ストロベリーキャンドルとは
ストロベリーキャンドルは、トーチのような愛らしい姿をしています。丈夫な性質から栽培難易度が低く、初心者にも育てやすい植物です。
基本情報
学名 | Trifolium incarnatum |
和名 | ベニバナツメクサ |
別名 | クリムソンクローバー、オランダレンゲ |
科・属 | マメ科シャジクソウ属 |
原産地 | ヨーロッパ~西アジア |
開花時期 | 4月~5月 |
ストロベリーキャンドルは、南ヨーロッパから西アジアが原産地です。日本には、明治時代に牧草として持ち込まれました。多年草植物ですが、日本では高温多湿の環境から夏には枯れてしまうため、一年草として扱われています。
名前の由来
柔らかい茎の先のトーチの形は、まるでイチゴのようです。また濃赤色の花はキャンドルが灯ったように見えることから「ストロベリーキャンドル」と名付けられました。ストロベリーキャンドルの和名は「紅花詰草(べにばなつめくさ)」、英名は「クリムソンクローバー」です。「crimson(クリムソン)」は濃い紅色、真っ赤という意味です。
花言葉
ストロベリーキャンドルの花言葉は「素朴な愛らしさ」「人知れぬ恋」「私を思い出して」です。草原にそっと咲く姿は、控えめな花言葉がぴったりです。また、トーチの花の形やキャンドルが灯ったような輝く赤い色味から「きらめく愛」という花言葉もあります。
ストロベリーキャンドルの特徴
キャンドルのような花
ストロベリーキャンドルの大きな特徴は、真っ赤なトーチのような花穂です。草丈は20cm~50cm、花は春から初夏に咲きます。近年は鮮やかな赤いトーチのような花が見栄えするため、寄せ植えや切り花、ドライフラワーなどに使われることが多くなってきました。
根粒菌を持つ
ストロベリーキャンドルのようなマメ科植物は、根に「根粒菌」という菌を持っています。根粒菌は窒素成分を合成して、土の栄養分を補充してくれます。そのため、緑肥効果の高い「土のハーブ」としても注目されているのです。夏に枯れた後、そのままにして土を耕してすき込むと土壌が改善され、つぎの作物への肥料になります。
牧草に適している
ストロベリーキャンドルは、もともと牧草として輸入され生育されていました。マメ科の植物でも作物などへの連鎖障害がなく、良質の蛋白質を含んでいるため、牛などの家畜の飼料として適しています。緑肥効果の高さから、牧草地を肥沃にできるメリットもあるのです。
ストロベリーキャンドルの仲間
ジャクソン属のシロツメクサ
シロツメクサは、ストロベリーキャンドルと同じマメ科ジャクソン属の植物です。つる性の植物で、茎が地面を這って成長します。葉の脇から伸びる花茎の先に、白い球状の花を咲かせます。シロツメクサも、牧草としてオランダから輸入された帰化植物です。花色がピンクのアカツメクサ、黄色のクスダマツメクサもあります。
ソラマメ属のカラスノエンドウ
カラスノエンドウは、同じマメ科でもソラマメ科の一年草の雑草です。空き地や畑、道端でよく見かけられます。秋に芽を出し、春に赤紫の小さな花を咲かせます。キヌサヤのようなサヤをつけるのが特徴です。雑草扱いされますが、マメ科特有の根粒菌で土壌を豊かにします。
出典:unsplash