緑色以外に変色したにんにくは食べられる?
にんにくは緑色以外に変色したとき、食べられる場合と食べられない場合があります。緑色以外の青や紫、黒や白などの色に変色したときの原因や、食べられるかどうかの見分け方についてみていきましょう。
食べられる場合
にんにくが変色しても食べられるのは、新芽の成長やアルキルサルファイド化合物の反応のときです。ほかにもにんにくに含まれるアントシアニンが反応して変色する場合も食べられます。
①紫
にんにくの薄皮をむくと紫色になっている場合があります。にんにくにはナスやブルーベリーなどに含まれている色素と同じ、アントシアニンが含まれています。アントシアニンはにんにくの鉄分と反応して紫色に変色することがあり、時間の経過で消えるため食べても大丈夫です。
②青い
にんにくが青くなる場合もありますが、アルキルサルファイド化合物の反応のため食べても大丈夫です。春にむけてにんにくの株が成長し青みを帯びることもあるため、時期によっては株ごと変色します。
③茶
にんにく全体が薄い茶色に変色している場合は、品種や個体差による変色のため食べられます。ただ濃い茶色や部分的に茶色いものは腐ったり傷んでいたりしている可能性が高いため処分しましょう。
食べられない場合
にんにくにカビが生えたり腐ったりしている場合は食べられません。変色したにんにくをよく観察し、カビや腐っているのが原因で変色しているときは食べずに処分しましょう。
①黒い
にんにくがススのように真っ黒に変色している場合、コウジカビやクラドスポリウムなどのカビが原因です。黒いカビはにんにくの皮の内側まで生えることもあり、黒くへこむ場合もあります。
②青緑
にんにくの根元や皮の中が青緑色になるのはカビが原因です。青緑色のカビはユーロチウムで、パンや餅などの糖質を媒体にして繁殖しやすいです。にんにくにも糖質が含まれており、にんにくの皮の表面や根元などに生えます。
③白い
にんにくに白い斑点のような模様があるときは白カビです。コウジカビやムコール属と呼ばれる白カビで、食べると人体に有害です。白いカビが一部分だけ生えていても取り除いて食べないようにしましょう。
④黄・オレンジ
にんにくが黄色やオレンジ色に変色している場合は、腐っています。また害虫の食害痕の場合もあります。
にんにくが緑色にならないようにしよう
にんにくは緑色に変色しても、新芽の成長や鉄分の酸化であれば食べても大丈夫です。気になる方は保存方法を工夫し、変色しないようにしましょう。にんにくをまるごと調味料に加工して保存すれば、変色を気にせず栄養もまるごと摂取できます。新鮮なにんにくが手に入ったら試してみてください。
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