長居植物園とは
長居植物園は大阪の長居公園内にある植物園で、正式名称は「大阪市立長居植物園」といいます。園内は24.2haの広さがあり、さまざまな植物を楽しむことができ、都会のオアシスとしても人気です。長居公園は大阪を代表する総合公園で、関西の中でも大きな公園として知られています。そんな大阪市立長居植物園の魅力についてご紹介します。
長居植物園の自然史博物館
長居植物園は、関西のおでかけスポットとしても人気があります。また「自然史博物館」と一体となっており、大阪に生息した植物を昔から現代まで調べることができたり、大阪の自然や歴史を学べたりできるところも魅力です。花を見て楽しむだけでなく、植物について学ぶことができるところも、大人から子供まで幅広く楽しめる人気の秘密です。
長居植物園へのアクセス
長居植物園の電車でのアクセス方法は以下の通りです。
- 地下鉄御堂筋線「長居」から3番出口、東へ徒歩800m
- JR阪和線「長居駅」から東出口に向かい徒歩1km
- JR阪和線「鶴ヶ丘駅」から東出口に向かい、東南へ徒歩1.2km
長居植物園の見どころ
関西地方でも広い面積を誇る長居植物園は、園内に見どころがたくさんあります。その中でも人気の高い、園内のおすすめの場所をご紹介します。
バラ園
バラ園はバラの開花時期に合わせて、春と秋の年に2回楽しむことができるバラの専門園です。ヨーロッパのガーデンを意識した作りになっていて、アーチ型やポール仕立てなど、さまざまな方法で、色とりどりのバラが展示されています。また、新しく作られた「バラの回廊」は、つるバラの美しさや香りを楽しむことができる一押しのスポットです。
万葉のみち
長居植物園の園内に設置された「万葉のみち」には、約100mの道沿いに、カワラナデシコやヤブコウジなど、万葉集で詠われた植物がたくさん植えられています。植物園内では「万葉ハンドブック」も販売されているので、ハンドブックで植物を調べながら、万葉集も楽しむことができるのも魅力の1つです。
芝生広場
芝生広場には、無料で利用できるハンモックや遊具があり、お弁当を広げてピクニックする人も多くいます。木々がカラフルに装飾されていたり、ガーランドで飾り付けされていたりと、子どもが喜ぶものがたくさんあるのが見どころです。
カフェレストラン「HANDSOME bot GARDEN」
芝生広場にはおしゃれなカフェレストランの「HANDSOME bot GARDEN」があります。オープンスペースには、テントやソファーがあり、家族連れやカップルで、のんびりとくつろぐことのできるカフェレストランです。
長居植物園の季節別の必見の植物
長居植物園では、季節ごとにさまざまな種類の花を楽しむことができます。また、長居植物園の中には、バラ園やツバキ園などの専門園があり、季節に応じた花を楽しみながら、触れ合うこともできるレクリエーションの場所としても人気です。長居植物園の季節別の必見の植物を、見頃の時期と共にご紹介します。
春の植物
ツバキ | 12月上旬〜4月中旬 |
サンシュユ | 3月上旬〜4月下旬 |
サクラ | 3月下旬〜4月上旬 |
ハナミズキ | 4月中旬〜4月下旬 |
ボタン | 4月中旬〜4月下旬 |
シャクヤク | 4月下旬〜5月中旬 |
バラ | 4月下旬〜5月下旬 |
シャクナゲ | 4月上旬〜5月上旬 |
夏の植物
アジサイ | 5月下旬〜6月下旬 |
ハナショウブ | 5月下旬〜6月中旬 |
ハス | 6月下旬〜7月下旬 |
スイレン | 5月下旬〜9月上旬 |
サルスベリ | 7月中旬〜9月中旬 |
アメリカデイコ | 5月下旬〜8月下旬 |
秋の植物
フヨウ | 7月中旬〜10月下旬 |
ハギ | 9月中旬〜10月上旬 |
サキシマフヨウ | 9月下旬〜11月上旬 |
コスモス | 9月下旬〜10月下旬 |
パンパスグラス | 9月上旬〜10月下旬 |
チョウセンアサガオ | 5月下旬〜10月上旬 |
冬の植物
サザンカ | 12月中旬〜2月上旬 |
スイセン | 1月下旬〜2月下旬 |
ロウバイ | 1月中旬〜2月上旬 |
クリスマスローズ | 2月下旬〜3月下旬 |
ウメ | 2月上旬〜3月上旬 |
マンサク | 1月下旬〜2月下旬 |
ボタニ子
続いて、イベントやライフガーデンについてご紹介するよ!
