園芸分類 | シダ・コケ |
形態 | 常緑多年草 |
草丈 | 約50cm |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 耐陰性に優れる |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ボタニ子
ボタ爺
フレボディウム・アウレウム・ブルースター独自の花言葉はないんじゃ。シダ植物の花言葉は夢、愛らしさ、誠実、愛嬌、魅惑じゃよ!
フレボディウム・アウレウム・ブルースターは常緑多年草のシダ植物です。銀白色でマットな質感の葉は美しく、細長い茎の先に羽のように広げる様子は神秘的です。葉の裏に2列に並ぶ胞子嚢の形が星のように見えることから「ダイオウウラボシ」という和名がつけられました。和風にも洋風にもよくあうことから、人気を集める観葉植物です。
ボタニ子
シダ植物は風水的に悪い気を吸い取ってよい気に変えるといわれているよ。運気アップにピッタリの観葉植物ね!
ボタ爺
風水に効果的な置き場所は「玄関」「風呂場」などじゃ。デスク回りに置くと集中力が高まるともいわれておるぞ!
フレボディウム ダバナ
参考価格: 5,980円
ダバナはフリルのような波型の葉が美しくシダ植物の中でも人気がある種類です。新葉は黄緑がかった明るい色ですが、成長とともにシルバーグリーンへと変わり落ち着いた雰囲気に変化します。ダバナは葉一つひとつにボリュームがあり、風にわさわさとなびく姿は原産地の熱帯アメリカを訪れたような気分にしてくれるでしょう。育て方は難しくなく観葉植物におすすめです。
葉色 | シルバーグリーン |
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おすすめ度 | ★★★★☆ |
フレボディウム・アウレウム・ブルースターは成長期の4月~7月が植え付け時期に適しています。8月も成長期ですが直射日光や猛暑は苦手とすることもあり、この時期の植え付けや植え替えはおすすめしません。株分け後は休眠の時期までに根の状態を落ち着かせるためにも5月~6月のうちに済ませ、冬までに十分成長させましょう。
フレボディウム・アウレウム・ブルースターは耐暑性に優れていますが、耐寒性はやや弱めです。季節や気候によって置き場所をかえたほうが失敗なく育てられるため、移動させやすい鉢植えで管理しましょう。
フレボディウム・アウレウム・ブルースターは室内でも屋外でも育てられます。ただし、5℃以下になると枯れる危険性が高まるため、屋外で育てる場合、冬は室内に取り込んでください。シダ植物は高温多湿に強く浴室に置くこともできますが、シャワーに直接当たる場所は避けて病気の原因となるカビに気をつけましょう。
ボタニ子
耐陰性に優れているから、部屋に置く観葉植物にもピッタリだね!
丈夫に育てるためにはある程度の日の光が必要ですが、直射日光に当てると葉焼けを起こす可能性があります。屋外で育てる場合は半日陰で、室内であればレース越しに柔らかな日が当たる場所が適しています。乾燥は苦手とすることもあり、空調の風が当たるような場所は避けてください。
フレボディウム・アウレウム・ブルースターは市販の観葉植物用の用土で十分育ちますが、水はけのよい弱酸性の用土を好むため、赤玉土や鹿沼土を2割ずつブレンドすることをおすすめします。水持ちがよい用土も好むことから、水苔やベラボンとの相性もよいです。水苔を使用する場合、常に湿った状態のままではカビが生える恐れがあり注意が必要です。
ボタニ子
観葉植物用の用土以外なら、ランの培養土がおすすめだよ!
フレボディウム・アウレウム・ブルースターは乾燥に弱く、水切れには要注意です。ただし、水やりしすぎたり常に湿った状態だったりすると株が弱り、枯れる原因になるため気をつけましょう。ポイントは「たっぷり水を与える」「受け皿に出てきた水をしっかり捨てる」です。季節によって水やりのタイミングに気をつけてください。
成長期の春~秋にかけては、土表面が乾いたタイミングで水やりします。夏は暑さで株が蒸れたり弱ったりするため、夕方以降の涼しい時間に水やりしましょう。午前中の比較的涼しい時間に水やりしても、午後に向けて気温が上昇すると蒸れることがあります。蒸れで弱るのを防ぐために、午前中は避けたほうが無難です。
休眠期の冬は水をあまり必要としません。土表面が乾いてからさらに2~3日待って水やりする程度で十分です。冬場はやや乾燥気味に育てることで耐寒性が高まります。
基本的に肥料がなくても育ちますが「早く成長させたい」「成長が鈍くなった」ときには肥料を与えましょう。与える時期は成長期の春~秋で、5月~9月が目安です。ただし、真夏の暑さで株が弱っているときに肥料を与えると肥料焼けを起こす危険性があります。10日~2週間に1回液肥か、2カ月に1回緩効性肥料を与えてください。
10月以降に肥料をあたえてもよいですか?
気温が15℃を下回り始めると成長が緩慢になります。多くの栄養を必要としなくなることもあり、10月以降は基本的に肥料は与えません。さらに気温が下がり休眠期に入ってから肥料を与えると、肥料焼けを起こし枯れることがあるためやめましょう。
フレボディウム・アウレウム・ブルースターにつきやすい代表的な害虫はアブラムシです。吸汁加害するだけでなく枯れる原因になる病気の媒介をする可能性も高いです。1匹でも残っているとどんどん増える厄介な虫で、見つけ次第すぐに取り除きましょう。数匹であればつまようじなどで取り除けますが、多ければ薬剤を使うと効率よく駆除できます。
カイガラムシも注意すべき害虫です。吸汁加害や病気を媒介するだけでなく、観葉植物の美観を損ねる不快害虫としても知られています。幼虫であれば薬剤散布で対応しましょう。成虫は硬い殻で覆われて薬剤が効きにくいため、歯ブラシでこすり取るかヘラや竹串で引きはがしてください。
ハダニは0.5mmほどの小さな害虫で、黄緑色や赤い色をしています。葉裏に隠れて吸汁加害をし、ひどくなると葉の先端にたくさん集まり蜘蛛の巣のような糸を張ることもあります。葉枯れや株全体が枯れる原因になる厄介な害虫で、早めの駆除が必須です。水に弱く葉水をすると予防になりますが、被害が進んでいる場合は薬剤散布がおすすめです。
ボタ爺
元気がないときはハダニの吸汁被害にあっていることも多いんじゃ。ハダニは小さいからよく観察するんじゃぞ。
ボタニ子
屋外に置く際は、ナメクジやバッタの被害にあうこともあるんだって!見つけ次第捕まえよう!
