園芸部類 | 野菜 |
形態 | 二年草 |
樹高 | 70cm |
花の色 | 白と紫の複色 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 弱い |
耐陰性 | 弱い |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ソラマメは、さやが若いうちは上を向くという特徴があります。その後、熟すと地面と平行、もしくは下を向くのです。この特徴は、ソラマメの名前の由来にもなっています。また、ソラマメは「ソラマメがうまいのは3日だけ」ともいわれるほど旬が短い野菜です。
ソラマメ 種 『三連』 40ml(RF) タキイ種苗
参考価格: 467円
三連はさやが大きなソラマメで、たくさん収穫できる品種でもあります。三連の特徴は、「お歯黒」と呼ばれる皮につく黒い筋が黒く変色しないことです。
植え付け時期 | 11月~12月 |
花が咲く時期 | 4月~5月 |
剪定する時期 | 4月中旬 |
実がなる時期 | 5月~6月 |
ソラマメの種まきは10~11月頃に行い、植え付け時期は11月~12月です。ソラマメの生育適温は16~20℃なので春頃にソラマメが大きくなるように植え付けます。その後、4月から花が咲き始め、5月~6月頃まで収穫できます。
ソラマメは、プランター・露地栽培とともに栽培が可能です。プランターで育てる場合は、ソラマメは植え付けるときに株間30cm必要です。複数のソラマメを1つのプランターで育てる場合は、大型で横の幅が60cm以上あるものを使いましょう。1株のみ育てたいときは、このサイズの半分でも問題ありません。
ソラマメは屋外で育てます。しかし、プランターで育てている場合のみ室内へ一時的に移動することもあります。ソラマメの大きくなった苗は、幼苗に比べて寒さに弱いです。最悪枯れてしまうこともあるので、育ちすぎた苗のみ冬の間は室内へ移動させる必要があります。
ソラマメは日当たりと風通しのよい場所を好みます。土壌は、排水性が高いものを選ぶとベストです。プランター栽培での場合は室外機の近くに置かないように注意しましょう。
ソラマメには連作障害があります。期間は4~5年で、この期間マメ科の野菜を育てることが難しくなります。連作防止のためにも、ソラマメの栽培が終わったあとは違う分類の野菜を植えて、輪作をしましょう。輪作することで連作を防げます。
ソラマメを育てるときは、畝を作ります。大きさは畝幅80cmで高さ10cmです。このサイズの畝にはソラマメを3株植えられます。
ソラマメの用土には、培養土を使います。ソラマメは酸性土壌に弱いため、庭の土を使う場合は苦土石灰の散布が必須です。苦土石灰はソラマメを植え付ける2週間前までに畑に散布し、よく耕しておきます。
ソラマメは、株間を30cmあけて植えていきます。植え付ける際は、根鉢よりも大きめの穴を掘って植えましょう。大きめに穴を掘ることで、根鉢を崩さずに植えられます。
ソラマメは乾燥気味育てる必要があります。そのため、水やりは土の表面が乾いてからで問題ありません。ただし、冬場の水やりには要注意です。寒い時間に行うと水が凍ってしまう可能性があるので、暖かい時間に水やりをしましょう。植え付け直後などは根づくまでたっぷりと水やりします。
春になるとソラマメはぐんぐん成長していくので、支柱立てと誘引を行います。支柱立ては草丈が30cmくらいに育ったら行いましょう。支柱は、畑の四隅に立てます。その後、ソラマメがさらに大きくなってきたら、支柱を囲うように紐を張り巡らせ、ソラマメが倒れるのを防ぎます。
草丈が40~50cmくらいに育ったときに、ソラマメの整枝を行います。春になるとソラマメは次々と分枝していくので、整枝で枝を管理して風通しをよくします。1株に6~7本の枝を残して剪定してください。残す枝は太いものにしましょう。
ソラマメの幼苗は寒さに強いです。しかし、本葉が4~5枚以上に育った苗は寒さに弱いので冬越し対策が必須です。霜に当たると枯れてしまう可能性もあります。4~5枚以上に育った苗をプランターで育てている場合は室内に入れて管理しましょう。畑で栽培の場合は、敷き藁などを敷いたり、トンネルを作ったりするなど対策をしてください。
ソラマメの追肥のタイミングは4月中旬です。化成肥料をひと握り、畝の外側にまきます。その後は、果実が実るまで2~3回追肥しましょう。ソラマメは成長すると、肥料をすぐに吸収してしまいます。そのため、肥料切れを起こさないように注意しましょう。
ソラマメを整枝せずに育てると、収穫はたくさんできても、さやが小さいということがあります。そのため、時期がきたら整枝をしましょう。太く、よく成長した枝を残すことによって、大きなさやが収穫できます。花が咲いたときと、さやが実ったときに追肥すると、さやが大きくなる確率があがります。
ソラマメは、収穫した後の豆が黒く変色していることがあります。豆が黒く変色したときは、カルシウム不足を疑ってください。カルシウム不足は、花が開花からさやが大きくなる時期に水が不足している、土壌に窒素が多く含まれていることで起こります。花が咲いてから水を切らなさいことで防げるトラブルです。
茎腐れ病は、地際の茎が茶色くなり、枯れてしまう病気です。菌が発生源となる病気で、多湿な環境にあると発病します。土壌由来の菌なので、この病気にかかってしまったら発病した株は処分して土壌を消毒してください。
立ち枯れ病は、下葉が枯れ始め、やがて株全体が枯れてしまう病気です。発病直後は根が影響を受け、飼育不良のようにも見えます。土壌から伝染する病気のため、発病したら病気の株を引っこ抜き、土壌を消毒してください。
アブラムシは、植物の汁を吸う害虫です。葉の裏や茎に群がることが多く、寄生されると生育が阻害されます。アブラムシはウイルス病などの病気を媒介することもあるので、見つけ次第駆除してください。
ヨトウムシは、ヨトウガという蛾の幼虫です。夜間に活動することが多く、葉や茎を食べてしまいます。ヨトウムシの被害を防ぐためには、植え付ける前に土をよく耕すことです。土の中にいるヨトウムシからの被害を少なくできます。
直まきしたソラマメの発芽率はあまり高くないため、ポットに種まきをするのがおすすめです。ソラマメの黒い部分を斜め下向きにして植えます。1つの穴に2~3粒まいていきましょう。種まきを地植えでする場合は、株間30cmあけてください。
ソラマメが発芽し、本葉が2~3枚まで育ってきたら間引きをします。間引きは生育のよい苗を1本だけ残し、ほかはポットから引き抜いてしまいましょう。引き抜いた苗は、発芽していないポットに植えることもできます。