園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 50~200cm |
花の色 | ピンク、薄紫 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 観賞用 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ヒルガオは、日本などが原産の草花のひとつです。日本との歴史は古く、万葉集にも花の美しさをたたえる記載があります。河原や林などに広く自生し、生命力が強いことから、一度繁殖すると区画管理が難しく駆除が困難です。しかし、暑さ・寒さに強いため、初心者でも育てやすい草花だといえるでしょう。薄紫色の漏斗型の花が特徴で、夏にたくさんの花をつけます。
ハマヒルガオ
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ハマヒルガオは、海岸の砂地などに自生する品種です。日本で広く自生しているほか、アジアやヨーロッパ、太平洋諸島などにも広く分布しています。砂をはうように成長し、薄ピンク色の花に放射線状の白い模様が入っていることが特徴です。
モミジヒルガオ(紅葉昼顔)の種(20粒)
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モミジヒルガオは、葉がモミジのように見えることから名づけられたヒルガオの一種です。アフリカ大陸原産で、日本では沖縄で自生しています。薄紫色と濃い紫色のコントラストがきれいな花びらが特徴です。
植え付け時期 | 4~5月頃 |
種まきの時期 | 4~5月頃 |
摘心の時期 | 5~7月頃 |
採種の時期 | 7~9月頃 |
花が咲く時期/開花時期 | 5~8月頃 |
ヒルガオは20℃以上の気温で発芽するため、種まきや植え付けは4月以降の時期に行いましょう。
ヒルガオは庭植え、鉢植えどちらでも問題なく育ちます。ただし、庭植えにするとヒルガオの強い生命力であっという間に繁殖してしまいます。一度繁殖すると、駆除が難しいため、あまり増やしたくないという場合は鉢植えでの管理がおすすめです。
ヒルガオは室内・屋外どちらでも管理できます。
ヒルガオを室内で管理する場合は、日当たりのいい場所を選びましょう。乾燥に強いので、ベランダの直射日光が当たる場所でも育てられます。屋外で育てる場合も同様に、日当たりのいい場所を選んで育てます。
ヒルガオは水はけがいい用土を好みます。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土、川砂を5:4:1で混ぜたものがおすすめです。または、市販の草花用の培養土を使いましょう。
ヒルガオは水切れが続くと枯れてしまうので、水の管理はしっかりと行います。鉢植えで育てている場合は、土が乾いたら鉢底から水があふれるくらいまでしっかりと水やりしましょう。庭植えの場合は土の表面が乾燥していたら水やりのタイミングです。春と秋の晴れの日には毎日の水やりをおすすめします。真夏は乾燥しやすいため、朝と夕方の2回水やりをするといいでしょう。
ヒルガオは、肥料が必須ではありません。しかしたくさんの花が咲くため、与えたほうが花付きがよくなります。肥料を与えるのは、花が咲き始めたタイミングがおすすめです。ひと月に1回くらいのペースで遅効性の肥料を与えましょう。
ヒルガオの主な害虫はアカダニやアブラムシです。日当たりのいい場所で管理することと、風通しをよくすることが予防になるので、株が蒸れてしまわないように注意することが大切です。もしこれらの害虫が発生すると枯れにつながるので、見つけしだい駆除しましょう。
ヒルガオは病気が発生しにくい草花です。特に対策の必要はありません。
ヒルガオは1日で花が萎れてしまうので、枯れた花は摘み取りましょう。花後に種を採取したいときのみ、そのままにしておきます。
ヒルガオの種まきは気温が20℃以上になった4~5月が最適なタイミングです。用土に1cmほどの穴をあけておき、2~3粒ずつ種をまきましょう。種まきをしたあとは水切れに注意して管理します。ヒルガオの種はとても硬いため、あらかじめ種に傷をつけ、水に数時間漬けておくと発芽しやすくなるのでおすすめです。
ヒルガオは地下茎を長く伸ばして繁殖する草花で、植え替えはとても難しいです。あらかじめ鉢で育てておくか、庭植えの場合はほかの植物に影響がない場所に植えましょう。
ヒルガオは、摘心をすると大きく育ちます。つるが30cmほどの大きさまで育ったら、先端を切りましょう。摘心を繰り返すことで、どんどん成長していきますよ。
ヒルガオは、水切れからの枯れに注意するくらいで、そのほかの夏越しの対策は必要ありません。
ヒルガオは、冬越しの対策は必要ありません。
ヒルガオの増やし方は、種まきが一般的です。しかし、地下茎を伸ばしてどんどん広がっていくという性質があります。増やすのには苦労しませんが、駆除が大変になるので、育てる場所には十分注意が必要です。