ブルーデージーの育て方!春と秋に花をたくさん咲かせるコツや増やし方 | 植物図鑑

ブルーデージー(鉢植え)
ブルーデージー(斑入り葉)
学名Felicia
和名瑠璃雛菊(ルリヒナギク)、ブルーデージー
別名フェリシア
英名blue daisy
科・属名キク科・フェリシア属(ルリヒナギク属)
原産地南アフリカなど
花言葉純粋、無邪気、幸福、協力、恵まれている、かわいい

ブルーデージーの概要

出典:写真AC

ブルーデージーは、デージーの青花品種ではなく、キク科のフェリシアの仲間です。およそ80種類あるといわれるフェリシア属の花のなかで、ブルーデージーと呼ばれるのはフェリシア・アメロイデスとフェリシア・アモエナなどの系統で、花の中心が黄色いのが特徴です。

一般に日本の園芸市場では、花芯が黄色い多年草のフェリシアが「ブルーデージー」、秋まきの一年草フェリシア・ヘテロフィラが「フェリシア」の名で流通しています。

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基本情報

園芸部類 草花
形態 多年草(本来は低木)
樹高・草丈 20cm~50cm
花の色 青、水色、白、薄赤紫など
耐寒性 やや弱い
耐暑性 高温多湿にやや弱い
特性・用途 カラーリーフ、鉢植え、花壇、寄せ植え
栽培難易度 ★★★☆☆

特徴

出典:写真AC

ブルーデージーは、中心の黄色い管状花と水色の舌状花(花びら)の配色がさわやかな花です。花色は青、水色、淡い藤色などがあり、白い品種も存在します。葉はやや肉厚の小さな楕円形で、斑入りの種類が寄せ植えなどで人気です。茎はよく分枝し、長く伸びた花茎の先に花が咲きます。

ブルーデージーの代表品種・種類

①アズールブルー

アズールブルー(写真出典:楽天)

参考価格: 328円

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アズールブルーは、薄青色の花が爽やかで、たくさんの花がつく人気品種です。耐寒性・耐暑性ともに、やや強めに改良されているため、初めて栽培する人にも育てやすいでしょう。

花色水色
葉の色
苗の種類ポット苗

②斑入りブルーデージー

草花の苗 キンセイ

参考価格: 466円

出典: 楽天
出典: 楽天
出典: 楽天
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キンセイは、葉に黄色い斑が入っています。斑入り葉品種は、花が咲かない季節もカラーリーフとして楽しめるので人気です。強烈な西日を避け、適度な日当たりのもとで育てると、きれいな斑入りを長く保てます。

花の色水色
葉の色黄色い斑入り
苗の種類2.5号ポット苗

②ハニーブルー

ハニーブルー(写真出典:楽天)

参考価格: 1,098円

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ハニーブルーは、日本で育種された品種で、ライムグリーン~イエローのグラデーションや、青い花とのコントラストが魅力です。夏の高温で一時的に葉の緑色が強くなることがありますが、涼しくなれば再び黄金色が戻ってきます。

花の色ブルー
葉の色ライムグリーン
苗の種類4.5号鉢植え

③フェリシア・エチナータ

フェリシア・エキナータも、ブルーデージーと呼ばれる種類の一つです。茎がほとんど分枝せず、松葉のような葉が特徴的です。エキナータは、種ができにくいブルーデージーのなかでは種がとれやすく、種で増やせます。

ブルーデージーの育て方①時期

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 3~4月、9月
剪定の時期 5~6月頃
開花時期 3月~5月、10月~11月

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
開花時期

ブルーデージーの育て方②栽培環境

出典:写真AC

栽培方法

プランター・鉢植え・露地

ブルーデージーは霜や多湿にやや弱いため、季節ごとに置き場所を替えられる鉢植え栽培のほうが管理しやすいです。単植でブルーの花をたくさん咲かせられるほか、寄せ植えにも適していて、斑入り葉の品種はほかの花も引き立ててくれるでしょう。暖地では庭植えも可能です。

育てる場所

置き場所・日当たり

春と秋は、日当たりのよい場所に置くと花芽がつきやすくなります。夏は、直射日光を避けて風通しのよい半日陰に置き、冬は霜に当たらない場所に置きましょう。梅雨時も、雨を避けて軒下などに移したほうがベターです。庭植えは夏の西日が避けられ、冬の寒風が吹きこみにくい場所に植えてください。できれば一段高くした花壇に植えると水はけがよくなります。

