園芸部類 | オーストラリアプランツ |
形態 | 常緑高木 |
樹高・草丈 | 5~100m(品種により異なる) |
花の色 | 白、ピンク、黄色など |
耐寒性 | 品種により異なる |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 庭園樹、公園樹 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ユーカリとは約500種の品種をもつ常緑高木で、変種も含めると800~1000以上の種類があるといわれています。生命力が強く成長が早いため、自生地では70mを超す高木に育ちます。またユーカリはドライフラワーになりやすいという理由から、スワッグなどの花材として人気です。ユーカリの枝葉の香りにはリラックス効果があるとされ、エッセンシャルオイルや化粧品としても使われます。
ユーカリ・ポポラスは、ハート形の葉が特徴です。葉を楽しむだけでなく花や実をつけるので、さまざまな姿を楽しめます。この品種は冷暖房の影響で枯れてしまうことがあるので、屋外で育てるのがおすすめです。ポリアンセモスという名で販売されることもあります。
ユーカリ・シトリオドラは日本でもっともポピュラーな品種で、エッセンシャルオイルなどにも使われます。葉からはレモンのような香りがするため、レモンユーカリともいわれます。ユーカリの中でも寒さに弱い品種なので、冬の管理には注意が必要です。
ユーカリ・グニーは、葉が小さくシルバー色に育ちます。耐寒性があり、湿度にも比較的強い品種です。管理しやすく成長も旺盛なので、シンボルツリーとしても人気です。日本の気候でも育てやすく、初心者にも人気があります。
葉が幹を囲むように育つツキヌキユーカリは、切り花や園芸に使われることが多いです。耐寒性が高く、寒さ対策をしなくても冬越しができます。しかし葉に水滴がたまりやすい形状であるため、病害虫に弱いという側面があります。
葉が鮮やかな緑色をしているのは、ユーカリ・ベイビーブルーという品種です。ユーカリ・ベイビーブルーの葉からは、強い柑橘系の香りがします。ユーカリの中でも小型な品種で、鉢植えでの栽培がおすすめです。
品種によりますが、ユーカリは3月~5月に植え付けをするのがおすすめです。ユーカリには寒さに弱い品種もあるため、冬までにある程度成長させておくと枯れるリスクを減らせます。
ユーカリは、鉢植えでも地植えでも栽培可能です。鉢植えの場合、適切に剪定を行えば一定のサイズを保てます。地植えの場合は大きく育つことを想定して、広さがある場所に苗を植えるとよいでしょう。
基本的には、屋外の日当たりと風通しのよい場所で栽培します。品種によっては寒さに弱いものもあるので、冬は屋内に移動させてください。
ユーカリは、湿度に弱い品種が多いです。どちらかというと乾燥気味を好むので、水はけのよい用土で栽培します。
ユーカリは湿度に弱いので、一年を通して乾燥気味に管理します。地植えの場合は、苗が根付いたあとは水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、用土の表面が乾燥したらたっぷりと水やりをしましょう。水をあげすぎると根腐れの原因となり、枯れてしまうことがあります。
肥料は、植え付けのときに元肥として緩効性肥料を混ぜ合わせます。その後は、ほとんど追肥はしなくてOKです。ユーカリが弱っているときに肥料を与えると枯れてしまうことがあるため、注意しましょう。
問題となる害虫はありません。まれに風通しが悪いと、カイガラムシが発生することがあります。
ユーカリは乾燥気味に管理しますが、乾燥しすぎるとうどんこ病にかかる可能性があります。うどんこ病が発生したら、病気にかかった部分を切り落としてください。
ユーカリは、品種によっては開花するものもあります。花後も変わらず、乾燥気味の管理で問題ありません。
ユーカリは枝が細く、風が強いと倒れてしまいます。安定させるために、若木のうちに支柱を立てておきましょう。
根詰まりを防ぐために、1~2年に1回は植え替えをしてください。植え替えの時期は、春か秋がおすすめです。
成長が旺盛なユーカリは、放置していると枝葉が茂って風通しが悪くなります。風通しをよくするためと、樹形を整えるために剪定をしましょう。剪定はユーカリに負担の少ない春か秋に行い、枯れたり伸びすぎたりしている枝を根元から切り落とします。
樹形を整えるために、剪定の前に摘心をしておくとよいでしょう。摘心とは、枝元の芽を事前に取り除くことです。摘心をすると枝が伸びすぎず、樹形が整いやすくなります。
ユーカリは、湿度が苦手です。高湿度にならないように、風通しのよい場所で管理してください。
品種によりますが、寒さに弱いものは室内に移動させましょう。
ユーカリの増やし方は簡単で、挿し木で増やせます。ただし、ユーカリは挿し木をしても発根しにくいです。挿し木をするときに枝に発根促進剤を塗るなどすると、成功しやすくなります。
出典:写真AC