プミラは、育て方がとても簡単でガーデニングの入門にもおすすめの植物です。花壇の寄せ植えや、ハンキング仕立てのほかにも、這うように成長する性質を利用して、グランドカバーとしても育てられています。
園芸部類 | 観葉植物 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 10cm〜30cm |
葉の色 | 緑、黄緑、班入り |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | グランドカバー、花壇の寄せ植え、ハンキング |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
プミラは、細い茎に小さな葉をたくさんつけるのが特徴です。茎が長くしなやかに伸びるので、支柱やワイヤーに誘導させると好きな形にアレンジできます。花壇の寄せ植えやグランドカバーだけでなく、室内で「インテリアグリーン」としても親しまれている植物です。
プミラ・サニーホワイトは、鮮やかな緑色の葉に白色の班が入る品種です。プミラの代表品種ともいわれており、緑色と白色のコントラストが美しく人気があります。
プミラ・ミニマは、名前のとおりミニサイズの葉をつける品種です。葉焼けを起こしにくのが魅力で、屋外でも丈夫に育ちます。葉のサイズは5mm〜10mmほどで、やや厚みがあるのが特徴です。
植え付け時期 | 5月〜7月 |
植え替え時期 | 5月〜7月 |
追肥の時期 | 5月〜10月 |
剪定の時期 | 5月〜9月 |
挿し木に適した時期 | 5月〜6月 |
プミラは、地植えでも鉢植えでも育てられます。地植えにする場合は、横に這うように広がっていく性質があるので、15cm〜20cmほど株間をあけて植え付けていきましょう。プランターや鉢植えでも育てられますが、茎が長く伸びるところを活かしてハンキング仕立てにするのもおすすめです。
プミラは、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。室内で観葉植物として育てる場合でも、全く日光の当たらない場所ではなく、窓辺などで育てると健康に育ちます。夏場に直射日光に長く当たると、葉焼けを起こしてしまう恐れがあるため、遮光ネットや寒冷紗を使用して50%ほど遮光すると安心です。
プミラはどのような土質でも問題なく育ちます。市販されている「草花用培養土」や「観葉植物用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土をよく混ぜ込んだ用土を使用してください。ハンキングにする場合は、バーミキュライトを使用して、用土を軽くしておくのがポイントです。
プミラは乾燥を嫌うため、水切れに注意しながら育てましょう。地植えの場合、雨水だけでは枯れてしまう恐れがあるので、毎日しっかりと水やりをしてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾ききる前に水やりをします。定期的に葉水を与えると、適度な水分量を維持できておすすめです。
プミラは比較的丈夫な植物で、肥料を与えなくても育てます。しかし、大きく育てたい場合や、成長が滞っているようならば5月〜10月にかけて、規定の分量よりも薄めた液体肥料を月に1回〜2回、水やりのかわりに与えてください。また植え付けの用土に元肥として、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。
カイガラムシは、名前のとおり貝殻のように硬い甲羅をもっている害虫です。集団で寄生し、プミラの成長に必要な栄養分を吸汁してしまいます。殺虫剤が効きにくいため、発見したらすぐに歯ブラシなどを使って払い落としてください。
すす病は、カイガラムシから出るベタベタした排泄物が蓄積されるのが原因で発生する病気です。葉が灰色に変色してしまうため、光合成が妨げられて枯れてしまう恐れがあります。すす病に感染しないためにも、カイガラムシを早めに駆除しましょう。
プミラは、ホームセンターや園芸店などで、ポット苗の状態で販売されています。葉の裏側までしっかりとチェックして、病害虫被害を受けていない苗を選んでください。また、葉と葉の間隔があきすぎている苗や、葉が黄色く変色している苗は避けましょう。
プミラを地植えで育てている場合は、植え替えの必要はありません。しかし、鉢植えの場合は根詰まりを起こしてしまうため、1年〜2年に1回は植え替えてください。根を傷つけないように丁寧に鉢から取り出し、根についている古い用土を落としていきます。ひと回り大きな鉢に新しい用土を入れて植え替えましょう。
プミラは発育旺盛のため、5月〜9月の成長期にかけて適度に剪定をしながら育てましょう。葉が混み入っている部分や、茎が長すぎる部分を剪定し、草姿を整えていきます。プミラの茎の切り口から出ている汁は有毒で、直接触れるとかぶれてしまうため、剪定するときには手袋を使用してください。
プミラは挿し木で簡単に増やせます。挿し木に適した時期は5月〜6月のため、剪定で切り落とした茎を使用して増やしていきましょう。茎の先端から10cm〜15cmほどの長さで切り取り、下についている余分は葉を取り除きます。赤玉土などの挿し木用の用土に挿して、たっぷりと水を与えてください。発根するまでは、風通しのよい日陰で管理します。
出典:写真AC