長居植物園のイベント
長居植物園では、季節ごとに楽しいイベントが開催されています。どのイベントも誰でも気軽に参加することができ、植物を見て楽しむだけでなく、コンサートを聴いたり、屋台でおいしいものを食べたりと魅力的なイベントばかりです。長居植物園で開催されるイベントをいくつかご紹介します。
あじさいウィーク
長居植物園では6月の1ヵ月間「あじさいウィーク」が開催されています。あじさい園にたくさんのあじさいが咲き誇ります。あじさい園だけでなく、室内でもあじさいの展示が行われているため、雨の日でも楽しむことができるイベントです。また、あじさいの育て方講座に参加することができ、あじさいをきれいに育てたい人や、あじさいを育てる初心者にも人気があります。
ナイトガーデン
長居植物園では、8月の金、土、日曜日に「ナイトガーデン」というイベントを行なっています。夕涼みをしながら、美しい花を楽しむことができるだけでなく、かき氷やカレーライスなどの屋台が出店される、夏休みの人気イベントです。芝生広場では水遊びもできるので、家族みんなで素敵な思い出づくりにおすすめです。
イルミネーション
12月の土日に、不定期でイルミネーションが行われます。植物園内の大花壇周辺が電飾で飾り付けられ、ツリーなどクリスマスにちなんだイルミネーションを楽しむことができるイベントです。マルシェが出品されたり、クリスマスコンサートが開催されたり、夜の長居植物園にも素敵な魅力がたくさんあります。
長居植物園のライフガーデン
長居植物園には「ライフガーデン」という、旬の季節の花を楽しむことのできるガーデンがあります。代表的な花は、夏のひまわりと、秋のコスモスで、花を楽しみながらさまざまなイベントに参加することのできる魅力的なガーデンです。そのほかにもいろいろな花を楽しむことができるライフガーデンについてご紹介します。
ひまわり畑
8月には、たくさんのひまわりを楽しむことができる「ひまわりウィーク」が開催されています。約1万本のひまわりが見頃を迎え、一面に広がる黄色いひまわりと、夏の青空のコントラストが美しいイベントです。ひまわりウィークには、フォトコンテストや、クッキーを作るイベントなども行われていて、夏休みの子供たちで賑わっています。
コスモス畑
毎年10月〜11月頃に行われるコスモスフェア。長居植物園のライフガーデンに、10品種のコスモスが約10万本以上も咲き誇る、見応えのあるイベントです。また、コスモスフェアの最終日にはコスモス畑の中に入って、コスモスの花摘み体験もできます。
ポピー畑
ひまわりやコスモスのようにフェアやウィークなどは開催されませんが、ポピーは6月に「ポピーの花摘み体験」ができます。ライフガーデンに咲き誇る、赤色やピンク色のかわいらしいポピーに囲まれて花摘みができる素敵なイベントです。
まとめ
大阪市立長居植物園のイベントやライフガーデン、季節ごとに必見の植物などをご紹介しました。どの季節に行っても美しい花を楽しむことができ、自然史博物館では歴史や植物について学ぶこともできるおすすめの施設です。ぜひ、関西地方にお出かけのときは、魅力いっぱいの長居植物園へ足を運んでみてくださいね。
出典:写真AC