育て方③植え付け
オキザリスは「球根」と「ポット苗」の2つの状態で販売されています。球根の場合は、そのまま地植えにせずにいったん鉢に植え付け、1年後に苗の状態にしてから地面に植え付けましょう。耐寒性がやや弱いため、ガーデニング初心者は鉢植えで育て、季節によって場所を移動できるようにしておくのがおすすめです。
育て方④水やり
地植えのオキザリスの場合は雨水のみで十分なため、水やりの必要はありません。オキザリスは乾燥に強く、放任で育てても枯れない植物といわれています。しかし、雨が全く降らず地面が乾燥しすぎているようならば、様子をみながら水を適量与えてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾ききってから、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。
休眠期の水やりは控えめに
品種によって休眠期が異なりますが、球根状態の時期がオキザリスの休眠期にあたります。球根状態のときに水をたくさん与えてしまうと、球根が蒸れてしまったり腐ってしまったりする恐れがあるため、水やりを控えめにして乾燥気味に管理するのがポイントです。
育て方⑤肥料
オキザリスは放任で育ててもどんどん成長していく植物のため、肥料はあまり必要としません。しかし、成長が滞っていたり花付きが悪かったりする場合には、成長期に固形肥料や液体肥料を規定の量与えてください。適度に肥料を与えると、球根の数が増えやすくなる利点があります。肥料の与えすぎは、肥料やけを起こしてしまう恐れがあるため注意しましょう。
オキザリスの増やし方
オキザリスは球根植物のため「分球」という方法で増やしていくのが一般的です。しかし、品種によっては「挿し芽」で増やせる品種もあります。どちらの増やし方もとても簡単で成功率の高いため、ぜひ試してみてくださいね。
増やし方①分球
オキザリスの分球に適した時期は5月〜6月です。球根を植え付けてから2年〜3年ほど経過した、大きく成長している球根を分球していきます。球根を傷つけてしまわないように優しく掘り起こし、親球についている子球を手で取り分けてください。分球した子球は陰干しでよく乾燥させ、新聞紙などに包んで風通しのよい日陰で保存しておきましょう
増やし方②挿し芽
オキザリスの品種によっては、球根が小さく分球が難しい場合もあるため、茎が長く伸びていれば、挿し芽での増やし方がおすすめです。健康で丈夫に育っている茎を選び、先端から10cm〜15cmほどの長さで切り取っていきます。赤玉土などの挿し芽用の用土に挿し、たっぷりと水やりをして発根をまちましょう。
オキザリスの品種
オキザリスは、花色だけでなく開花時期が異なるものや、珍しい葉色の品種が世界中に約800種類以上ありますよ。
オキザリス・プルプレア
オキザリス・プルプレアは「オキザリス・バリアビリス」とも呼ばれ、3cmほどの大きさの花を咲かせます。花色は白色やピンク色、赤紫色などで、中心部分だけ黄色いのが特徴です。春咲きの性質をもち、オキザリスの品種の中でも開花した姿がとても美しいとされ、園芸店などでも多く出回っています。
オキザリス・トリアングラリス
オキザリス・トリアングラリスは秋咲きの品種です。「紫の舞」という流通名で親しまれています。名前のとおり鮮やかな紫色の葉をこんもりとつけ、開花時期以外でも見応えがあります。新芽の状態から葉が紫色をしているため、花壇のアクセントにもぴったりです。
まとめ
オキザリスの管理のコツや育て方、挿し芽や分球での増やし方などを紹介しました。育て方や増やし方も簡単で、開花時期には白色やピンク色、赤色やオレンジ色など鮮やかでかわいらしい花を咲かせてくれる魅力的な植物です。花壇の寄せ植えやグラウンドカバーなど、自分好みの用途でぜひオキザリスを育ててみてくださいね。
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