電動草刈機のメリット
これまで草刈機の主流はエンジン式でしたが、近年電動式の性能も向上し、人気が高まりつつあります。まずはエンジン式と比較した場合の電動式のメリットについてご紹介します。
電動草刈機のメリット①軽い
草刈機の重量は、作業者の体の負担に直結しています。とくに女性や高齢者など力があまりない方には、安全面からも重たい草刈機はあまりおすすめできません。エンジン式は、エンジンの排気量によっても重さが変わりますが、女性向けに作られた軽量モデルでも本体重量は3.9kg程度です。一方で電動式は2kg台前半のモデルも多く、エンジン式と比較するとコンパクトで軽量化されています。
電動草刈機のメリット②静か
草刈機を使用するとき、音が大きいことも作業者の負担のひとつです。また住宅街で使用する場合などは、周囲の迷惑にならないか気になってしまいます。電動式は、エンジン式と比較すると音が小さく、作業する人にも周りにも負担が小さいといえるでしょう。
電動草刈機のメリット③スタートが簡単
エンジン式の草刈り機は、通常紐を引っ張って回転を与え、エンジンを始動させる作りになっています。気温が低かったり、エンジンオイルが十分にいきわたっていなかったりすると、作業のスタートまでにに時間がかかってしまう場合がある上、そもそも紐を引く力が弱い女性や高齢者だとエンジンがかけられないということがエンジン式のデメリットでした。その点電動式はスイッチ一つで始動できるので、誰でもスムーズに作業を始められます。
電動草刈機のデメリット
電動草刈機を購入するなら、デメリットも理解しておくことが大切です。使用したいシーンによってはエンジン式の方が適している場合もあります。デメリットも抑えて後悔のない商品を選びましょう。
電動草刈機のデメリット①パワーが物足りない
電動式は軽量・コンパクトで扱いやすい反面、エンジン式と比較するとパワーが物足りなく感じる、という口コミがよく見られます。柔らかい草だけでなく枝のように硬いものも刈りたいというユーザーには、電動では満足できない可能性もあります。
電動草刈機のデメリット②コード式は電源が必要
コード式の電動草刈機は電源を確保する必要があります。また口コミでは「コードがわずらわしい」「あやまってコードを切断してしまった」などという声もあります。
電動草刈機のデメリット③バッテリー式は予備が必要
コードと比較しすると機動性に優れたバッテリー式ですが、一回の充電では使用できる時間数に限界があるため、長時間作業したい場合には予備のバッテリーが必要になります。また1充電での作業時間は、回転速度や作業負荷(草の柔らかさ、巻き込み具合など)にもよるため、思いのほか早く消耗してしまうことがあります。そうするとヘビーユーザーの場合は予備バッテリーがたくさん必要になることもあるため、エンジン式の方がコストパフォーマンスがよいケースもあります。
電動草刈機を選ぶポイント
数ある電動草刈機の中から気に入ったものを選ぶために、比較検討すべきポイントをまとめました。以下のポイントと口コミをチェックし、自分にぴったりのものを選びましょう。
ポイント①コード式かバッテリー式か
前述の通り電動式草刈り機にはコード式とバッテリー式があります。家の周りなど電源が確保できる場所でしか使わない場合は、コード式の方がバッテリーを買う必要もなく使用時間も気にする必要がないのでおすすめです。一方でコードの長さを気にしたくない、電源がない場所でも使いたいといった場合には、バッテリー式がよいでしょう。バッテリー式を購入する場合には、他にもチェックしたいポイントがあるのでご紹介します。
バッテリーの電圧
バッテリー式の草刈機には、「14.4V」や「18V」といった表記があります。これがバッテリー電圧です。電圧は、草刈機のパワーや動作時間に影響します。電圧は大きい方がパワーがあり、時間も長く使えますが、その分高額でバッテリー自体も重たくなります。コンパクトなものを探している人はしっかり比較しましょう。
1回のバッテリー充電で使える時間や面積
バッテリー式を買う時に押えておきたいのが、1回の充電で使用できる時間や面積です。自分の使用目的と照らし合わせて十分な時間数であれば問題ありませんが、作業中に切れてしまうようなら予備バッテリーの購入を検討する必要もあります。なお使用環境や刃の回転速度によってもバッテリーの消耗は変わってくるため、メーカーが公表している数値はあくまで目安ととらえた方がよいでしょう。使用時間はV(ボルト)によって変わり、長時間使用できるものほど高額です。
バッテリーの寿命(充電回数)
バッテリーは充電して繰り返し使えるため、環境にも優しく経済的ですが、使用限度がないわけではありません。各メーカーが充電回数や時間数の目安を公表しているため、それを参考に比較してみてください。ただしこちらも1回の充電で使用できる時間数と同様に、メーカーが公表している数値はあくまで目安と考えておきましょう。
バッテリーの汎用性
バッテリー式のメリットのひとつが、メーカーが同じ工具であれば同じバッテリーを使いまわせる点です。例えばマキタのバッテリー式インパクトドライバーを持っているなら、草刈機や背負い動噴もマキタ製のものを購入すれば、同じバッテリーを使用できるので、バッテリーや充電器を再度購入する必要がなく経済的です。
次ページからは取り付け可能な刃の種類についてみていきましょう。