病気にかかりにくい植物ですが、カイガラムシが媒介する「すす病」には気をつけましょう。すす病は糸状菌が原因の病気で、葉や幹、枝がすすで汚れたように黒くなるのが特徴です。観葉植物の美観を損なうだけでなく光合成ができないなど成長の妨げになる厄介な病気で、見つけ次第患部をすぐに取り除く必要があります。
ボタニ子
害虫駆除は病気予防にもつながるから観察して防ごうね。すす病にかかったら殺菌剤をまくのが効果的だよ!
フレボディウム・アウレウム・ブルースターの苗を購入する際は、株元がしっかりしていて葉にボリュームがあるもの選びましょう。葉が黄色く変色しているものは避けたほうが無難です。害虫がついていないか、病気の兆候はないかも確認してください。
水分を好む植物ですが排水性が悪いと「腐る」「カビが生える」「枯れる」原因になることもあり、植え付けの際には要注意です。植木鉢に鉢底ネットを敷いたら、鉢の2割~3割ほど鉢底石を敷いて排水力を高めましょう。通気性を確保するために葉が完全に土から出るように植え付ける高さを調整します。用土を入れ終わったら軽く表面を整えて完了です。
植え替えないまま放置しておくと鉢内が根で埋め尽くされ根詰まりを起こすことから、2~3年に1回を目安に植え替えましょう。植え替え時期は春~初夏にかけての4月~7月です。休眠期を迎える前に根を落ち着かせるためにも、夏を迎える前までに植え替えは終わらせてください。植え替えの際は一回り大きいサイズの植木鉢を使いましょう。
ボタニ子
小さめに育てたい際は、根の張りが緩やかなら同じ大きさの植木鉢に植え替えてもいいよ。根の張り具合によって鉢の大きさは調整してね!
フレボディウム・アウレウム・ブルースターは、定期的な剪定や切り戻しの必要はありません。「古い葉」「枯れている葉」「変色している葉」が見られた際にハサミで切り落とす程度で十分です。葉を整えることで通気性がよくなり病害虫予防にもつながります。
水切れや乾燥は枯れる原因にることもあり、こまめに葉水することも大切です。やり方は難しくなく、霧吹きに水を入れて葉にシュシュッと吹きかけるだけです。葉の裏側に吹きかけることでハダニ予防にもなります。観葉植物として室内で育てる場合は葉にホコリが付着しやすいですが、葉水の際にキッチンペーパーで軽く拭き取ると簡単に除去できます。
ボタ爺
土が乾いてないけど葉がしおれ気味のときも葉水が効果的じゃ。水の与え過ぎも水切れも天敵じゃから、葉水で調整するといいぞ!
暑さに強いフレボディウム・アウレウム・ブルースターですが40℃を越えると弱ってしまいます。夏場に元気がないときは、暑さで弱っている可能性が高いです。猛暑が続く際は風通しのよい半日陰に移動させてください。直射日光に当てると葉焼けを起こすことから、寒冷紗や遮光ネットで50~75%ほど遮光しましょう。
ボタ爺
エアコンの冷風は乾燥の元じゃから気をつけるんじゃぞ!ベランダに置く場合は室外機の温風にも要注意じゃ!
ボタニ子
家を空けて冷房を使わないときには、軒下などのある程度陰になって風通しのよい場所に移動させておくと安心だよ!
15℃を下回り始めるとフレボディウム・アウレウム・ブルースターの成長は緩慢になり、5℃をきると枯れる危険性が高まります。屋外で育てている場合は、10℃を下回り始めたタイミングで室内に移動させましょう。真冬にエアコンの暖房を使う場合は、乾燥を防ぐためにも直接温風が当たらない場所で管理してください。
ボタニ子
涼しくなって以降は「元気がない」と感じても、あまり心配しなくて大丈夫!気温が下がると成長は緩慢になるんだって!
フレボディウム・アウレウム・ブルースターのおすすめの増やし方は、挿し木でも種まきでもなく株分けです。植木鉢から株を取り出して古い土を軽く落とし、スコップや手で株を2~3個に分けましょう。分けにくい場合はハサミやナイフを使うとよく切れます。あとは分けた株をそれぞれ新しい植木鉢に植え付けるだけです。株分けの適期は成長期に入る5月~6月です。
ボタ爺
株分けは簡単な増やし方じゃから、気軽にやってみるといいぞ!コンパクトに仕立て直したいときも、株分けがおすすめなんじゃ。
胞子を採取したのですが、胞子を使った増やし方もできますか?
シダ植物は胞子で増えるのが一般的で、自分で採取した胞子を使った増やし方もできます。ただし胞子を使った増やし方の場合、「無菌の培地を準備する」「置き場所に気を配る」など受精率を上げるための細かな管理が必要になり手間がかかります。また胞子を使った増やし方は成株になるまで数年かかることもあり、あまりおすすめしません。
栽培環境によるけれど、葉の大きさは長さ30~130cm、幅10~50cmに育つよ!