芝生の種類と価格はどれくらい?
芝生には見た目・性質が違うさまざまな種類が存在し、価格も大きく異なります。芝生の種類ごとに価格を比較しましょう。また、芝生を張るとなると施工・メンテナンスにかかる費用も発生しますが、その費用を抑えるポイントも実はあります。芝生を張って、青々とした美しい庭を手に入れましょう!
芝生の価格<天然芝>
本物の芝生の青さが楽しめる天然芝には、日本芝・西洋芝から分かれるたくさんの種類が存在しますが、人工芝と比較すると安価で入手できます。しかし、天然芝は種類ごとに性質が異なるため、間違った芝を選ぶとせっかくの施工費用が無駄になってしまうので注意しましょう。
日本芝
西洋芝と比較して低価格な日本芝の価格は1㎡1,000円ほどから販売されています。手入れの手間もかからないという経済的な芝生です。ネットでは、扱いやすい切り芝の状態のものが多く出回っています。
①高麗芝(コウライシバ)
日本でポピュラーな「高麗芝」の単価は、1束1,000円ほどです。高麗芝は日本の庭にぴったりで、大暑性・耐陰性・耐塩性・耐乾性があり、海に近い地域などでも生育できます。ただし、耐寒性は低く10℃以下の気温で生育が止まってしまうので、東北・北海道など寒くて雪が降る地域には適しません。
②野芝(ノシバ)
高麗芝に次いで日本の庭によく見られる「野芝」の単価は、1束1,000円ほどです。高麗芝とほぼ同じ価格で販売されています。日本芝のなかでも耐寒性・踏圧性のある野芝は、高麗芝の苦手とするポイントを補うような芝生で、寒い地域に住んでいる方におすすめの種類です。
③姫高麗芝(ヒメコウライシバ)
「姫高麗芝」の単価は1束1,000円ほどで、ほかの日本芝と並ぶ価格です。節目が詰まっていて、隙間のない芝生を作れます。生育可能地域は、日本西部から新潟・山形・宮城・福島あたりの北部までです。
西洋芝
日本ではポピュラーな種ではない西洋芝の価格は、日本芝より高額な1㎡5,000円ほどが相場です。草丈が高く、手入れもまめに必要になるためメンテナンス費用もかかります。西洋芝はロール芝や種の状態で販売されていることが多いです。
①ブルーグラス類
世界中で広く栽培されている「ブルーグラス類」の単価は、1㎡で5,000円ほどです。ロール芝や種の状態のものが多く販売されています。ブルーグラス類は、西洋芝の中でもとりわけ寒い地域に適していて、病害に強いほか踏圧にも強くゴルフ場でも用いられる芝です。高温・乾燥には弱いので、生育環境には注意しましょう。
②バミューダグラス類
日本国内では少し珍しい「バミューダグラス類」の価格は、1kgで10,000円以上です。西洋芝にもかかわらず高温・乾燥に強い種類で、葉が細かく踏圧に強いので競技場などで多く用いられます。関東より南の地域で、日当たりのよい庭に植える西洋芝として最適です。
芝生の価格<人工芝>
人工芝の価格は販売店・グレードによってさまざまですが、施工費用を含めて1㎡(0.3坪)6,000円ほどが相場です。日本芝・西洋芝のような天然の芝に比べて費用が高くつきますが、その後は庭のメンテナンスがほとんどいらず10年程度使用できます。場所を選ばず設置でき、コンクリートにも設置可能です。
芝生の施工費用
芝生の施工には業者依頼・自分で施工の2種類の方法があり、それによって必要な費用が変わります。天然芝は人工芝と比較して施工後のメンテナンス費用が多くかかるため注意が必要です。
施工費用①業者に依頼する
業者に依頼する場合、芝生・目土・川砂などの材料費と作業コストがかかります。業者依頼の費用は、相場で1㎡あたり10,000円〜です。費用はかかりますが自分では手間が一切かからず、作業などに必要な道具を揃える必要もなく楽に庭を作れます。広い面積の施工も、プロにかかればあっという間ですよ。
施工費用②自分で施工する
かかる費用が材料費のみのDIY施工では、施工費用は1㎡あたり3,000円〜10,000円ほどです。天然芝の施工は、実はそれほど難しいものではありませんし、自分で芝生を施工すると費用を大きくカットできるのでおすすめですよ。施工に必要な材料は、ホームセンターなどで購入できます。特別な道具も必要なく、普通のガーデニング道具で十分です。
施工に必要な土と砂
芝を植える土の状態により、必要な土や砂が変わります。予定地の土が粘土質で、握ると指の跡がつくような場合には、水はけをよくする川砂が必要です。芝生を並べたあとには、土と芝生をなじませてくれる目土も必要になります。これらはすべて、ホームセンターで購入可能です。
芝生を張る費用を抑えるポイント
芝生を張るための費用を節約するポイントは、芝生の張り方・DIYの2つです。一度芝生を張ったら、その後のメンテナンス費用や張り替え費用など出費はかさみます。節約のポイントをしっかり抑えておくと安心ですよ。
ポイント①隙間を作る
芝生の並べ方には種類があり、芝生同士の隙間を広くとる並べ方をすることで芝生の施工費を抑えられます。施工費用を抑える並べ方は、「五目張り」や「市松張り」です。なるべく芝の部分をなくすよう節約することで、芝の費用をカットできます。
ポイント②自分で張る
芝生の施工は素人でも簡単にできるため、作業費のかからないDIYはおすすめです。かかる費用は、基本的に材料費だけなので、1㎡あたり3,000円〜10,000円ほどです。正しい手順で行えば、素人でもきれいに仕上がります。わからないことがあれば、芝の購入先やホームセンターに相談しましょう。
芝生のメンテナンス費用
定期的な芝刈り・除草・肥料まきが必要な天然芝は、メンテナンス費用がある程度必要です。業者依頼では1年に6~7回程度メンテナンスが必要で、芝刈りの費用が1回につき数千円(庭の面積によります)、ほかに除草剤・肥料の費用も加算されます。メンテナンスを自分でやる場合、広い庭だと芝刈り機が必要です。芝刈り機購入には、10,000〜20,000円ほどかかります。
芝生は種類によって価格が違うので注意
芝生は、種類によって価格が大きく異なるので注意が必要です。しかし、芝選びの考慮すべきところは価格だけではなく、特徴・施工費用・メンテナンスの頻度などさまざまあるので、その点にも注意してください。芝生の施工は簡単で、DIYすることでかなり費用が抑えられるので、興味がある方はぜひ挑戦してみましょう!