キャットテールの育て方
キャットテールは熱帯地域に生息している植物のため、暑さに強く寒さに弱い性質があります。特に冬は7℃以下になると枯れてしまうため、室内に移動できる鉢やプランターで育てるほうがおすすめです。冬の管理を上手に行えば一年中かわいらしい花を楽しめます。そこで、水やりや肥料の与え方などキャットテールの上手な育て方と注意点について解説します。
育て方①用土
水はけがよい土を好みます。土作りは、赤玉土6に対し腐葉土3、さらにパーライトの混合がおすすめです。初心者の方は肥料が配合された市販の培養土が扱いやすいです。また根がよく伸びるため年に一回は大きめの鉢に植え替えます。この際に半分ほど新しい土に入れ替え、新鮮さを保つようにしましょう。
育て方②水やり
春~秋の成長期は、土の表面が乾いてきたら水をたっぷり与えましょう。ただし、赤い花に水をかけると花が黒くなってしまいます。水やりは注意して行います。冬は成長が鈍る時期のため水はあまり必要ありません。根腐れを防ぐために土が乾いてから2~3日経過したころに水を与えます。
育て方③環境
キャットテールは温かな場所を好むため、春~秋は日当たりのよい室外で育てましょう。日光不足になると、花付きが悪くなり花や葉の色がくすんでしまいます。日当たりが育て方の重要なポイントです。冬は室内の7℃以上で少し日が当たる場所に移動させます。
育て方④肥料
植え付けの際は、用土に粒状の緩効性化成肥料を混ぜましょう。開花期間が長いため、スタミナ不足にならないように必ず追肥をします。追肥は2~3カ月に1回、同じ肥料を株の周りの土にばらまきます。また液体肥料を施す際は、2週間に1回行いましょう。
育て方⑤切り戻し
キャットテールは観賞用の花です。切り戻して姿形を整え、見た目をきれいに保つようにしましょう。春~秋は成長期のため枝がよく伸びます。伸びすぎた枝を短く切ったり、冬は枝分かれしている部分から7~8cmほどのところを切ります。
キャットテールの増やし方
キャットテールは挿し木で増やせます。5~6月上旬ぐらいの温度が20℃以上の日に行いましょう。茎を2節のところで切り、30分ほど水に浸けた後、切り口に発根促進剤を塗ってから用土に挿します。半日陰置いて4週間ほど経つと発芽します。水分の蒸発に弱いため、葉っぱに霧吹きなどで水をかけ乾燥させないようにしましょう。
キャットテールに似た花
キャットテールは主にインドが原産地で、熱帯地方を中心に300~400種類もある植物です。どれも猫じゃらしのような愛らしい花が魅力で触ってみたくなる雰囲気がありますね。キャットテールによく似た花をご紹介します。
シルバーキャット
シルバーキャットは南アフリカ原産の植物で、猫のしっぽのような白い花を咲かせる花です。枝や花が銀色に見えることから「シルバーキャット」と呼ばれています。銀色を帯びた枝に白い小花が穂のようにつき、可憐ではかなげな雰囲気があります。ドライフラワーや押し花、リースにも使えて人気です。
ベニヒモノキ(紅紐の木)
長い紐のような赤い花を咲かせます。垂れ下がって咲く様子が、正に猫のしっぽに見えますね。東南アジアのマレー半島原産で、日本には明治末期に渡来しました。この花は、学名「Acalypha hispida」から、剛毛のあるという意味の「hispida(ヒスピダ)」と呼ばれています。キャットテールによく似ていますが、赤い花が紐のように長く、太さと硬さがあることが異なる点です。
ストロベリーキャンドル
ストロベリーキャンドルはヨーロッパ原産の花で、別名を「紅花詰草(ベニバナツメクサ)」といいます。赤い花がいちごのような形をしており、上に向けて咲く姿がキャンドルのように見えることから名付けられました。キャットテールより早い時期、4~6月頃に開花します。
まとめ
猫じゃらしのような花を咲かせるキャットテールは、ユニークさと愛らしさから人気のある植物です。ふさふさした花に触れてみたくなりますね。育て方も簡単なため初心者でも扱いやすい花です。かわいらしい赤い花が玄関先やお部屋のアクセントになりますよ。
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出典:写真AC