セレベスの下ごしらえと保存法
いろいろな食べ方が楽しめるセレベスですが、あくの強い植物なので、おいしいセレベス料理を作るには正しい下ごしらえの方法を知ることがポイントです。なお保存期間が短いセレベスなので、下ごしらえ後の保存方法についてもあわせてご紹介します。
①皮むき
セレベスの下ごしらえは皮むきから始めます。セレベスも里芋と同じくぬめりがあるので、皮むきをするときは手が滑らないようにするのがポイントです。なお皮むきをする前には、皮の表面についた泥などを水で洗い落とすようにしてから行うようにしましょう。
ひと手間かけると滑りにくい
セレベスや里芋のぬめり対策として「軍手をつけて皮むきをする」という方法がありますが、もっと簡単にできる方法があります。皮むきをするときには必ず水洗いをするのですが、水洗いの後すぐに皮むきをするのではなく、皮を乾かしてから皮むきをすると滑りにくくなるのでおすすめです。
②ぬめりとり
皮むきが終わったセレベスは、里芋と同じように塩を使ってぬめりとりをします。皮むきをしたセレベスをボールに入れ、塩を全体にまぶしてからぬめりをそぎ取るように塩で洗います。ただしこのときに力を入れすぎるとセレベスの表面に傷がついてしまうので、力加減には注意しましょう。
③あくぬき
ぬめりがとれたセレベスは、あくぬきをしてえぐみを出します。セレベスのあくは茹でるととれるのですが、ゆで汁にはお湯ではなく米のとぎ汁を使うのがポイントです。なお米のとぎ汁にスプーン1杯の酢を加えると、さっと茹でるだけでもあくぬきができます。
④保存方法
セレベスは冷蔵庫で保存すると風味が落ちてしまうので、下ごしらえをしない状態で保存する場合は常温保存が基本です。ただし常温保存では長期保存が難しいので、「皮むき後に冷蔵保存」または「下茹で後に冷凍保存」にするとよいでしょう。
皮むき後に冷蔵保存のやり方
皮むき後に冷蔵保存する方法は、下茹でする時間がない場合におすすめです。ただし皮むきをしただけのセレベスはぬめりがあるので、全体に塩をまぶしてぬめりをこすり取ってから、キッチンペーパーなどで水気を切って保存用の袋に入れ冷蔵保存してください。
下茹で後に冷凍保存のやり方
大量のセレベスを長期保存するのであれば、冷蔵保存よりも冷凍保存の方がおすすめです。あく抜きを済ませたセレベスを下茹でし、ザルにあげて粗熱をとったら冷凍庫に入れられますが、冷凍庫に入れる前に小分けしておくと取り出しやすくなります。
セレベスのおいしい食べ方
サトイモ科のセレベスなので、里芋のレシピは基本的に応用できます。ただしセレベスはサトイモとは違いねっとり感が少ないので、和食レシピに限らず洋食レシピや子供向けレシピなどにも適しています。そこでちょっとした工夫でセレベスがおいしくなるおすすめの食べ方をご紹介します。
ちょっぴり和風【セレベスのポタージュ】
ポタージュにする食べ方はジャガイモや里芋でも人気のレシピですが、両方の特徴を持っているセレベスをポタージュにするなら和風にアレンジするのがおすすめです。基本的なレシピはジャガイモ・里芋のポタージュと同じですが、昆布だしをベースに使うことで和風ポタージュに仕上がります。
定番レシピも変身【ポテトサラダ】
子供に人気のレシピ・ポテトサラダも、ジャガイモの代わりにセレベスを使って和風にアレンジすると大人向けのおしゃれなレシピになります。作り方はいつものポテトサラダと同じですが、調味料のマヨネーズに醤油を少しだけ加えるのが和風にアレンジするポイントです。
子供におすすめ【セレベスの唐揚げ】
ジャガイモと里芋の中間のような食感が特徴のセレベスは、唐揚げにすると表面のかりかり感と中のほくほく感がベストマッチしておいしいです。なお下ごしらえと下茹でをすませたセレベスを使うと、分厚くカットしても短時間で揚がるのでヘルシーな唐揚げになります。
まとめ
赤い芽をもつセレベスは、里芋とジャガイモをミックスさせたような食味が特徴なので、食べ方も里芋の定番レシピから洋風のじゃがいもレシピまで幅広く応用できます。ちなみにセレベスは連作障害を起こしやすい特徴がありますが、1つの親芋から粒の大きな子芋が収穫できるので初心者にもおすすめです。