「すす病」とは?予防・対処におすすめの農薬や回復させる方法を解説!

「すす病」とは?予防・対処におすすめの農薬や回復させる方法を解説!

レモンや月桂樹などの木に、黒いススのようなものが付いているのを見たことはありませんか?もしかすると、それは「すす病」かもしれません。この記事では、すす病の症状や原因・対策・予防について解説していきます。すす病の対策・予防におすすめの農薬もご紹介!

記事の目次

  1. 1.すす病とは
  2. 2.すす病の2つの原因
  3. 3.すす病の3つの対策
  4. 4.すす病菌の消毒におすすめの農薬2選
  5. 5.すす病の害虫駆除におすすめの農薬3選
  6. 6.すす病を予防するには
  7. 7.まとめ

すす病とは

すす病は、植物が黒くなる病気の1つです。植物が黒くなる病気には、他に炭疽病や黒点病などもありますが、すす病の場合、黒くなった部分に触ると、まるで煤(すす)を触った後のように手が真っ黒になるのが特徴です。また、カイガラムシ・アブラムシなどの害虫がそばに付いていることも多く、それらの点でも判別しやすいでしょう。

(後で詳しくご説明しますが、)実は、すす病の発生にはこの害虫が深く関係しています。

害虫が元気になるあたたかい季節(4~10月)にすす病も発生しやすくなるので注意しましょう!

アレカヤシの病気の原因と対処法は?黒点病や茶色く変色するのはなぜ?のイメージ
アレカヤシの病気の原因と対処法は?黒点病や茶色く変色するのはなぜ?
南国風のインテリアとしても人気のアレカヤシは、鮮やかな緑色と優雅に揺れる大きな葉が魅力の観葉植物です。栽培がしやすいため初心者にも人気ですが、病気に葉注意が必要です。そこでアレカヤシの病気と原因・対処法、黒点病や茶色に変色する理由などをまとめて解説します。

すす病の症状

すす病の最初の兆候は、葉に黒い斑点ができることです。症状が進行すると、株全体が黒い粉に覆われたような姿となり、健全な生育までも損なわれていきます。光合成や蒸散が、黒い粉によって妨げられるからです。ちなみに、黒い粉が他の部分に付くと、そこからさらにすす病が広がってしまうので注意してください。

すす病にかかりやすい植物

すす病にかかるリスクが特に高いのは、レモン・みかん・ゆずなどの柑橘類、カキ・ブドウなどの果樹類、月桂樹・ツバキ・サザンカなどの樹木類だといわれています。しかし、あらゆる植物に発生し得る病気であるため、他の植物でも油断はできません。特に商品として植物を育てている場合には、すす病による市場価値の下落で大打撃を受ける可能性もあるでしょう。

黒くなった果物などは捨てるしかないのかしら…?

そんなことはないですよ!黒い粉を洗い流すか外側の皮をむけば、美味しく食べられます。

すす病の2つの原因

Photo byhpgruesen

すす病に対処するには、まず原因が何かを知る必要があります。すす病の原因は2つあり、以下でご紹介する1つめの原因はどのすす病にも共通する原因です。しかし、2つめは、原因となっている場合とそうでない場合とがあるようです。前者の方が圧倒的に多いのですが、よく観察して見極めましょう。

【原因1】すす病菌の繁殖

どのすす病にも共通する原因は、「すす病菌」の繁殖です。すす病菌はカビの一種で元々どこにでもいますが、それが繁殖すると、黒い粉の膜となり光合成や蒸散を妨げます。こうなれば植物にとっては大問題です。そして、このすす病菌の繁殖条件の1つには、次でご紹介する「害虫の存在」が深く関係しています。

【原因2】害虫の存在

すす病菌が増える背景には、多くの場合、アブラムシ・カイガラムシなどの害虫の存在があります。それらの排泄物・分泌物などがすす病菌のエサとなり、すす病菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうからです。つまり、これらの害虫の存在もすす病の原因の1つといえます。すす病が発生したら、近くに害虫がいないか必ず確認してください。

次のページ

すす病の3つの対策

関連記事

Article Ranking