アオキは日本が原産の常緑性低木で、庭木やシンボルツリーなどに利用されています。斑入りの品種はカラーリーフとしても人気があり、観葉植物や室内のインテリアにもおすすめの植物です。
園芸部類 | 庭木、花木 |
形態 | 低木 |
樹高・草丈 | 1m〜3m |
花の色 | 黒、紫 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 常緑性、初心者向け、観葉植物、カラーリーフ |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
アオキは3月〜5月にかけて、黒色や紫色の小花を咲かせます。常緑性で「いつでも青々とした葉をつけている木」という性質から「青木(アオキ)」と名付けられた植物です。花後に真っ赤な果実をつけるのが特徴で、美しい葉だけでなく、実を観賞する植物としても親しまれています。
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満月は、クリーム色の斑模様が美しい品種です。星斑と中斑が入っており、葉の模様を楽しむリーフプランツとしても人気があります。一般的なアオキは茎が緑色をしていますが、満月はつやのある濃い茶色をしているのが特徴です。
斑の色 | クリーム色 |
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樹高 | 15cm |
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夏の雲は名前のとおり、夏の爽やかな雲を思わせる真っ白な葉をつけるのが特徴です。白色の葉は、夏の花壇に涼しげな印象を与えてくれます。秋に真っ赤な実をつけるため、白い葉のコントラストが魅力的な品種です。
斑の色 | 白色 |
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樹高 | 25cm |
植え付け時期 | 3月〜4月、8月〜10月 |
植え替え時期 | 3月〜4月、8月〜10月 |
肥料の時期 | 2月〜3月、9月〜10月 |
剪定の時期 | 4月〜5月 |
花が咲く時期/開花時期 | 3月〜5月 |
アオキは地植えでも鉢植えでも育てられます。地植えの場合は、樹高が3mほどまで大きく成長するため、十分なスペースを確保してから植え付けましょう。小さく剪定しながら管理すれば、鉢植えで観葉植物としても育てられます。
アオキは、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。耐陰性があり、ほかの植物が育ちにくい場所でも問題なく育つため、ガーデニング初心者でも気軽に育てられます。しかし、日光がまったく当たらない場所で育てると、花つきが悪くなったり、葉が黄色く変色したりするので注意しましょう。室内の場合は、窓辺などの優しく日光が差し込む置き場所がおすすめです。
アオキは、水はけと水もちのよさを兼ね備えた用土で育てます。市販されている「草花用培養土」や「庭木用培養土」を使用してもかまいません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土をよく混ぜ込んだ用土を使用してください。
地植えでアオキを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから水を与えてください。夏場は土が乾燥しやすく、水切れが原因で枯れる恐れがあります。土の表面をよく観察して、乾燥しすぎているようならば、朝と夕方の2回水やりをしましょう。
アオキは比較的丈夫な植物のため、肥料を与えなくても十分に育ちます。しかし、花や実を楽しみたい場合は、花つきをよくするために、2月〜3月と9月〜10月にかけて、油かすなどの肥料を施してください。肥料の与えすぎは、肥料やけで枯れる原因となるので注意が必要です。
カイガラムシは5月〜7月に発生しやすい害虫です。アオキの茎や葉に寄生して、成長に必要な栄養分を吸汁します。貝殻のように硬い甲羅でおおわれているため、殺虫剤が効きにくいのが特徴です。発見したら歯ブラシなどを使用して、株から払い落として駆除してください。
すす病は、カイガラムシのベタベタとした排泄物をえさにして発生する病気です。葉が茶色く変色するため、光合成が妨げられてアオキが枯れる恐れがあります。感染した部分は、薬剤を散布しても治せないので、ほかの部分への感染を防ぐためにも早めに切り取って処分しましょう。
花後は、花がらを花茎から切り取る「花がら摘み」を行います。花がらを放置すると、カビが発生しやすくなり、灰色カビ病に感染する恐れがあるので注意しましょう。
アオキをポット苗の状態で購入する場合は、茎が徒長しておらず、葉が根元までついている苗を選びましょう。花や実を観賞したい場合は、花芽のたくさんついている苗がおすすめです。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりで枯れるのを防ぐために、2年〜3年に1回は植え替えをします。根についている古い用土を落としてから、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
4月〜5月に、葉が込み入っている部分や、茎が伸びすぎている部分を切り戻し剪定して、樹形を整えていきます。剪定は風通しをよくして、病害虫被害を予防するための大切な作業です。
アオキは耐寒性が強いため、冬越しに必要な作業はとくにありません。
アオキは挿し木で増やしていきましょう。健康に育っている若い茎を選び、先端から15cm〜20cmほどの長さで切り取ってください。赤玉土などの挿し木用の用土に挿し、発根するまでは水切れを起こさないように日陰で管理してください。
出典:写真AC