園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 10~20cm |
花の色 | 白 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 繁殖力が強い、グラウンドカバー、緑肥、蜜源 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
シロツメクサは、公園や空き地でよく見かけられる代表的なクローバーの仲間です。白く丸い花姿は、蝶のような形の小さな花が集まったものです。基本は三つ葉ですが、四つ葉や五つ葉など葉数の違うものも見つかります。ほふく性で刈込に強く、雑草として扱われますが、グラウンドカバーや緑肥として活用されています。
シロツメクサの葉の中でも、幸福の象徴とされる「四つ葉のクローバー」を家で栽培してみたい人も多いのではないでしょうか。四つ葉は、成長点が傷ついて変異した奇形です。四つ葉が1つあれば、同じ株にまだ複数の四つ葉や五つ葉があることが多いので、そんな株のみを集めて育て、増やすこともできます。
四つ葉のクローバーは成長期にダメージがあるほど現れやすいので、人がよく通る道端や刈り込んだ後にまた生えてきた場所などで見つかりやすいです。また光合成のためにより多くの葉を必要とするため、日陰で見つかることもよくあります。
植え付け時期 | 3~5月、9~11月 |
植え替え時期 | 3~5月、9~11月 |
種まき時期 | 3~5月、9~11月 |
開花時期 | 4~9月頃 |
種まき、植え付け、植え替えともに、気候の穏やかな3~6月、または9~11月に行います。種まきを春にしても冬の寒さにあわないと花が咲かないため、開花は翌春になります。
シロツメクサは、鳥が種を運んできて、庭などに勝手に増えるほど丈夫な植物です。あえて育てる場合は、グラウンドカバーや畑の緑肥として地植えする場合が多いでしょう。ほふく性でどんどん広がって繁殖するので、植え付け場所を限定したいなら根どめフェンスで囲むか、鉢植えにして管理しましょう。
シロツメクサは日当たり、水はけ、風通しのよい開けた場所を好みます。しかし強い日差しは苦手なため、夏は半日陰になる場所がベターです。
シロツメクサは用土を選ばず荒れ地でも育ちますが、湿気は苦手です。地植えの場合、湿気の多い土は腐葉土やパーライトを混ぜて水はけをよくします。鉢植えの場合は市販の培養土で育てます。
シロツメクサの水やりは、よほど乾燥しているとき以外は降雨に任せるのみで十分です。種まきから発芽する間と、植え付け、植え替え直後だけは、毎日水やりします。
シロツメクサは根粒菌によって窒素を取り込めるため、肥料は必要ありません。また、その特性により、土にすきこんで緑肥として利用されます。鉢植えの場合は、生育が悪いようなら月に1回ほど液体肥料を与えます。
シロツメクサの害虫はアブラムシとハダニです。薬剤散布をして駆除しましょう。
特に病気はありませんが、湿気によるカビで枯れないように気を付けて管理しましょう。
種まきの適期は気候の穏やかな3~6月、または9~11月です。肥料分の少ない湿らせた土に直まきし、1~2cm覆土します。発芽まで乾燥させないように管理しましょう。冬の寒さに当たらないと花が咲かないため、春にまいても開花は翌年の春になります。
シロツメクサの苗は、徒長していない株全体が締まったもの、葉の色が鮮やかなものを選びましょう。
鉢植えの植え替えは、気候の穏やかな3~6月、または9~11月に行います。生育旺盛で根詰まりしやすいので、年に1回は植え替えしましょう。地植えの場合は必要ありません。
シロツメクサは、夏が成長時期です。特別な夏越し対策をせずに育てられます。ただし、土が暑さで乾燥しすぎて枯れないように、涼しい時間に水やりをしましょう。花後の剪定も必要ありません。
冬になると地上部は枯れますが、根は生きていて休眠期に入ります。剪定や水やりの必要はありません。冬の寒さに当たることで、翌春に元気な花を咲かせます。
シロツメクサの簡単な増やし方は株分けです。増やしたい株を根から堀り上げ、適度な大きさに手で割いて分け、植え替えましょう。根づくまで水やりをすれば、あとは元気に育ちます。
シロツメクサは挿し木でも増やせます。四つ葉など、増やしたい葉の付いている茎を適度な長さでカットし、湿らせた挿し芽用の土に寝かせて、下部を軽く埋めましょう。1週間ほど毎日水やりをすれば、茎が元気に上に伸びてきます。それが発根した証です。
枯れた花後の種をまいても増やせます。シロツメクサは小さな花の集まったマメ科の植物で、一つひとつの花の中にサヤがあり、さらにその中に小さな種があります。それを採取して春か秋に種まきしましょう。