ストロベリーキャンドルはシロツメクサの仲間で、真っ赤な花序をつけるため「ベニバナツメクサ」とも呼ばれています。いちごのような咲き姿がかわいらしく、ガーデニングにも人気の植物です。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 10cm〜50cm |
花の色 | 赤、白、ピンク |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
特性・用途 | 緑肥植物、グランドカバー |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ストロベリーキャンドルは、草丈が10cm〜50cm程度まで成長する一年草です。真っ赤な花序をつけるため、花壇の寄せ植えだけでなく、切り花やドライフラワーのアクセントとしても利用されています。また、「根粒菌」という菌が作用して土に栄養分を補給してくれるので、田畑の緑肥植物としても役立つ魅力的な植物です。
ストロベリーキャンドルの花序は「トーチ」のような形をしており、真っ赤に色付くと名前のとおり「いちごのロウソク」のような咲き姿が楽しめます。そのため「ストロベリーキャンドル」と名付けられた品種です。
植え付け時期 | 10月〜11月 |
種まきの時期 | 9月〜10月 |
剪定の時期 | 4月〜6月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜6月 |
ストロベリーキャンドルは耐暑性が弱く、気温が高いと上手に育たなかったり枯れてしまったりします。そのため、9月や10月になり暑さがやわらいできたら早めに種まきや植え付けを行い、7月や8月の暑さが厳しくなる前には開花が終わるように育てるのがポイントです。
ストロベリーキャンドルは、地植え鉢植えどちらでも育てられます。地植えにする場合は、横に広がる性質があるため、広いスペースを確保してから植え付けましょう。鉢植えやプランターに植える場合は、15cm〜20cmほど株間をあけてください。
ストロベリーキャンドルは、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。多湿が苦手なため、ジメジメとした環境では上手に育ちません。また、日当たりの悪い場所で育てると、茎だけが間延びして花付きが悪くなってしまうので注意が必要です。
ストロベリーキャンドルは、丈夫な植物のためどんな用土を使用しても問題なく育ちます。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土をよく混ぜ込んだ用土を使用してください。
ストロベリーキャンドルを地植えで育てている場合は雨水のみで十分なため、水やりの必要はありません。しかし、雨が全く降らずに地面が乾燥しすぎているようならば、様子を見ながら水を与えてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾ききってから水やりをします。水の与えすぎは根腐れの原因となってしまうので、やや乾燥気味に管理しましょう。
ストロベリーキャンドルは肥料を与えなくても育ちます。しかし、株を大きくしたい場合には、成長期に当たる4月〜6月にかけて、規定の分量よりも薄めた液体肥料を施しても構いません。肥料の与えすぎは肥料やけを起こしてしまうので、元肥は混ぜ込まないようにしましょう。
アブラムシは年間を通して発生しやすい害虫で、ストロベリーキャンドルの成長に必要な栄養分を吸汁してしまいます。集団で寄生する性質があるため、見つけ次第すぐに殺虫剤を散布して駆除してください。
灰色カビ病は、カビが原因の病気で、ジメジメとした梅雨時期などに発生しやすいのが特徴です。感染した部分が灰色の楕円形状に腐敗して、悪臭を放つようになります。薬剤を散布しても感染箇所は治せないので、他の部分への感染を防ぐためにも早めに切り取って処分してください。
花後は花がら摘みを行い、株を清潔に保ちましょう。花がらを放置すると、カビが発生してしまう恐れがあります。
ストロベリーキャンドルは、地植えにする場合でも一旦育苗ポットに種まきをして、本葉が2枚〜3枚になってから植え付けを行うのがおすすめです。深植えにすると発芽しにくいので、種まきをした後は5mmほど薄く土をかぶせてください。
ストロベリーキャンドルをポット苗の状態で購入する場合は、葉色が美しく、害虫被害を受けていない株を選んでください。
ストロベリーキャンドルは、開花時期の4月〜6月にかけて次々と花を咲かせます。茎や葉も成長するので、こまめに剪定を行いながら育てましょう。茎が伸びすぎていたり、葉が混み合っていたりする部分を剪定します。適度な剪定は草姿を整えられるだけでなく、病害虫の予防にもなる大切な作業です。
ストロベリーキャンドルは、花後の種子から種を採取して増やしていきましょう。花後に花がら摘みを行わず、立ち枯れるまでそのまま育ててください。種子が黒くなり完全に立ち枯れたら茎ごと切り取り、花茎を軽く振ると種を採取できます。種まきに適した時期までは、種を新聞紙などに包み、風通しのよい日陰で管理してください。