三角ホーとは?除草用農具としての用途・メリットや使い方をご紹介!

三角ホーとは?除草用農具としての用途・メリットや使い方をご紹介!

家庭菜園での雑草の草刈りは大変な作業です。特に真夏などは体への負担も大きく辛い作業になります。そこで、雑草の除草作業が楽になるおすすめな農具の三角ホーについてご紹介します。三角ホーの用途や使い方、三角ホーの種類についてもご説明いたします。

記事の目次

  1. 1.三角ホーとは
  2. 2.三角ホーの用途
  3. 3.三角ホーの使い方
  4. 4.三角ホーの種類
  5. 5.三角ホーの管理・保管
  6. 6.まとめ

三角ホーとは

三角ホーメイン

出典:筆者撮影

健康意識の向上や野菜価格の高騰を受け、家庭菜園がブームとなっています。今回は、地植えの農地や庭先などの家庭菜園で効果を発揮する便利な農具・三角ホーをご紹介します。三角ホーさえあれば煩わしい雑草の草取りもらくになります。値段も千円から数千円程度で購入できる三角ホー、まだお持ちでない方はぜひご利用されることをおすすめします。

三角ホーの特徴

三角ホー横

長い柄の先に三角形の鉄板を付けた農具の一種で、鉄板の両側が刃になっています。全体的に鍬(くわ)に似た形状をしています。鍬は土を耕す目的に使用しますが、三角ホーは、おもに除草や畝(うね)の慣らし作業に使用します。柄の長さが100cm以上のものが多く、立ったまま作業できることで体に負担をかけずに農作業ができる点が特徴です。

三角ホーの用途

除草作業

三角ホー除草

三角ホーが一番効果を発揮できる用途が除草作業です。農地の畝やあぜ道、庭などに生えてくる雑草を刈りとることができます。鎌などで屈んでおこなう草刈りに比べ、立ったまま草刈りができることで体への負担を軽減できます。春先や初夏までの小さめの雑草の草刈りに適しています。刃先を研ぐなどして切れ味を磨いていれば、大きく成長した雑草も刈りとることもできます。

掘り起こし・中耕作業

三角ホー掘り起こし

浅めに土を掘り起こす作業や、中耕にも使用できます。深く耕す場合は鍬や耕運機を使用しますが、葉物野菜など根を深く張らない植物の植え付けは、三角ホーで耕すことでその後の育成が可能です。中耕は固くなった土を耕すことで土の通気性と水の通りを改善し作物の生育を促進させる作業のため、三角ホーに適した作業のひとつです。

畝の慣らし作業

三角ホー慣らし縦

畝を作る際に、表面を均等の高さに揃え慣らす作業が必要ですが、慣らし作業も三角ホーに適した作業です。シャベルで慣らすには屈む必要があり、鍬だと先端の刃が重いため体に負担がかかります。三角ホーなら立ったまま軽々と作業が可能です。慣らし作業をせずに表面がデコボコのままだと発芽が揃わない原因にもなるので、畝の表面は平らに慣らしましょう。

三角ホーの使い方

体勢

立ちながらやや中腰の姿勢で、先端の刃を草の根本や地面にこすりつけるように草を刈ります。両手で柄をもって、ゆっくりと刃を自分の体に対し遠方から手前に引きます。勢い強く手前に刃を引いてしまうとケガをする恐れがあるので注意しましょう。刃の角度は地面すれすれに沿う、または土の中を薄く削る角度でおこないます。

用途ごとの使い方

三角ホーは立ったまま作業できるので身体への負担も少なく、スピーディーに作業ができるため真夏の炎天下でも作業しやすくなるメリットがあります。おもに草刈りや掘り起こし、中耕作業、畝の慣らし作業の用途に使用します。用途により鉄板部分の使用箇所を変えながら作業をおこないます。

