オキザリスとは
オキザリスはオレンジ色やピンク色、白色や黄色などさまざまな色の花を咲かせる球根植物です。開花時期が長く、初心者でも育てやすいため、花壇の寄せ植えやグラウンドカバーなどさまざまな用途で利用されています。そんな魅力的なオキザリスの栽培方法や分球での増やし方、特徴や品種について紹介します。
オキザリスの基本情報
科名 | カタバミ科 |
属名 | カタバミ属、オキザリス属 |
和名 | ハナカタバミ |
別名 | オクサリス |
分類 | 球根植物 |
原産地 | 中南米、南アフリカ |
オキザリスの特徴
「カタバミ科」に分類されるオキザリスは、「ハナカタバミ」という和名でも流通しています。カタバミ科に属している植物の中で、花色の美しいものや班入りの葉をもつ個性的な品種の総称がオキザリスです。とくに手入れをしなくても次々と増えていくほど生命力が強く、ガーデナーからは雑草扱いされる場合もあります。
オキザリスには800種類以上の品種がある
オキザリスは南アフリカや中南米が原産で、世界中に800〜850種類以上もの品種がある植物です。品種によって春咲きや秋咲きがあり、季節ごとに異なる品種の開花が楽しめます。カタバミ科に属している「ムラサキカタバミ」や「イモカタバミ」もオキザリスの仲間です。それぞれの特徴や開花時期については、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
オキザリスの名前の由来
オキザリスは学名の「Oxalis」からつけられた名前です。この学名はギリシア語からつけられており、酸性を意味する「オクシス(oxys)」が元になっています。オキザリスの茎や葉の部分には「シュウ酸」という酸性の成分が含まれており、舐めると酸味があるのが特徴です。そのため「オクシス」という言葉から「オキザリス」と名付けられました。
オキザリスの花言葉
オキザリスには「輝く心」「けっしてあなたを忘れません」という花言葉がついています。オキザリスは丈夫な植物で、踏みつけられたり茎を切られたりしても枯れにくいのが特徴です。また、茎ごと抜いてしまっても、根の部分が少しでも残っていれば新芽が生えてきます。それらの性質から「けっしてあなたを忘れません」という強い意志のある花言葉がつけられました。
オキザリスの育て方
オキザリスは放任で育てても、分球して次々と増えていく性質があります。根が少しでも残っていればまた生えてくる雑草のような強さが特徴です。そのため、初心者でも簡単に育てられるのが魅力で、花壇の寄せ植えやグラウンドカバーなどに幅広く利用されています。
育て方①環境
オキザリスは、日当たりと水はけのよい環境で育てましょう。球根植物のため、夏に地面が蒸れるような場所で育てると、球根が腐ってしまう恐れがあるため注意ましょう。休眠期は日陰で管理しても構いませんが、開花時期には太陽の光をたくさん浴びさせたほうが花付きがよくなります。直射日光に長く当てると葉焼けを起こすため、寒冷紗で遮光しておくと安心です。
冬越しさせるコツ
オキザリスは「半耐寒性植物」のため、しっかりと寒さ対策をしてから冬越しさせましょう。球根の状態で冬越しするため、地植えの場合は球根が凍ってしまわないように、ビニールやバークチップなどを使用してマルチングをしておきます。鉢植えの場合は、霜が当たらないように、室内や軒下に取り込んでから冬越しさせてください。
育て方②用土
オキザリスは比較的丈夫な植物のため、どのような用土でも問題なく育ちます。ホームセンターや園芸店などで市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土をよく混ぜ込んだ用土を使用してください。地植えにする場所が粘土質の場合は、川砂や鹿沼土を混ぜ込んでから植え付けましょう。
次のページでも、育て方について見ていきましょう!