芝生の目土とは
芝生の目土(めつち)は、ガーデニングで人気の芝生を育てるときに欠かせない専用の土です。花や野菜を育てるのに用土の質が大切なのと同じで、青々とした芝生を維持する役割が芝生の目土にあります。春から秋の芝生の成長期には特に欠かせない、芝生の目土の必要性や使い方とその役割、さらに種類の違いなどを見ていきましょう。
芝生に欠かせない専用の土
青々とした芝生は、こまめなメンテナンスが欠かせない多年草の植物です。敷くだけで緑になる人工芝と天然芝では、コストやメンテナンスなどにも、大きな違いがあります。芝生の目土はバラの土などと同じように、芝を育てるための専用用土です。プロに依頼することの多い芝張りも、ホームセンターやネットで購入してDIYする方が増えていますね。
赤玉の細粒や川砂
芝生の目土にはいくつかの種類があります。プロの庭師が使うのは、川砂や洗い砂が多いです。ホームセンターで見かけられる目土は、赤玉土の細粒や肥料入りが多くなっています。場面によって使い分けましょう。
芝生の目土の種類
芝生には寒冷地向きの西洋芝と暖地向きの野芝や高麗芝・姫高麗芝などの種類があるように、芝生の目土にも種類があります。以下のように、大きく3つのタイプに分けられます。
①芝生の目土(赤玉土)
芝生の目土の中でも茶色く粒感があり、大きさの揃っているものが赤玉土の細粒や微粒タイプです。赤玉土の目土は、水持ちと水はけのバランスがよいのが特徴です。肥料をまいたときの持ちもよく、かさがあるため、穴を埋める目土入れにも赤玉土の目土が向いています。西洋芝の種まきに使う床土としても、赤玉土の目土は優れています。
②芝生の目砂(川砂・洗い砂)
サラサラした砂は芝生の目砂とも呼ばれ、プロの庭師の芝張りやゴルフコースにも使用されています。川砂や洗い砂(海砂を洗ったもの)を熱処理した焼砂もあり、比較的価格が安いため広い面積には砂の目土がベターです。排水性のよい砂の目土は、寝転んだときに服や手につかず、さらっとしています。衣類を汚しやすい小さな子どものいる家庭にもおすすめです。
③芝生の目土(ブレンド・肥料入り)
肥料入りの目土は、赤玉土の細粒や微粒をベースに、腐葉土などの堆肥や肥料などを独自にブレンドしています。赤玉土よりもさらに水持ちと肥料の持ちがよくなっているのが、ブレンドタイプの目土の特徴です。ブレンドタイプの目土は肥料をまく作業が省けて、根の張りや芽出しを促進します。春の芝生のリフレッシュや床土としても、ブレンドタイプの目土は適しています。
ボタ爺
盆栽の土に混ぜたり、ミニ観葉を育てたり、多肉の土にブレンドするのもおすすめなんじゃよ!
よい芝生の目土の選び方
- カビや雑菌・雑草のタネや菌類が、混入していないもの
- 土の粒が揃っていて、乾燥して扱いやすいこと
- 水はけのよい場所には、水持ちのよい目土を
- 水はけの悪い場所には、排水性の高い目土を
- 手間を省きたいなら、肥料入りの目土がおすすめ
余ってしまった芝生の目土、使い道はないものかしら?