成長途中の小さい雑草の刈り方

三角ホー小さい草

小さい雑草を刈る場合には、三角ホーの刃で土の中を浅く削る感じで雑草を根ごと刈ります。根ごと刈り取ることで同じ場所に続けて生える雑草の数を減らし、雑草の成長を遅らせることができます。雑草の成長を遅らせることで真夏の最盛期の除草作業もらくになります。畝の斜めの部分も三角ホーで畝を整えながら除草作業ができます。

大きく成長した雑草の刈り方

三角ホー大きい草

成長した雑草は、すでに根も深く張っているので根ごと草取りをするには、かなりの労力が必要になります。なるべく地面に近い茎の部分に刃をあて、根元から草刈りをします。根ごと刈りたい場合は、三角ホーの先端部分を地面に深く差し込み手前に引くことで根ごと草取りが可能です。雑草の種を実らせる前に草刈りをすることで、翌年以降の雑草の増殖を抑えることができます。

掘り起こし、中耕作業

三角ホー中耕

三角ホーの先端の部分を地面に差し込んで土を掘り起こすと、深く土を掘り起こせますが掘り起こせる面積が小さく筋状になります。鉄板の側面の刃の部分で土を掘り起こすと、掘り起こしは浅くなりますが広範囲に掘り起こせます。近くに作物がある場合は、勢い強く引き過ぎて野菜苗などを傷つけないように注意しましょう。

畝の慣らし

三角ホー慣らし

畝を慣らす際には、草刈りと同様に三角ホーの鉄板部分の側面を使用します。先に草刈りまたは草取りを行ったあとに畝を慣らします。土を平らに鳴らす作業なので、力を入れずに畝の高さが均等になるように土をこすります。また、畝に撒いた肥料や石灰が畝全体に均等になじむようにこすりましょう。

三角ホーの種類

サイズによる違い

柄の長さの違い

三角ホー縦

柄の長さが短いものは30cm程度のものから長いものは200cmを超える種類もあり、いろいろな長さの三角ホーがあります。柄の長さが伸縮するタイプも存在します。基本的に立って作業ができる長いタイプがおすすめですが、ご自身の身長に合わせて柄の長さの合ったものを選ぶとよいでしょう。ちなみに100cmから140cm程度の長さのものが使いやすくておすすめです。

刃の大きさの違い

三角ホー大小

刃のサイズも10cm程度から20cm超えるサイズの大小さまざまな三角ホーがあります。大きい刃は、広範囲に除草する際に手早く作業ができ効率的です。小さい刃は、逆に作業スピードは落ちますが、溝などの狭い場所の除草がスムーズにできるメリットがあります。刃が20cm程度の大きいサイズのほうが主流です。

形状による違い

三角ホーギザギザ

刃の部分が包丁のようにまっすぐなものとノコギリのようにギザギザの形状のものがあります。ギザギザのものは、大きく固い草も切りやすい利点がありますが、長時間使い続けるうちに葉がギザギザ部分に絡んでしまい使いづらくなる欠点もあります。まっすぐな刃は、広範囲に草をたくさん刈り取ることに適しており、ギザギザな刃のものより一般的に使いやすいです。

三角ホーの管理・保管

三角ホー洗う研ぎ

刃の部分をむきだしに屋外に放置すると、刃に接触してケガをする恐れもあるので、人が接触しない場所や安全な角度に刃を向け保管します。また使用後は、鉄板の部分を水で洗い流すようにしましょう。定期的に研ぎ石やダイヤモンドやすりなどで刃を研ぎ、切れ味を持続させることが重要です。

まとめ

三角ホーまとめ

家庭菜園やガーデニングを楽しむメリットはたくさんあり、おすすめする趣味ではありますが、草刈りなどつらい作業もしなければなりません。三角ホーを使えばつらい作業も軽減されます。また、中耕などいろいろな用途に便利に使える三角ホー、自分に適した種類の三角ホーを使い農園ライフを負担なく楽しみましょう。

kwada
ライター

kwada

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