市川・万葉植物園はどんな観光スポット?
万葉集ゆかりの地である千葉県市川市にある「市川万葉植物園」は、日本庭園の美しい植物園です。約155種も収集された草花は、全て万葉集に登場するもので、草花にちなんだ万葉集の和歌と一緒に楽しめます。今回は「市川万葉植物園」のおすすめの時期・季節やみどころをご紹介しましょう。
市川・万葉植物園のおすすめの時期や季節
万葉植物園の開園時期は4〜11月と11〜3月ですが、おすすめする来園時期は初夏から秋口までです。色鮮やかな花が多くはない万葉植物園は、とくに、草木が青々と成長する初夏の時期がいちばんの見頃です。初冬にはこの草木が色づき始めるので、冬の季節の来園もおすすめです。
市川・万葉植物園の見どころ
市川万葉植物園では小さい敷地ながらも、草花の展示や休憩ポイントなど、いくつものみどころがあります。みどころを押さえておくと、園内散策がより楽しめることでしょう。
万葉植物園見どころ①市川市ゆかりの和歌と草花
千葉県市川市は万葉集ゆかりの地とされ、万葉植物園にはゆかりの人物にまつわる草花・和歌も多く展示されています。万葉集に登場する、市川市に住んでいたとされる奈良時代の美女「真間の手児奈」は有名です。和歌が作られた地域で、ゆかりの草花と和歌を鑑賞すると、実際の和歌が作られた情景が思い浮かぶでしょう。
万葉植物園見どころ②日本庭園や池
小さい敷地ながらも、万葉植物園には美しい和風の庭園があります。園内には循環水による小川のせせらぎがあり、水の流れる音を聞きながら万葉集の世界に触れるというのは心癒されるポイントです。庭園には鯉の泳ぐ池もあり、悠々と泳ぐ鯉の姿が見られます。
万葉植物園見どころ③藤棚や萩のトンネル
多くの草花の展示の中でも大きいものが、藤棚や萩のトンネルです。藤棚はベンチが置かれていて、座ってじっくり鑑賞できます。万葉集に多く登場する萩のトンネルは満開の時期にはきれいなピンクの花をつけ、彩り豊かな花の展示が少ない万葉植物園ではいちばんの華やかさです。藤の見頃は4〜5月、萩は7〜10月が見頃で、長い期間楽しめます。
万葉植物園見どころ④東屋や休憩室
市川万葉植物園に東屋などの休憩ポイントがあります。「東屋」は庭園を眺望するための簡素な建物ですが、座って庭園を眺められ、時間をかけてじっくり散策を楽しみたい方にはおすすめです。管理棟の休憩室には万葉集に関連した展示もあるので、こちらもご覧ください。
まとめ
市川万葉植物園は、万葉集ゆかりの地で、実際に登場する草花を鑑賞しながら文学に触れられる植物園です。草花に囲まれて四季の移ろいを感じ、万葉集の世界に浸ってゆったりした時間を過ごせます。千葉県に訪れる際はぜひ訪れていただきたい、おすすめの観光スポットです。
出典:写真AC