はじめに
園芸支柱は農業の現場では欠かすことのできないアイテムです。家庭菜園やガーデニングなど、その活躍の場所は多岐にわたります。草花や野菜を支えたりその形を整えたりと、植物を育てたことのある方ならば園芸支柱を使った経験も、1度や2度ではないでしょう。本記事ではそんな園芸支柱の用途や特徴を、タイプごとに紹介します。
園芸支柱の役割
園芸支柱とはいったい何のことでしょうか?園芸支柱を一言でいってしまえば、植物のそばに立てられている支え棒のことをいいます。家庭菜園をはじめとした農業の現場や、ガーデニングでもみるあの棒のことです。それでは、なぜわざわざ棒を立てるのでしょうか?園芸支柱の役割について紹介します。
ツル性の植物や倒れやすい植物の成長促進
ウリ科やマメ科の植物の多くは、他の植物に巻きついて成長します。そのため支えとなる棒が必要になるのです。園芸支柱を立てることで、このようなツル性の野菜も育てられるようになります。このほかにも、茎が細くてすぐ折れて倒れてしまう野菜や植物にも、園芸支柱を立てて支えてあげることで、すくすくと成長させられるようになるのです。
日当たりと風通しをよくする
園芸支柱を使って立体的に野菜や草花を育てることで、株全体の日当たりと風通しをよくする効果が期待できます。日当たりが悪ければ、野菜や草花は光合成ができません。そのため、成長が遅くなるなどの弊害がでてしまいます。特に夏の高温多湿の時期は、風通しが悪いとすぐに病害虫が発生します。園芸支柱には、野菜や草花を健康に育てる効果もあるのです。
少ないスペースで植物を育てられる
園芸支柱を立てて野菜や草花を誘引することで、少ないスペースでも家庭菜園やガーデニングを楽しめます。農業の現場でも、園芸支柱を効率よく使ってスペース以上の収穫を得ているのです。たとえ小さい庭でも園芸支柱を上手に取り入れれば、予想をこえる収穫が期待できます。普通は地面にはわせて育てる野菜も、支柱で棚仕立てにすることで育てられる野菜は多いです。
次のページでは、支柱の立て方を見ていきます。
出典:写真AC