。
開花前の2月と収穫直前の9月に、有機肥料を与えましょう。肥料の与えすぎは実の付きが悪くなったり、実が落ちてしまったりする原因になるため、控えめで問題ありません。
バンジロウ栽培で注意が必要な害虫は、アブラムシとカイガラムシです。薬剤を塗布して駆除する方法が簡単ですが、抵抗があるかもしれません。アブラムシはテープで貼り付けるように、カイガラムシは歯ブラシでこそぎ落とすように駆除する方法もあります。また、実が熟し始めるとガやハチの被害にもあいやすくなるため、防虫ネットや袋がけをするなどで対策をとりましょう。
バンジロウがかかりやすい病気は、アブラムシやカイガラムシが原因のすす病です。葉が黒くなってしまう病気で、放置すると枯れてしまいます。防虫対策をしっかり行い、病気を防ぎましょう。
花後は必要に応じて摘果(実を十分に成長させるために余分な実を取り除くこと)をします。葉が10~15枚につき果実が1~2個が目安です。
バンジロウは苗での販売が一般的です。葉がつやつやとして元気があり、染みや汚れのない苗を選びましょう。
植え替えは、根詰まりを防ぐために2~3年に1回行いましょう。4~5月の温かい時期に、ひと回り大きい鉢に植え替えます。
バンジロウは定期的に剪定する必要があります。伸びすぎた枝や混みあっている枝を適時剪定しましょう。花をつける前の2~4月頃が剪定の適期です。
バンジロウは耐寒性がやや弱く、5℃以下になると生育が難しくなります。冬場は室内の温かい場所で管理しましょう。
バンジロウの増やし方は、種から増やす方法と挿し木で増やす方法の2種類があります。
完熟したバンジロウの果肉から種を取り出し、そのまま用土の上にまきます。土が乾かないように気をつけて管理しましょう。バンジロウは比較的発芽しやすい植物のため、2週間~1カ月ほどで芽が出ます。
バンジロウの若い枝を10cmほど切り取り、用土に挿し木します。適期は4~9月頃です。