園芸部類 | 庭木、観葉植物 |
形態 | 常緑高木 |
樹高・草丈 | 2~8m |
花の色 | 白 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 庭木、生垣 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ラカンマキは、雌雄異株の常緑性高木のひとつで、イヌマキの変種です。日本では本州~沖縄まで分布しており、庭木や生垣として利用されています。5~6月頃になると、雄株には円柱状の花が、雌株には葉の根元に白く丸い花が咲きます。花後にはオリーブに似た実をつけますが、実の部分は有毒なので誤って口に入れないように注意が必要です。
イヌマキ
参考価格: 13,310円
イヌマキは、ラカンマキの原種です。ラカンマキよりも大きく育ち、葉の大きさも倍ほどあります。また、成長スピードもラカンマキより早いことも特徴です。そのため、観葉植物として育てるには少し不向きともいえるでしょう。イヌマキは成長すると樹高20mほどまで成長するので、庭木として植えればインパクトが出ます。
レア度 | ★☆☆☆☆ |
---|
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
---|
植え付け時期 | 3~5月、9月 |
植え替え時期 | 3~5月、9月 |
剪定の時期 | 4~6月、9~10月 |
花が咲く時期/開花時期 | 5~6月 |
ラカンマキの植え付け・植え替え適期は、3~5月、9月です。夏と冬は株が弱りやすいため、避けたほうがよいでしょう。
ラカンマキは鉢植え、庭植えどちらでも問題なく育ちます。
ラカンマキは関東以南では室内・屋外どちらでも育てられます。関東以北で育てる場合は、耐寒性がやや弱いため、室内で管理しましょう。
ラカンマキは日光を好むので、日がしっかりと当たる場所で管理しましょう。日が当たらないような場所で管理すると葉が枯れこむため、注意してください。室内で育てる場合は、南向きの窓辺やベランダなどがおすすめです。
ラカンマキは水はけのよい場所を好むので、庭植えにする場合は湿気が少ない場所を選びましょう。植え付け前に腐葉土やたい肥を混ぜ込んでおくとよく育ちます。鉢植えの場合は市販の培養土、赤土玉、鹿沼土を5:3:2の割合で配合したものがおすすめです。この時に土の表面を赤玉土や鹿沼土で覆っておくと、コバエの発生を予防できます。
ラカンマキの水やりは、庭植えの場合は降雨のみで育つため、ほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。また、冬になるとラカンマキの成長がゆっくりになるため、水やりのペースを控えます。土が乾いてから3日ほど待ち、水を与えましょう。
ラカンマキは特に肥料が必須の植物ではありません。しかし、株を強く育てたい場合は2月頃に寒肥として遅効性の化成肥料を与えましょう。有機肥料はコバエが発生しやすくなるので、控えたほうが無難です。
ラカンマキは害虫が発生しにくい植物ですが、株が弱っていると被害にあうことがあります。主な害虫はカイガラムシ、アブラムシ、ハダニです。枝葉が混みあって蒸れていたり、水の管理が適切でなかったりすると発生しやすくなるので、株を元気に育てることが予防になります。害虫が発生してしまった場合は、放置すると枯れてしまうため見つけしだい駆除しましょう。
ラカンマキは病気にかかりにくい植物ですが、害虫被害などで株が弱っていると発症することがあります。そのため、害虫対策をしっかり行うことが病気の予防になります。主な病気は葉が部分的に枯れてしまうペスタロチア病や、白葉枯れ病です。
ラカンマキの花後の管理は特に必要ありません。
ラカンマキの苗を選ぶときは、害虫被害にあっていないかを確認しましょう。アブラムシやハダニが付着していると、苗が育たず枯れてしまう可能性があります。
ラカンマキは成長が遅めの植物ですが、根が張りやすいため、鉢植えで育てている場合は3~4年に1回の頻度で植え替えましょう。庭植えの場合は植え替えの必要はありません。
ラカンマキは定期的に剪定しましょう。混みあっている枝葉や古い枝を切ることによって、蒸れが原因の害虫予防になります。また、このときに樹形を整えることもできるので、お好きな形に刈り込むのもおすすめです。剪定の時期は夏と冬を避け、4~6月か9~10月に行います。
庭植えの場合は、夏越しの対策は特に必要ありません。鉢植えの場合は、高温多湿に注意しましょう。気温が高い日は水やりを朝や夕方の涼しい時間に行い、真夏の直射日光にはあまり当てないように管理します。また、直射日光に当たりすぎると葉焼けの原因になるので、シェードネットなどを使って日光を遮断することもおすすめです。
ラカンマキは耐寒性がやや低い植物なので、関東以北では冬は室内で管理しましょう。
ラカンマキの一般的な増やし方は、挿し木です。挿し木で増やす場合は、3~4月、9~10月の春と秋に行いましょう。
出典:写真AC