ヘチマたわしの用途
ヘチマたわしと耳にすると、硬くて痛いのを我慢してお風呂で体を洗う使い方のイメージがあるかもしれません。しかし、ヘチマたわしは体を洗うだけでなく、いろいろな用途があります。硬さもまちまちで大きさも調整できるため、生活のいろいろな場面で活用できます。痛いのは使い方が間違っているからかもしれません。
ボディケア用
ヘチマたわしで代表的な使い方が、ボディケアです。お風呂で体を洗うのに向いています。しかし、そのままボディソープをつけても、硬過ぎて肌を傷めてしまいます。水やお湯に浸すとやわらかくなるため、痛い思いをすることもありません。繊維がとても細かく複雑に入り組んでおり、あかすりとしての使い方もできます。
ボタニ子
ヘチマたわしのお手入れ方法は?
ヘチマたわしを使用したらきれいな水で洗ってよくしぼり、風通しのよい場所で乾燥させましょう。きちんと乾燥させないと、カビが生えたり臭いがしたりします。もしもそうなってしまったら、漂白剤で消毒しましょう。消毒のしかたは漂白剤の使用説明書きに従ってください。
キッチン用
鍋洗い
沖縄ではへちまのことを「ナーベーラー」といいます。これは鍋を洗うものという意味です。水に浸していないヘチマたわしはとても硬く、鍋の焦げ付きを洗うのに最適です。細く複雑に絡まった繊維が、汚れを吸着します。普通の鍋類はよほど油を多く使用していないかぎり、洗剤なしできれいになります。
ボタニ子
テフロン加工されたフライパンは、強くこすりすぎると加工が取れてしまうので注意しましょうね。
ボタ爺
水やお湯に浸したヘチマたわしも、もちろん鍋洗いに向いているぞ。使い方はこするだけだな。
食器洗い
コップや軽い汚れの食器、ご飯茶碗など普段中性洗剤を使用して洗っている食器も、ヘチマたわしを使えば洗剤なしで洗えます。細かい繊維が汚れをこそげ落とし、多少の油汚れもお湯を使えばきれいになります。洗剤をつけての使い方は繊維が細かく、しっかりと泡が作れるのもポイントです。汚れてきたら熱湯で煮ると消毒でき、衛生面も安心です。
ボタニ子
湯呑や急須の茶渋も、ヘチマたわしなら漂白剤なしで落とせるわ。天然繊維って便利ね。
掃除用
食器洗いを卒業したヘチマたわしも、まだ使い方があります。キッチン回りやガスレンジ、換気扇の掃除です。軽い油汚れはお湯を使えば、洗剤なしできれいになります。ボディケアを卒業したものにぴったりの使い方は、お風呂の掃除です。お風呂のピンクぬめりや黒カビも、ヘチマたわしでこすれば落とせます。ひどい汚れの場合は洗剤や漂白剤を使うとよいでしょう。
ペット用
歯磨きを嫌がるイヌやネコは多く苦労する方も多いですが、ヘチマたわしが一役かってくれます。猫は蹴って遊ぶおもちゃにも利用でき、犬も遊びながらかじるうちに天然の歯ブラシとして歯を磨けます。天然のもののため、多少食べてしまっても問題ありません。ただし、大量に食べてしまうと不調をきたします。与えている間は側にいて、一定時間で切り上げるようにしましょう。
ボタニ子
イヌやネコの大きさにあわせて、ヘチマたわしを作るときに切っておくとよいわ。使い方は簡単、犬やネコに渡すだけよ。
ボタ爺
歯ブラシは、アマゾンや楽天などのEC通販サイトでも扱ってるぞ。上手に切れない場合は、通販を利用するのもあり。
ヘチマたわしの効果
ヘチマたわしの使い方はいろいろあり、とても便利です。アマゾンや楽天市場などのEC通販サイトでも購入可能のため、栽培や自作が難しい場合はお試しで購入するのもよいでしょう。あまりの便利さに、栽培したくなるかもしれません。便利なだけでなく、うれしい効果があるのもヘチマたわしの大きな特徴です。
美肌効果
ヘチマたわしにはピーリング効果が期待できます。やわらかめに作ったヘチマたわしをよくお湯に浸して、かかとやひざ、ひじなどを痛くない程度にこすりましょう。ざらざらした部分がつるつるになります。
ボタニ子
顔を洗うのにふんわり泡が欲しいわね。お湯に浸したヘチマたわしに洗顔料をつけてよくもむと、ふんわり泡ができるわよ。
ボタ爺
繊維が細かくて複雑に絡み合っているから、ふんわり泡ができるんだろうな。洗顔料も少量ですむぞ。
環境に優しい
ヘチマたわしで洗い物をするときは、多少の汚れであれば洗剤を使わなくてすみます。プラスチックスポンジの除菌をするときは洗剤を使いますが、ヘチマたわしの場合は煮沸消毒するだけです。食べ物や食器で使い古したものは掃除用へと変身して長持ちし、最終的には土に埋めれば自然に帰っていくためゴミの減量にも役立ちます。環境に優しいたわしです。
効率よく栄養摂取
ヘチマたわしでゴボウやニンジン、レンコンやダイコンなどの根野菜を洗うと、たわしの繊維がとても細かいため汚れがきれいにとれます。そのため、ヘチマたわしで洗った新鮮な野菜は皮を剥かないでも食べられます。野菜は皮と実の間に、栄養が豊富にあるといわれています。皮を剥かないためそれを余すことなく摂取でき、さらにゴミの削減にも一役かってくれるでしょう。
ボタニ子
硬い皮は剥いてね!
ヘチマたわしを作ってみよう
ヘチマは環境にやさしい植物です。夏は緑のカーテンで部屋を冷やして電気代を抑え、たわしに加工するとキッチンで余計な洗剤の量を少なくして水の汚れを減らします。肌を健康に保ち、ペットの歯の健康を守り、野菜の栄養まで効率よくとれて最後は自然に帰っていきます。環境を守るためにも、ぜひヘチマたわし作りにチャレンジしてみましょう。
サイズが小さいヘチマたわしでも、両側にヒモをつければ背中も楽にあらえるわ。