用土

ブルーデージーには、水はけのよい用土が適しています。市販の草花用培養土か、赤玉土と腐葉土、川砂(またはパーライト)を6:3:1の割合で混ぜて使いましょう。庭植えは、腐葉土を加えてよく耕しておいてください。

ブルーデージーの育て方③管理のポイント

水やり

鉢植えには、土の表面が乾いたら、たっぷり水やりします。ブルーデージーは水を与えすぎると根腐れで枯れることがあるので、土が乾いているかチェックしてから水やりしてください。庭植えは、降雨のみで育ちます。

肥料

肥料は、植え付け時に緩効性肥料を与えます。鉢植えには、開花時に2週間に1回くらいを目安に置き肥しましょう。庭植えは、花が咲き始めたときに1回置き肥すれば、以降は追肥しなくてもよく育ちますが、葉や花が小さくなったときは化成肥料を与えてください。

害虫対策

気を付けたい害虫はアブラムシです。春から秋にかけて、新芽や葉裏に発生します。早めに見つけると手や水で除くことができ、薬剤を使わずにすみます。

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病気対策

ブルーデージーは多湿にやや弱く、梅雨時に風通しが悪いと灰色かび病を発症することがあります。茎や葉、花にかびが発生して、腐って枯れる病気です。花がらや株の内側の枯れた葉をこまめに取り除き、風通しをよくして予防しましょう。

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花後の管理

ブルーデージーの花びらが、日差しをあびても外側にくるりと反り返ったままになったら、咲き終わりです。花後は、花がらを長い花茎ごと摘んで風通しをよくしましょう。痛んだ葉や枯れた葉があれば、適時取り除いてください。

ブルーデージーの育て方④詳しい栽培方法

出典:写真AC

苗の選び方

ブルーデージーは種ができにくく、苗から育てるのが一般的です。春先にポット苗が出回るので、葉が多く茎がしっかりしている株を選んでください。

植え替え

鉢植えは、根が回りやすいため、できれば毎年植え替えてください。植え替え前に、株の丈を半分ほどに切り戻して、内側の枯れた葉を取り除いておきましょう。

植え替えの時期はいつですか?

適期は3月~6月上旬と9月頃ですが、根を崩さないようにすれば、夏と冬以外はいつでも植え替え可能です。花がひとしきり咲き終わって、切り戻しをしたときに植え替えてもかまいません。

摘心

摘心は、茎の先端を切り取る作業です。茎が伸びてきた頃に摘心すると、脇から芽がでてきてボール状にこんもり繁り、花数を増やせます。

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剪定

6月頃、ひとしきり花が咲き終えたら、株を1/2程度に切り戻します。風通しをよくして、夏越ししやすくするためです。新芽が伸び、秋に再び開花します。

夏越し

夏の前に、株を切り戻して風通しをよくしておきましょう。ブルーデージーは蒸れると根腐れをおこしやすいので、夏場は半日陰に置き、涼しい時間帯に水やりしてください。

冬越し

冬は霜に連続して当たらないように気をつけてください。軒下や玄関ポーチなどに置くのがおすすめです。室内では、暖かすぎると蒸れることがあるので、暖房の温風に直接あてないようにしましょう。

増やし方

挿し木(挿し芽)

ブルーデージーは、挿し木で増やせます。先端の茎を5cmほど切り取って挿し穂を作り、水を吸わせてから小粒赤玉土か挿し木用土に挿します。発根まで3~4週間かかるので、乾かさないように管理しましょう。

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挿し木に適した時期はいつですか?

挿し木の適期は、春か秋です。切り戻したときに、挿し穂を作って作業してもよいですね。

ブルーデージーは長年育てていると茎が木質化してくるため、ときおり挿し木で増やして、新しい株に更新するとよいでしょう。

苗の購入方法

ブルーデージーの苗は、春先に(店によっては秋にも)ポット苗が園芸店やホームセンターで入手できます。また、フラワーショップに鉢植えが並ぶこともあります。ネットショップに出回ることもありますが、すぐに売り切れがちなため、まめにチェックしてみてください。

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