ヘチマたわしの作り方【茹でる】
腐敗させたり乾燥させたりして、ヘチマを放置しておけばよい方法は時間がかかります。すぐにヘチマたわしを作りたい場合は、煮るという方法が有効です。完全に乾燥していない繊維が完熟したヘチマを使えば、その日のうちにヘチマたわしを使えます。光熱費が多少かかりますが、急ぐ際におすすめです。
用意するもの
- ヘチマが入る蓋つきの大きな鍋
- 乾燥させずに収穫した熟れたヘチマ
- 菜箸
- 落し蓋
- 水
作り方
①沸騰した湯にヘチマを入れて煮る
ヘチマを1本まるごと茹でるのもよいですが、先に適当な大きさにカットしてから煮るのがおすすめです。茹でるへちまは完熟しており、加えてカラカラに乾燥していないものがよいでしょう。煮る作り方のヘチマたわしは、色白なものができます。繊維が完熟していないヘチマを茹でると、溶けてしまうため注意してください。
②落し蓋をする
ヘチマを煮る時間は、およそ30分です。大きさや熟成度にもよるため、ようすを見ながら茹でましょう。ヘチマは中に空洞が多く、茹でると浮いてきます。菜箸で押さえて煮る方法もよいですが、30分前後もようすを見続けるのが面倒なときは、落し蓋を活用して沈めましょう。木の落し蓋で軽いものだとヘチマの浮力に負ける場合があるため、重めの金物がおすすめです。
③皮を剥く
ヘチマを煮るのは簡単ですが、皮を剥くときのやけどに注意してください。中に空洞の多いヘチマは、煮ると中に熱湯をたくさん含みます。水道水を流し続けながら皮を剥くと、やけどの予防になります。皮は簡単につるんと剥け、一緒に種も収穫可能です。中のほうで滞っている種は菜箸で突いてとり出せますが、あとで乾燥させるときに自然にとれます。
④陰干しする
皮を剥いたヘチマたわしは、よく絞って風通しのよい日陰に干してください。あまり日当たりがよすぎると、せっかく白くできたヘチマたわしが茶色くなってしまいます。煮る方法で作ったヘチマたわしは、乾燥させて作ったものよりもやわらかく仕上がります。乾燥させて作ったヘチマたわしと、使い方をわけるのもよいでしょう。
煮るよりも簡単な作り方はありますか?
「ヘチマたわしを作りたいけれど、30分も煮るのは面倒だ」という方は、電子レンジを活用しましょう。適当な大きさにヘチマを切りレンジ対応の皿にのせフタをするか、ラップに包んで加熱します。加熱時間は500Wで約10分です。加熱しきれなかった場合はようすを見ながら、1分ずつ再加熱しましょう。煮る方法と同じくやけどに注意して、後処理をしてください。
ボタニ子
ヘチマたわしの作り方【酵素剤を使う】
水やレンジなどでヘチマたわしを作ってきましたが、酵素を使って作る方法もあります。多少お金がかかるので水やレンジのほうが経済的ですが、ヘチマと平行してヒョウタンを栽培している場合に代用できるでしょう。ヒョウタンの種出し用の酵素剤を使用すると、7時間~8時間でヘチマの皮がとれ、ヘチマたわしができるようです。
ボタニ子
この酵素でヘチマたわしを作るときは、ヘチマの中に溶剤を入れるの。ヘチマたわしができると、自然と皮が剥がれてくるわ。
ボタ爺
ヘチマの皮が剥がれてきたら、水洗いしながらきれいに洗おう。そのあとしぼって陰干しすれば、完成だよ。
ボタニ子
商品の中にヘチマたわしの作り方の図解が入っているから、それに従えばヘチマたわしができるわ。
レンジで加熱したヘチマたわしはほかの方法で作ったものよりも、やわらかくできあがるわ。